飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

一般質問終了。ダイマル跡地解体は非常におかしい。

一般質問、終了しました。毎度のことですが、持ち時間いっぱいいっぱい。
で、今日お聞きしたのは、次の6点。

  1. 市長の職責について
  2. 市長の目指す飯塚市とはどのようなものか
  3. 政策に対する評価について
  4. 財政状況について
  5. レース場運営について
  6. 中心市街地活性化事業について

で、昨日書いていた皆さんに聴いて欲しかった中心市街地活性化のうちの旧ダイマル商店の建て替え事業『ダイマル跡地コミュニティビル整備事業』ですが、やっぱりおかしいんです。というのは、解体工事!

ホントは、一般質問の録画中継を見て頂くと良いのですが、まだアップされていないので、私のつたない説明でお許し下さい。

ダイマル跡地コミュニティビル整備事業ってなに?】
このダイマル跡地コミュニティビル整備事業は、平成11年に倒産したダイマル商店を、株式会社まちづくり飯塚が実施主体となり、国の補助事業である暮らし・にぎわい再生事業を活用した中で取得・解体し、新たにコミュニティビルとして再生するものです。
新しく建つビルは地上4階建。1階は「街なか交流・健康ひろば」として市が購入。2階から4階は24戸の賃貸住宅となります。
この事業の総事業費は、解体工事費と測量設計費、建築費の合計6億8473万7千円、そのうち国、市それぞれ9680万円、合わせて1億9360万円が補助金が出される予定です。
更に、1階部分は市が1億9524万9千円で購入します。
つまり、7億円弱の総事業費のうち、4億円弱は、国・市のおカネが注ぎ込まれる事業です。


当然、これだけの税金を注ぎ込む事業ですので、おカネは慎重に使って頂かなくてはなりません。
ところが!この旧ダイマルビルの解体が非常に不自然なカタチで進んでいるのです。


今日指摘した問題点を整理すると、次のようになります。

  • 落札したH建設は、今回のビルの建て替えを行う株式会社まちづくり飯塚の株主である疑いがあります。
  • 入札に参加した業者5社共に解体業者ではありません。
  • 入札に際し、入札内訳書を提出させていません。
  • 参加業者5社とも、近年の解体の実績が極めて少額もしくは実績がありません。
  • これだけ巨額の解体工事ですが解体業者から見積もりを取っていません。
  • 通常市が行う入札では考えられない業者選考がなされています。
  • まちづくり飯塚の役員に建設・解体工事に詳しい方はおられません。
  • そしてなんといっても契約金額が市場価格とかけ離れている恐れがあります。

で、他にも不自然な点がいくつかあります。なぜ、このようなカタチになっているのか。しっかり取り組まなくてはなりません。市はなにしてんだ?と???が飛び交っています。
今日の質問の中で、市長には正義ということについてもお聞きしました。「私は正義感はあると思う」と言われていた齊藤市長。その正義感を発揮するときです。


以降、今日の質問を私のメモから再現します。お時間許せばご一読を。



【江口】今回はダイマル跡の開発計画、特に解体工事について詳細にお聞きする。まず、解体工事について、契約額と業者名を。
【市側】落札したのはH建設。契約額は1億5375万円。
【江口】次に、その業者選定がどのように行われたのか。また、この業者選定に関しては、上司である企画調整部長・副市長・市長はおよそご存じだったという理解で良いですか。

【市側】業者選考は、市から(株)まちづくり飯塚に対し、公正な入札であること、競争入札であること、確実に工事が実施できることを条件に指導。さらに反社会的勢力と関係をもたないことや談合をしないことについて誓約書を取るように指導。上司にも報告している。
【江口】入札に際して、解体費用の概算はいくらだったのか。またその価格はどう積算したのか。内訳を示せ。また市としてその積算が妥当かどうか確認したか。確認したのであればどのように確認したのか。
【市側】(株)まちづくり飯塚はコンサルに委託して積算。価格は非公表。市は中活課に建築関係職員がおられたのでその職員が行った。
【江口】事業総額に対して、2割以上を占める大きな契約だ。入札にあたって内訳書の提出は求めているのか。
【市側】求めていない。
【江口】1億5千万もの契約だ。問題ではないか。次に相手方の問題。先の小幡議員の質疑でも、契約相手方がまちづくり飯塚の株主ではないかという問いかけがあった。それに対し、市は個人情報であるのでといわれたが、私たち議員の中には、それはおかしいだろうという意見が多くある。なぜ私たちがこの点を問題視するのか。その点、どのようにお考えか。
【市側】株主名について(株)まちづくり飯塚に確認しているが答えをもらっていない。引き続き要請する。もし、関係者の方が入っていたら有利ではないかと
いうことではないか。
【江口】株主という立場を利用して受注したのではないか、情報の面でも有利で会ったのではないか。その契約に際し、不当に利益を得ているのではないか。そのような疑いを拭えないから私たちは問題だと考えている。市民感覚も同じではないかと考えるが、その点はどうお考えか。
【市側】その辺の疑念があるという中で、公正取引委員会に一般論として聞いたが、問題ないと言うことだった。
【江口】経緯を再確認する。入札・契約はいつか、公正取引委員会に聞いたのはいつか。上司への報告はいつか。
【市側】入札は5月20日、公正取引委員会への確認は5月末から6月初旬。上司へは部長に報告した。
【江口】補助金の担当官庁へは聞いたのか、また市長・副市長への報告は?
【市側】担当官庁へは確認していない。市長・副市長へは報告していない。
【江口】入札についてどのようなしたらよいか契約課へ相談したか。
【市側】したと思うが確かではない。
【江口】入札参加業者は?
【市側】H建設・S建設工業・K工業・S産業・S工業の5社。
【江口】契約担当課にお聞きする。参加業者は、飯塚市の指名業者か。
また指名業者であれば、解体で登録されている業者はおられるか。
【市側】全て指名業者だが、解体を第一希望で登録はされていない。
【江口】契約課にお聞きする。あなた方が市の施設の解体工事の入札を行う場合、今回のまちづくり飯塚の入札のような方法をとるのか。
【市側】通常、解体工事の場合は、解体で登録している指名業者を全社指名して行う。但し、特殊な工事の場合などは業者選考委員会に諮る。
【江口】中活担当課に再度お尋ねする。なぜこのような入札になったのか。
【市側】解体工事の工種は、とび・土工・コンクリートであり、当該工種の福岡県の登録業者により選定されている。また実績等を考慮してこの5社を選考したと考えている。
【江口】じゃあ、その5社の経営事項審査での直近2年間の工事実績は?
【市側】把握していない。
【江口】不思議だ。あなたは工事を確実に行うことを指導したと言われた。H建設の直近2年間の工事実績は561万円とHPにある。売上に占める割合は僅か0.7%。他の会社も同様。なぜ契約担当課にきちんと聞いて仕事をしていないのか。
【市側】市としては、市内業者であること、公正であること、競争性が保てること、談合がないこと、確実に工事が実施できることなどをお願いしている。
【江口】まちづくり飯塚の社長は、眼鏡屋さん、取締役は市内ベンチャー企業会長と元教師。誰がこの入札を行った?
【市側】代表取締役が責任を持って行われた。
【江口】その方は、このような仕事に詳しいのか。
【市側】詳しいかどうかはわからないが、色々と情報を集められてされていると聞いている。
【江口】この解体に際して、解体業者に見積もりを取ったか。 
【市側】見積もりを取ったとは聞いていない。
【江口】不思議ですね。まず最初にする作業だと思いますよ。市はこうすべきだと助言していないのか。また解体業者を入れるべきだとは助言していないのか。
【市側】まちづくり会社はコンサルに見積もりを委託し、市でも確認した。市としてはここを入れなさいとか、外しなさいとは言えない。
【市側】建築課にお聞きいたします。市の発注の解体工事の相場は?
【市側】ダイマル跡地の解体については平成22年度に事業の大枠予算のために概算として算出。おおよそ2億円だったと記憶している。
【江口】手元に25年度の解体工事の資料がある。旧頴田中学校の頴田工事が平米単価11,156円・・・坪に直しても3万から5万程度だ。通常の解体工事ではこの程度ではないか。建築課の所見を。
【江口】場所とか条件とかで単価が変わる。ダイマル跡地はアスベストがあり若干高めになると思われる。
【江口】もう一つの中心市街地活性化の目玉事業バスセンター等の建て替えに関しては、7000万円前後だと漏れ聞いています。また、他方では、今回のダイマル跡地の解体についても3000万円前後ではないかと言われています。もし、3000万円前後が正しいのであれば、1億2千万円の差がある。この点どうお考えですか。
【市側】その数字に対してはコメントを差し控える。
【江口】H建設の直近2年間平均の完成工事実績は561万円。現在、解体鯛が進められているが、直接解体しているのか。
【市側】アスベスト除去工事、鉄骨基礎コンクリート、内部片付けでそれぞれ1社下請けに出している。
【江口】市の工事では厳しい入札が続いています。その傍ら、市や国からの補助金が注ぎ込まれる事業がこのような状況で市民は納得するのか。もし、この工事が5000万円前後ですむならば、1億円以上がH建設の利益となります。これが単に民間の仕事だったら関与することはない。しかし、補助金を支出し床を買う事業である。しっかりみなくてはならない。そうでないと他の補助金の事業で同じようなことが行われかねない。


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