飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

ドミニカ移民が敗訴

 1956年以降、「カリブ海の楽園」、「18ヘクタールの土地を無償分譲」をうたい文句に、日本海外協会連合会が、日本政府の募集要領を基にドミニカ共和国への移住者を募集。全国で約250家族1300人以上が移住した。ところが、現実はかけ離れており、塩分が多く石だらけの荒れ地などが数ヘクタール耕作権を認められただけ。あまりのひどさに、移住をあきらめたり、破産したり自殺したりする人も出た。国にだまされたとして損害賠償を求め交渉したが、決裂、2000年7月以降、残留者ら177人が「約束通り優良な農地を分配されず、劣悪な生活を強いられた」として、国に計約31億円の損害賠償を求め提訴したという、『ドミニカ移民訴訟』。
今日は、その判決が東京地裁で言い渡された。

判決は、原告側ドミニカ移民の敗訴=負け。国の責任は認めたが、時がたち賠償請求権が消滅したして、賠償責任は認めなかった。

新聞を読みながら、なぜ?おかしいんじゃない?との思いがわきあがってくる。新聞を見ていても、政府側が情報を隠していたことなどは明らか。さらに、その情報隠しを示す外交文書が公開されたのは2000年。こんな問題なのに、時が経ったから、請求したらダメだなんて絶対おかしい。

裁判所、そして政府共にもう一度、どうすべきか考え直すべき。なんか、久々にええかげんにせい!と思った判決だった。