飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

保育所条例改正案は継続審査に

今日の厚生文教委員会、保育所条例の改正案は継続審査となりました!審議の中でお話ししたのは主に次のような点。
1)この答申は、公立保育所の一部の民営化・統廃合をあげているのに過ぎず、将来の公立保育所のあるべき姿が非常にわかりづらいこと。(どんな施設であるべきか・市内にどの程度必要か・幼保一元化といった幼稚園との関係がどうなるかなどが全くわかりません)
2)こどもを預けている保護者の不安に対して正面から向き合っていないこと。(アンケートを実施して意見を聞いてと言う保護者の声があるにも関わらず実施しないなど保護者のニーズを掴んでいません)
3)民営化後の受け皿として市内で私立保育園を運営している社会福祉法人を考えていると市側は言うが、その私立保育園の方々から要望が出ているなど、移管後の法人についても不安があること。
4)鯰田保育所を含め公立保育所は障がいのある子どもの受け入れはするようになっているが、民営化後は障がいのある子どもの受け入れがなされない可能性もあり、障がいのある子どもの行ける保育所が一つ減ってしまうことがありえること、
5)統廃合となる頴田第一・第二保育所の新築についても、PFIという民間のお金とアイディアを使った建築方法や民営化するのであれば最初から移管先の法人に補助金を出した上で建築して頂くなど様々な手法が考えられるのに十分な検討がなされていないこと
細かい審査の中でも、いっぱい不十分な点が出てきています。民営化が悪いとも言いません。必要のある部分も認めます。でも、市民や利害関係者としっかり話しながら薦めて行かなくてはなりません。そして、何より保育所は、未来を託す子どもを預かる場です。実験の場でもありません。たぶん上手く行くという程度ではダメで、これで絶対安心して頂けます!と胸を張って子ども・保護者に言えるような準備とそれを理解して頂けるまでのある程度の時間を待つ姿勢を市に求めたいと思います。

そんな質疑の後、「このままでは安心して民営化・統合することはできない、その前に、議会として、保護者・私立保育園の方々・現場の先生などの意見を聞く必要があるので参考人招致をして頂きたい。だから継続審査として欲しい」と発言。4vs3と僅差ながら継続審査となりました。

しっかりとした参考人招致をして、現場の意見を把握した上で決断したいと思います。本会議でもこのことを認めて頂けるようにしっかりお話しします!!