飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

清渓セミナー&図書館の行方

明日より清渓セミナーに行ってきます。これは、毎年11月に東京の日本青年館で開かれている超党派の地方議員の勉強会。今年も2泊3日のコースを満喫して充電して帰ってきます。

さて、公共の施設等のあり方に関する調査特別委員会が21日に近づきました。そして現在、市民の意見募集があっています。でも、実際の案ってどんなもの?となるとほとんどの方がよく知らないのが現状ではないでしょうか。
私も、先日のブログ( http://d.hatena.ne.jp/gogo-eguchi/20081027 )で大まかな概略を紹介したにとどまっています。

「それではダメだよね」ということで、今日から、少しずつ、公共の施設等のあり方に関する第一次実施計画(素案)を紹介します。

トップバッターは、去年からこだわっている図書館から。それでは行ってみましょー!
注:以下は、市の策定した、公共の施設等のあり方に関する第一次実施計画(素案)から見直しの方向、具体的な内容、見直しにあたって考慮すべき事項の3点についての抜粋です。施設の概要、利用者数・蔵書数、施設の管理運営コスト、実施スケジュールについては、市のHPをご覧下さい。

施設名 図書館・公民館図書室
【見直しの方向】
1 飯塚市立図書館を中央図書館とし、飯塚市立図書館筑穂館及び飯塚市立図書館庄内館を地域の図書館として存続させる。穂波図書館と頴田図書館については平成21年度中(できるだけ早い時期)に用途廃止し、旧飯塚地区の公民館図書室と同様に地区公民館の図書室として位置づける。
2 地域住民が利用できるような図書室機能を兼ね備えた学校施設の多機能化等については、課題等を整理・検証し、地域住民や図書・学校教育関係者等の意見を聴きながら、小・中学校の整備計画と合わせて決定する。
3 図書館の統合整理に伴って削減された経費の一部については、中央及び地域の図書館の充実をはじめ、全市的な読書活動推進を図るための事務事業等に充当する。

【具体的な内容】
1 飯塚市立図書館は平成8年、筑穂館は平成15年、庄内館は平成6年、穂波館は平成3年、頴田館は昭和47年に設置されてものであるが、老朽化の状況や利用実態等を総合的に勘案し、飯塚市立図書館を中央図書館とし、飯塚市立図書館筑穂館及び飯塚市立図書館庄内館を地域の図書館として存続させ、穂波図書館(隣接の穂波公民館内に移設)と頴田図書館については、利用者等地域住民への周知などにある程度の期間を要することから、平成21年度のできるだけ早い時期に用途廃止し、旧飯塚地区の公民館図書室と同様に地区公民館の図書室として位置づける。
2 小学校は、地域住民にとって利便性の高い場所に立地しており、学校教育に支障を生じさせないことが前提ではあるが、学校施設の多機能化等を図ることにより、地域コミュニティの拠点施設としての役割を果たすことが期待されている。地域の図書室機能を兼ね備えた学校施設の多機能化等を図ることについては、地域の実情等も踏まえながら、課題・問題点を整理・検証し、地域住民や図書・学校教育関係者等の意見を聴きながら、小・中学校の整備計画と合わせて検討を行い決定する。
3 図書館の統合整理に伴って削減された経費の一部については、中央及び地域の図書館における市民の多種多様な要請に応えるための幅広い資料の収集、ソフト事業の充実をはじめ、全市的な読書活動推進を図るための事務事業等に充当する。

【見直しにあたって考慮すべき事項】
1 穂波図書館及び頴田図書館を用途廃止し、公民館図書室として位置づけるにあたっては、地区公民館の図書室を利便性の高い施設とするため、中央図書館等とのネットワーク化や中央図書館等への本の返却窓口等を公民館や支所等に設置することなどについても検討することが必要である。
2 地区公民館図書室を小学校図書室等に複合施設化する場合は、児童・生徒の教育環境の維持や安全対策の観点から、児童・生徒・先生用のほかに施設内への出入口や駐車場を確保するとともに、共有スペース等の利用については、地域住民や図書・学校教育関係者等と十分に協議を行うことが必要である。

(以上抜粋終わり)

なんとまあ、これだけなんですよね。実施スケジュールに書いてあるのは、飯塚市立図書館穂波館・頴田館の一部施設用途廃止が20年度中に検討し、21年度に実施するだけです。公民館図書室の充実についての方策は「ネットワーク化や返却窓口」とありますが、あくまで「検討する」の段階であり、スケジュールも未定。学校図書館の地域開放については「協議が必要」と公民館同様、全く先が見えないままです。
おまけに、この二つをしっかりやると、かなりの経費がかかりそうです。しかし、整備方法やスケジュールが示されていないように、この第一次実施計画の実施にどれだけかかるのかが全くない・・・

また、上記の計画で、サービスが拡充されるのは、旧飯塚市域。対してサービスが低下するのは、旧穂波と旧頴田
の二つという構図が見えます。

計画を策定したサイドから言わせると、「2つ閉鎖するけど、小学校や公民館を充実させるからいいでしょ」と言うことでしょうが、閉鎖される2館の利用者から言わせると、「ホントにちゃんとするかわからんもんね。先に学校施設の充実開放などをやってから閉鎖するんなら、実態が見えるから賛成できるけど」っていうところでしょう。

このような素案じゃ、穂波館と頴田館の廃止だけが「つまみぐい」されたら・・・という心配は全くぬぐえません。

今日は辛口でしたが、明日以降も、各施設について、方向性などを紹介していきます。