飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

それはまずいだろう・・・

今日は、公共の施設等のあり方に関する調査特別委員会。22年度から指定管理者制度を導入したいという条例案数本、保健センターの統合の条例案1本、公民館関係の条例案1本等を審議しました。

最初は、公民館条例の改正。

市役所斜め前の4階建てには、飯塚総合会館と立岩公民館という2つの施設が同居しています。その総合会館部分を立岩公民館にしようということと、飯塚市頴田文化施設「サンシャインかいた」を頴田公民館の施設とする2つの条例改正です。そのうち立岩公民館について異議ありなんです。理由は。。。ちょっと下の経過を見てください。


公共の施設等のあり方に関する第一次実施計画素案(昨年10月末発表)
飯塚総合会館は、関係市長と協議を行い、平成20年度末で廃止する。なお、廃止後は、本庁舎の別館として位置づけて、会議室等として使用する。

公共の施設等のあり方に関する第一次実施計画(本年2月発表)
飯塚総合会館は、関係市長と協議を行い、平成20年度末で廃止する。なお、廃止後は、用途を変更し、当分の間は立岩公民館の施設(3階の一部は執務室または会議室として使用)として利活用する。

今回の条例案
総合会館の第3会議室、会議室、大会議室を立岩公民館の一部として変更する。


以上のように、総合会館部分について使い方が変わってきたのですが、それでも一部について、市が執務室等として利用し、市民に貸し出しを市内スペースができます。
ところが!この立岩公民館及び飯塚総合会館については利用が大きく伸びているのです。

       立岩公民館    飯塚総合会館 
17年度  50,645人   28,959人
18年度  67,915人   37,979人19年度  73,451人   43,127人

このように大きな伸びを示している中で、貸し出す部屋を減らすことがよいのか・・・。実際、公民館サークルで活動する人や公民館で会議を使用する人は多く、使いたいときに部屋がないときもままあるのですが・・・そんな中の条例見直しは、お客様に対して迷惑をおかけすることがあり得ます。それじゃ、まずいでしょう・・・というのが私の主張。
今回の条例については、そのようなお客様に迷惑をかけないよう、近隣の公共施設を使える状態にしてそちらをご案内することなどについて努力すること、そしてそれでも迷惑をおかけするようなことがあったら再度執務室としての利用について見直しを図ることなどについて努力することを市側に求め、そのことをしっかりやるとの答弁があったので賛成しました。
しかし・・・ですね。


もう一つ、大きかったのが市営住宅指定管理者制度を導入しようという条例案。市はこれで5%から10%の経費削減を見込んでいるという説明でしたが・・・その根拠を聞いていくとつじつまが合いません。また4400戸あまりある市営住宅を一括して公募するのか、分割して公募するのかについても、検討中。どのような方々が応募できるのかについても検討中。料金の徴収を任せるのかについても検討中。あれについても、これについても検討中と検討中の嵐!!!
この市営住宅の管理は、4400戸あれば4400世帯あると言うこと、そして1万人以上の市民の個人情報を取り扱うことになると言うことです。その個人情報は多岐にわたり、家族構成にはじまり、収入、障がいの有無、ドメスティックバイオレンス生活保護の受給、滞納の有無等々ありとあらゆる分野にわたります。
その保護等を考えると、行政の心配もますばかり。
さすがにこれは可決なんてもってのほか!
行政側がもっと詰めの作業を行う必要があると言うことで、それを待って詳しく審査しようと言うことで、こちらは継続審査となりました。

行政の追認機関かのような議会も過去にはありましたが、最近の厳しい経済情勢等を考えるとそうも言ってはおられません。議会も機能を果たさないとね。

というわけで、2つのそれはまずいだろう・・・を紹介しました。
行政の皆様、しっかりお願いします。