飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

公共施設等のあり方検討特別委員会

今日の公共施設等のあり方検討特別委員会では、4本の議案を審議しています。頴田図書館の廃止議案、関の山いこいの森キャンプ場の廃止議案、穂波郷土資料館の廃止議案、そして庄内テニスコートの廃止議案です。

最初の頴田図書館については、15日の一般質問で、図書館の基本方針を決めていないことや、子ども読書活動推進計画の策定が全く進んでいないこと、昨年12月の議会で「飯塚市の図書館サービスの平準化と向上を求める請願」が全会一致で採択されたのに各図書館の本の購入予算の偏りが見直されていないことなどを明らかにしていたせいか、議論が活発に。また、前回の委員会で資料要求をしていたので、その事も議論の材料となりました。

その資料・質疑で、わかったことを数点あげます。

1)頴田図書館を廃止し、公民館図書室としたい。
2)これに伴い、頴田図書館にある蔵書(本)は、図書館システムからはずれ、他の図書館からの検索・貸し出し予約などはできなくなる。
3)頴田図書館に設置した図書館システムは、そのままおく。
4)54万円だった頴田図書館の本の購入予算は、他の公民館図書室と同様の10万円程度となる。(飯塚図書館は1880万円。)
5)図書館を廃止して公民館図書室とすることで浮く経費は、本の購入予算の差額のみ。
6)図書館の指定管理者制度を穂波・頴田に導入しなかったのは、13万都市だったら3館の図書館があれば十分と考えたから。
7)頴田の今の図書室が、合併して頴田図書館となったが、部屋も狭く、これ以上本も置けないので、充実することはできず、図書館というには貧弱で、公民館図書室が相当と考えた。

以上のような市の方針に対し、委員からは批判が続出。7点目の狭いからという理由に対しては、それなら広い場所に移転することなどを検討すべきだとの至極当たり前の意見が出されています。実際に、公民館の中にももっと広いスペースもありますし、支所にも空きスペースがあります。そんなことを全く検討していないのです。

さらに、図書館が無くなり公民館図書室となるが、サービス水準は変わらないと言う市側の主張に対し、本の購入予算の大幅削減は間違いなくサービスの切り下げであること、利用者に対するアンケートがわずか20名だけであること、そしてそのアンケートにも否定的な意見が多いことなどが次々と指摘されました。

そして、同じように指定管理者制度が導入されていない穂波図書館の方向性が、年度内に示されることから、一緒に検討すべきだということで、この議案は、継続審議となりました。

更に、関の山いこいの森キャンプ場の廃止議案、穂波郷土資料館の廃止議案も数々の質疑の後、同様に継続審議となっています。

最後の庄内テニスコートの廃止議案は、数点の質疑の後、賛成多数で可決しています。

今回の委員会で、頴田図書館についてしっかりした審議ができたことは大きな収穫だと思います。