飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

市役所をこう変えよう!

今日から、市議会は一般質問。一般質問とは、本会議の場で、この問題について聞きたい!と事前に通告を出した各議員が持ち時間30分で、質疑を行うものだ。
もちろん、その質疑は、自分の思う課題があり、この質疑を通して、その問題はこうすべきだという思いを伝え、実現につなげるために行うもの。議会という議論の禡において一番の仕事の禡とも言える。

その一般質問、今回の質問の通告者は、14名。議会定数が28名なので、半分の議員が質問に立つ。今日はそのうち4名が質問を行った。


私の質問は、「市庁舎の建て替えについて」と「産業政策について」の二点。最初の市庁舎の建て替えについて、私が考えるのは、これから先の行政サービスのあり方をまず考えるべきだと言うこと。そしてもう一つ。この庁舎の問題を、まちづくりのチャンスとして活かすべきだと言うこと。


まず第一の、行政サービスのあり方をまず考えるべきだということ。「建物が古いから、耐震性に問題があるから、建て替えよう!」っていうだけでいいの?「穂波の庁舎と飯塚の庁舎に機能が分散しているから不便だ!建て替えて一緒にすべき!」でいいの?

建物建てたら、30年、50年使うんでしょ。だったら、そんな目先のような議論ではなく、これから先、市民にどうやって行政サービスをおこなって行くのかをしっかり考え、それにあった市役所をつくることを考えようよと言うこと。

私は、市役所の仕事の仕方が大きく変わってくると思うし、変わってくるべきだと思っている。誤解を恐れずに言うと、今は、市役所に来てねという仕事の仕方が市役所のキホン。住民票一つ取るのにも、市役所もしくは支所等に行かなきゃならない。でもこれからは、それが大きく変わってくる。同じ日本のある地域ではコンビニで住民票を取ることができるし、あるところでは駅にある行政サービスセンターで取ることができる。更に、お隣の韓国を見ると自宅のプリンターから出てくる!

そう、市民の方に市役所が近寄っていくべきだろう。ショッピングを考えてみればそれは一目瞭然。デパートの時代からコンビニの時代へ。さらにネットショッピング、通販とショッピングを取り巻く環境は大きく変化している。

その時代にあって「何かあるなら市役所に来い!」とは、まさにお上意識の現れ。そうではなく、皆様のところへ市役所が近づいていき、「何かお困りの事はありませんか。お役に立てることはありませんか。」とある意味、御用聞きをしながら、問題解決をしていく。そんな市役所であるべきだ。

私は、コンビニのように近くにある小規模だけど多機能な支所を数多く整備すること、そして電話・ネットでのサービスを充実させて、住民サービスを向上させたいと考えており、これが進展していくと役所に行くことさえ激減していくと予想している。テレビショッピングやネット通販のように、電話やネットである程度のことを済ませられるようになると、その受け手としての市役所は、本庁にある必要は無く、それこそ、筑穂の庁舎の空きスペースでも可能だ。

そう、今あるモノを最大限使える。それを支えるのがITのチカラ。周りを見回して欲しい。生まれてくる子は少なく、他方で高齢化はどんどん進む。また人が減り、地域のバスが減っていき、移動さえ困難になっていく。その中で、コミュニティバスを乗り継ぎ、市役所に来いではなく、電話で、ネットで、そして歩いていける範囲のサービス拠点で物事が済む。そんな市役所へ作り替えるべきだ。

その新しい仕事の仕方を考えて、そのためにはどのような機能が必要だから、こんな建物にしないとねという議論をしよう。


ソフトがあってハードが決まる。やりたいことがあって建物が決まる。そうやって議論しようよ!というのが、6月議会と同じく、今回の質問の大きな動機。


果たして、どこまでその思いは伝わったのか。その議論の様子と、もう一つの庁舎の問題をまちづくりのチャンスにということは、また後日。。。