飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

このチャンスを逃がすな。

この前のブログの続き、「庁舎の問題をまちづくりのチャンスに」について、今日は取り上げる。というのも、今回の庁舎の問題に関して、あまりにも、まちづくりの観点が欠けているように思えてならないからだ。

そのことは、総務委員会(平成23年7月5日)での明石委員の質問に対する市側の答弁にも、にじんできている。

○明石委員
***中活の計画と庁舎建設が重なれば、市の負担が100億円になるかもしれないと思っているんですけど、庁舎をどうするのかという方向性を一体として考えるべきではないかと思っているんですけど、ここんとこはどういうふうにお考えですか。
○企画調整部長
中心市街地の中で、庁舎につきましても一体となって検討すべきではないかというご質問でございます。当然、中心市街地、いま現在建っている本庁舎につきましては、一部はその範囲に入っております。ただし今年度、これは一般質問の中でも担当部長のほうで答弁したかと思いますが、今後この庁舎の建て替えをするのか、また改修をするのか、またそのままするのか、というものにつきましては、今年度のできるだけ早い時期に決定することになっておりますので、それにつきましてはいま関係部署と検討をしているところでございます。

http://www.city.iizuka.lg.jp/giji/kaigiroku/23/soumu23/230705soumu.pdf


簡単に言い換えると、「まだ別問題だよ」って答えているってこと。そう、中心市街地活性化の議論の中で大きな材料となるべき、庁舎が別問題として考えられている。それを示すように、飯塚市中心市街地活性化基本計画(素案)の中でも、この庁舎の問題は全く触れられていない。
http://www.city.iizuka.lg.jp/06machi/kasseika/plan/plan_soan.pdf

ただ、この庁舎は公共施設の中でも大きな問題。この施設をどうするかで、「まち」は大きく変わっていく。今は、この施設の中で千人近い職員が働き、昼には近くで食事をする。また、多くの市民が、業者など関係者の方が、訪れる。そんな施設だからこそ、合併の時も、どこに市役所を置くかが大きな問題となる。

先日のブログで書いたように、私は、一箇所に機能を集約するのではなく、数多いサービス拠点を整備していくべきと考えているが、それでも市役所は、大きな施設。であれば、その施設をどう位置づけ、まちづくりの重要な材料として、どう活用していくのかしっかり考えなくてはならない。

今から整備すべき公共施設も、多くあるだろう。そんな公共施設と一緒に整備することも考えて良い。また、民間施設もありだろう。また、周りの地域の再開発も含めて考えるのも一策。震災の際にも避難所となる大きな公園を一緒に作るのも一案。

飛躍しすぎと思われるかも知れないが、地域の電力確保を考え、小さな発電所を一緒に作るのも一案。地域全体に電力と熱を供給する。それを民間にやってもらう。

一般質問の前の木曜の夜も、そんなことを友人達と話していた。その一人は、商店街のそばに移転して中心市街地の活性化の大きな目玉にすべきと力説していた。

茅ヶ崎市の市役所の建て替え論議の中では、複合化を見据えて議論をしている。また、総合支所のあり方を考えている市もある。

地域の未来をどう描くのか。この市役所を考えるときに、しっかり考えずにどうする!
皆で、未来の市役所、未来の飯塚を考えよう。
ぜひ、地域の方と一緒に、ここのエリアをこうしようと夢を描こう。
そして、その夢を、更に多くの方と共有し、議論し、計画に落とし込み、実現しよう。

このまちづくりのチャンスを逃がすな。