飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

昨日の代表質問で分かったこと(1)飯塚市は震災関係ボランティア団体等に支援のための募金はしない方針。

昨日のブログでも、なんじゃ〜!って思いを書いたが収まらずに続きを。
もうすぐあの震災から1年。報道でもその雰囲気がぷんぷんしてくる。これが4月になって潮が引くように無くなっていないことを望む。
この震災に関して、市長の施政方針の中には、つぎのようにある。

昨年の3月11日に東日本大震災という大変痛ましい出来事がありました。ここでは多くの尊い人命が失われ、いまだその傷は癒えておりません。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、今後も我々に出来ることを考え、そして引き続き行動しなければならないと痛感しております。

「今後も我々に出来ることを考え、そして引き続き行動しなければならないと痛感しております。」その通り。しかし、何をやるんだろう。そして何をしないんだろう。

今回の施政方針への質問で特に聞きたかったのが、震災に関して動いている民間のボランティア団体等に関してどのような支援をするつもりなのかと言うこと。更に言うと、ボランティア団体等に対しての資金に関して支援をして欲しいと思っての質問だった。
と言っても、市に直接ボランティア団体にお金を出すべきだというのではない。
11月に「チーム飯塚」の一員として、宮城県南三陸町に支援に入ったが、このチーム飯塚の活動は、多くの企業や個人の方々の資金援助、車両の提供、お菓子等の提供を頂き実現した。募金の減少が新聞記事等でも取り上げられているが、「顔の見える支援だったらお金や人を出す。」という方々はおられるのだ。
他方、もっと支援したいけど、資金不足に悩む団体もある。それをつなぐ活動をして欲しいと言うことを聞いたのだ。もちろん、他の自治体では取り組んでいるところがある。
例えば、福岡市。福岡市では、震災直後から変化してきた被災地や被災者のニーズに対応した支援を実施するため「がんばろう日本・ふくおか応援基金」事業を実施している。これは、
1.被災地でのボランティア活動,その他支援活動の促進
2.福岡市の受入被災者への生活サポート
3.その他,震災支援に資する事業の実施
というもの。

私の質問の趣旨は、このような仕組みを作って、支援活動を支援していこうというものだった。お金を出せる人はお金を、身体を出せる人は身体を出す。知恵を出せる人は知恵を。行政は、そこをつなぐ。行政は、手間は少しかかるが、思いのある市民がつながる。また、行政がそこに入ることによって、市民や企業にとって信頼感が増す。そして、小さな話かも知れないが、寄付金控除もできる。飯塚は、2003年7月19日に大水害に遭い、その際に市外からも多くのボランティアの方に支援に来ていただいた。そんな飯塚だからこそ、恩返しをしっかりしないとと思っている。

しかし、この質問への答えは、
「ボランティアへの対応は社協。共同募金がボランティア団体等の支援を行っており社協ではこの事業の紹介をしている。」というもので、また部長の答弁。
「もちろん、僕らもこの事業は紹介された。しかし応募しようと募集要項等を確認したが合致しなかったのだ。たぶん、同じような思いをした団体なども多いと思う。だから、聞いてるんだ。どう、市長?やって欲しいんだけど」と再度、聞くが、市長は無言。

この共同募金の事業が使いづらいと言うことは事前に市側には伝えており、まただからこそ、市長の決断で始めて欲しいという問いかけだったが、その思いは届かなかった。


この震災に関して、地元麻生太郎代議士の公式HPには次のようにある。

●この度の東北関東大震災において、お亡くなりになられた方々に、心から哀悼の意を表すとともに、被災された方、避難されている方々には、いろいろご苦労も多いかと思うが、お見舞い申し上げる。また、行方の分からない方々が一刻も早く救出されること、更には、家族等と連絡が取れない方々が、無事に連絡がつくことを願ってやまない。
●同時に、原発の対応を含め、危険な状況を顧みず、救出や復旧に当たっている、防衛、警察、地元消防団を含めた消防、自治体、そして、海外からも多くの救援隊に来ていただいているが、それらの方々に対して、心から敬意と感謝を捧げたいと思う。
●政治にとっては、今「何ができるか」という話ではない。「やれることはなんでもやる」ということが大切だ。ここは、政治休戦、与野党一致して、この国難に立ち向かう。そうした我々の一致した気持ちを体現していくことが、一番求められている。一日も早く、この国難とも言える状況にきちんと対応できる態勢を作り上げることに、我々は全力を挙げていかなければならない。そうすれば、必ずこの国難を乗り切ることができる。それこそが、日本の持っている底力なんだと、私はそう思っている。
●皆様方も地元等でいろいろあると思うが、今、我々にできることは何かということを、一人ひとりが十分に考え対応していく。これこそが、我々が持っている一番の力だと信じているので、皆様方のご協力を心からお願いしたい。

これは震災直後の昨年3月17日の話だそうだが、いまでも通用する話だ。
「君子豹変す」と言う言葉もある。麻生代議士の「やれることはなんでもやる」という言葉は、まさにその通りだ。市長の方針が変わることを祈ってやまない。