飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

厚生委員会、飯塚市立病院建て替えの予算は賛成3反対3で、委員長裁決。

今日の飯塚市議会は、経済建設委員会と厚生委員会の2委員会が共に10時から開催されました。私は所属する厚生委員会へ出席。ホントは経済建設委員会の話も聞きたいことあったんですけどね。この同時開催は、議会として改善すべき点だと思います。

そして、出席した厚生委員会。先のブログで書いたように、健康保険税、学童クラブの値上げ議案などを含め、13の議案と5つの報告事項が審議されました。

注目の市立病院建て替えの補正予算について、かなりこだわって質疑を行いました。というのも、この建て替えを行い大きな借金を背負うことになる地域医療振興協会がちゃんとその借金を払っていけるのか不安だったから。先に書いたように、平成20年と翌21年は、飯塚市からの補助を含めても、1億5千万円、1億7千万円の赤字でした。そして、22年と23年度は、この繰り入れを含めると、1億2千万円、6千万円の黒字になっています。
他方で、今回、40億円の工事をして、他に医療機械を買ったりして、支払っていくことになる金額は、市の提出した資料でも毎年2億2千万円にものぼります。

整理すると、平成22年、23年の黒字は、それぞれ1億2千万円、6千万円。これが病院が新しくなるだけで、2億2千万円を超えるとはとても思えません。

もし、私の想像通りに、赤字が出続けるとどうなるでしょう。毎年多くの借金を出す施設を、指定管理者の地域医療振興協会が運営を続けてくれるのでしょうか。

「約束だから続けてくれるよ。」と市は言いますが、果たしてそうでしょうか。この病院の赤字を補填するために他の病院の黒字からお金を回してくれるのでしょうか。

医者や看護師、理学療法士作業療法士、薬剤師、事務職員などなど市立病院で働く多くのスタッフの給与の削減などは、ありえないのでしょうか。また、振興協会が「や〜めた!」と運営から撤退することはないのでしょうか。

そうなって困るのは、お医者さんや看護師たちスタッフですし、入院や通院をしている地域の患者さんです。そんなことのないように、充分なチェックをすべきと考えています。ただ、私は病院経営のプロではありません。市が提出している資料が充分考えられているものなのか、はたまた行政にありがちな水増しされた収支計画でないのか、直感的には感じる所がありますが、正直わからないのが、ホントのところです。

そのために、この収支計画などがどう作られ、今後どうしていくのか、ぜひ運営していく地域医療振興協会の理事長に委員会に来ていただき、この後の市立病院の姿を説明をしていただきたい。また、その市や地域医療振興協会側の作った計画が妥当なのかどうか、医療現場に詳しい経営コンサルタントに見ていただき、大丈夫かどうか、話を伺いたい、そう思って、参考人として来ていただくように委員会へ求めましたが、この参考人招致に関しては、佐藤議員は同意していただけたものの他の議員の賛成は得られませんでした。

そして、じゃあ、この予算を通して良いのかどうかと言う点には、佐藤議員、森山議員は私と同様、不安があり現状では賛成できないとして反対。他の3名の議員は、賛成でしたので、当初に書いたように3対3の同数で、委員長裁決で、可決となりました。

この建て替えの補正予算は、21日の最終日の本会議で採決となります。その時には、しっかり自分の主張を述べたいと思います。

今日のブログはここまで。明日は、市民文教委員会、総務委員会が今日と同じく10時から開かれます!飯塚市議会は、いつでも皆様の傍聴をお待ちしています<(_ _)>