報道ステーションのトップニュースは日銀の金融緩和。昨年の衆議院選挙以来、アベノミクス効果なのか円安ドル高が進んでいましたが、今日の日銀の政策会合で、それは更に加速するかも知れません。
この為替の問題が、飯塚市に関係あるの?という方もおられるかも知れませんが、実は結構関係あるんです。
というのも、飯塚市は、アメリカドル建ての仕組債という債券を購入しているんです。仕組債ってなに?と言う方も多いですよね。
ウィキペディアはつぎのようにあります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E7%B5%84%E5%82%B5
仕組債(しくみさい、structured bonds)とは、オプションやスワップなどのデリバティブ(金融派生商品)を組み込むことで、通常の債券のキャッシュ・フローとは異なるキャッシュ・フローを持つようにした債券である。仕組み債とも書く。1980年代半ばから普及し始めた。
で、この仕組債で失敗している自治体や大学などが多く問題になっています。その仕組債に飯塚市も手を出して失敗していました。
この金額は結構大きく、10億円が2本。で、この仕組債、平成19年に購入したものの、それから円高が進んで、現在では利子もゼロ。残念ながら今では塩漬け状態なんです。いわゆるトホホな状態ですね。20億円が利子も生まずにあと25年帰ってこない。
一連の円安で気になっていたのが、そんなトホホな2本の仕組債が償還されるかと言うこと。1ドル80円なんて時には全く考えられなかったんですが、80円が85円になり、90円を超えると、もしかしたら?と思って調べたり、財政担当課に話を聞いたりしました。
で、結論はと言うと、まだまだ帰って来ませ〜ん(T_T)
10億円の仕組債は、今年の6月に107.89円だったら帰って来ますが、今日は95円。107円は遠い。。。
そしてもう1本の10億円の仕組債も、利子がある額(5000万円)を超えたら帰って来ますが、利子が発生するのは107円以上の円安。。。
こちらもまだまだないですね。
「えっ、そんなんいかんやろ!議会はなんしよったん?ちゃんとチェックしてよ!」と思われた方も多いでしょうが、実は、この仕組債の購入に議会の承認は要らないんです。市長が買うと決めたら買える仕組み。実際、買っちゃいました。当時はオーストラリアドル建ての仕組債5億円も購入。こちらはすでに予定していた利子ももらって元本も帰って来ましたが、アメリカドル建ての20億円は塩漬けが続きそうです。
せめてもの救いは、10億円の仕組債が1本、利子が発生するかも知れないと言うくらい。あ〜あ。。。
ただ、こんな債券購入には議会の承認が必要というような仕組みが必要かも知れません。同僚議員と検討してみます。
こんな仕組債の詳細はコチラへ http://www.city.iizuka.lg.jp/06machi/zaisei/kikin/h23_kikin03.pdf
みなさんも訳わからない商品に手を出さないようにご注意下さい(^_^)v