飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

武雄市、いいね! 視察報告Part2 入院患者数3倍・救急受入数12倍・手術件数8倍・新規患者数4倍をもたらした市民病院民営化!

5月16日の武雄視察の報告パート2です。
  
今、図書館の取り組みを始め様々な仕掛けで注目を集める武雄市、市役所の玄関には視察に来られている自治体などのお名前が、旅館さながらに「歓迎」の赤文字とともに「○○県○○市議会様」といったお名前がずらり!その数なんと23!

その中には、沖縄から北海道まで議会だけでなく行政も来られています。またJICAの紹介でスーダン国カッサラ州という外国からの視察も来ているのにはびっくりさせられました。

今、全国で一番視察が多い自治体かも知れません。武雄はここでも抜かりありません。今回私たちは、隣の福岡県と言うことと知った職員さんのおかげで、日帰りですが受け入れて頂きましたが、本来は、市内に宿泊することを視察を受け入れる条件にされているのです。

こうして武雄にお金が落ちるんですね。おかげで市内の旅館ホテルも稼働率上昇です♪

今日は、その視察の中でお聞きした市民病院の民営化に関して。

この武雄市民病院、元々は、結核の療養所としてスタートした国立療養所武雄病院が、昭和61年の国立病院・療養所の再編成計画の中で、国立嬉野病院に統合されようとしたところ、市内唯一の総合病院がなくなるのは困るとして、武雄市が引き取り、市民病院として運営していました。

しかし、交通が不便な所にあることや、高コスト体質(高人件費)、結核病床の利用率低迷といったことから、経営は厳しく、合併前から問題となっていました。

で、合併後の新市の市長になった樋渡さんが民営化の方針を出し、実行するのですが、その中でリコール騒ぎにもなります。そのあたりは樋渡市長の著書『首長パンチ』に詳しくありますので、そちらをどうぞ。

そして、民営化した結果、池友会という医療法人が武雄市民病院を引き受け、更に引き受け当初の交通が不便な場所にあったのを、まちなかの非常に交通の便が良い国道34号線沿いにヘリポートを備えた新病院を建設移転しました。

その結果、市民病院の頃と比較して、入院患者数3倍・救急受入数12倍・手術件数8倍・新規患者数4倍という状況にあるそうです。

市民の税金を注ぎ込んで維持していた病院が、今では税金を注ぎ込むどころか、多くの税金を納めて頂き、雇用も増えているのです。

説明頂いた職員の方は、「行政は病院経営のプロではない、医師の確保も難しい。だったら病院経営のプロに病院を任せようという判断をした」と言われました。また、その民営化に際しては、市民の方々にしっかり説明し市民を巻き込んで議論を行っています。

飯塚は、引き受けた労災病院を、指定管理者制度によって市立病院として運営していますが、当時、○○大学病院としての話もある程度進んでいたということも聞きます。そんなことなどを考えると、もしかしたら、武雄同様の道を歩いていたのかもしれませんね。