飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

立岩小学校での教育長の出前講座に行ってきました♪

今日は、夜7時から8時半まで立岩小学校で開かれた片峯教育長の出前講座に。その出前講座があった場所は、自校式の給食調理場と併せて整備された新しくランチルームです。僕らの時代はカタツムリのような遊具などがありました。もっと昔の記憶に戻ると、今の校舎が出来たのは確か小学校3年生だったかなぁ。そんなことを思い出しながら、お話を聞かせていただきました。
最初の学校再編の中で、小中一貫教育が必要だと思ったという話では、ご自分と立岩小学校の木村校長のお話も出てきました。
あまり、このような機会はないようですが、他にも依頼があって予定されている学校もあると言われています。ご希望の学校は申し出るといいかもです。質疑にも丁寧にお答えされていましたよ。

以降は、私のメモです。参考になれば幸いですが、間違っているかもしれない事を前提にお願いしますm(_ _)m
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子どもが楽しいと思える学校づくりをしたい

【学校再編と大規模改造】
現在、小中一貫校のための学校整備を行っている。1校当たり35〜40億の投資。
耐震を考えると、しょうがない側面がある。また、少しぜいたくという声もあるかも知れないが、20年後には理解してもらえるだろう。
この学校再編は、単に学校をひっつけるだけではない。財政効果が出ても学校が荒れたら本末転倒だ。

一貫校以外の学校は耐震を含めた大規模改造を行った。例えば、立岩小学校は5億。給食調理場が2億数千万だ。しかし学校はメンテナンスしなかったら持たない。今回大規模改造したことでまだ20年持つかも。

【自校式給食】
自校式給食は悩んだ。もちろん、自校式が良いのは自分も飯塚の学校から郡部の学校へ異動したときの経験でわかっている。本当に自校式の学校の給食は美味しい。しかし、給食センターで調理したてと自校式で調理したてで比較すると、変わらない。違いを生むのは、配送時間。配送している中で、味がどんどん落ちる。ただ、この自校式で財政負担は大きくなるので、食の自立などの努力を現場の先生方に期待したい。

【子どもへの関わり重視】
合併した時、旧市内の学校では、職員室や図書室にエアコン入っていなかった。しかし、旧町の学校は職員室や図書室、会議室までエアコンがついている所もあった。

今、1億程度少人数学級でかけている。国費除く。

特別支援教育支援員 穂波と庄内しか配置なかった。今では、小学校32名、中学校15名を配置している。ただ、待遇は臨時職員の取り扱いで申し訳ない。
インクルーシブ教育
保護者の希望に学校も寄り添う。

全校に図書司書を配置。全国でも10%程度?

【小中一貫教育】
全ての学校で推進するために、予算を確保している。しかし、一番難しいのは一中校区。今年6月から話進めているが難しい。報告できることはまだない。現場の先生方の判断を待っている。

【コミュニティスクール】
上限30万円で特色ある教育へ補助金出している。コミュニティスクールは現在2校。しかし、失敗事例が少ない一貫教育と比較して、コミュニティスクールはある。文科省はコミュニティスクールでは、人事案件にも関与するとしているが、飯塚では外した。
また、地域によって、カタチは様々だ。小規模校では、最初から応援の方向。
しかし、和田中。3.4年PTAと決別していたという。学校運営協議会で学校の運営に関し、リードされたから。ようやく、棲み分けが出来たのが数年後だったということらしい。


【国際感覚】
グローバルな視点を持った子どもをつくりたい。サニーベールとの交流 周辺地区は果樹園などの農村。外務省通じてどこか仲良くできる学校ないかと打診あり、進めている。世の中、変わっておりTPPも進むだろう。その時でも対応できる農業。

タブレット導入】
心は動いたが、最終的には教育現場でどう活用するか、先行事例がない事から断念。
他の先行事例が整理された時に導入する準備をするのが私達の仕事。ただ、特別支援教育では検討中

【教育プログラム】
学習プログラムをどうするのか?複数学級?スパイラルタイム?
もう一つは、生活や規範意識のプログラム。こちらも出来ている。しかし、導入するにしても、学校で協議が必要。

【学力向上の取組】
MIM 最初は特別支援教育の子どもを早期発見して対応するためにはじめた。しかし、通常学級でも使えるということで改造して導入。3年目になって導入範囲が広がっている。8月26日の法改正。就学指導を丁寧に。インクルーシブ教育の徹底の二点。
特別支援教育が必要な子どもの早期発見と早期支援が国策だという。
その子たちだけ抽出して授業を行うのが良いかと疑問だっただろうが、一つの道しるべになったのでは?
徹底反復学習にとどまっていたが、陰山メソッド、小河式の導入で芯が入った。

新しいチャレンジをという機運が小学校では広がった。小学校では学力はほぼ全国平均。しかし、3.7%の子どもが他の中学校へ進学している現実がある。

思考力・創造力を育てるジグソー法による協調学習には、鯰田、片島、一中?が取り組んでいる。このプログラムによって大きな力がつくのはわかっているが、教師は大変!エキスパート活動で3つくらい子どもを引き付けることが必要。
例えば雲はなぜできる?教師の教材分析、・・・、また最後はクロストーク
イノベーション能力があれば日本人は最高!とノーベル賞の山川教授。

【最後に】
これから3年の間にこれができなければ、飯塚の教育は変わらないだろう。今までは、どこかの学校が荒れていたが、今は学校が落ち着いている。
このチャンスにしっかり進めたい。
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質疑一部抜粋
Q 発達障がいなどの発見のためにも、5歳児検診を。また個別ファイルをというのが国の指導だったと思うが、飯塚市では?
A 個別ファイル的なものがあると思うが、再確認します。また、就労までのフォローをと教育委員からの提言あり。
Q 学力向上のために、中学校3日、小学校2日の夏休みの授業をしているが、これで、大丈夫?
A 飯塚市では校長会が協議してこのようなカタチを決めた。この日数で大丈夫かは検証していく。しかし、学習がわからないという層が激減している。ちなみにある中学校は20日間補充学習を実施したそうだ。
Q 立岩地区、自治会の区割りと校区の区割りが違う。この事で校区再編という話があったが、現在、再検討。教育長はどう考えているのか?
A 確かに審議会よりそのような答申があり、地域に投げかけたら大きな反響があった。で、立岩小学校の保護者へアンケートしたら、8割が現状維持。この中で進めることは、地域の教育力などを考えるとムリだと思う。当面、このまま。
Q 校区再編の委員会に校区の方が誰もいなかったという。当然、関係者を含めて話すべきだ。
A 議会でも指摘があり、反省している。
Q 市の間だけ、校区と自治会が違う。ここは変えたらどうか?
A 私も不思議だった。片島は、昨年その点を整理した。立岩はもっと複雑だが、調整しながら進めていきたい。
Q 再編の審議会、それぞれの立場の方を参加させて欲しい。