飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

旅のお供、今日はこれ『海陽学園が変える日本の教育』


今日から7日まで、市民文教委員会の視察で、北海道へ来ています。
移動時間が長いときは本が友達。今日は、これ『海陽学園が変える日本の教育』です。海陽学園というのは、トヨタ自動車JR東海中部電力が中核となって愛知県蒲郡市に2006年にできた全寮制の中高一貫校です。
イギリスのエリート校イートン校を目指してつくられた学校で、様々なチャレンジを行っており、参考になります。
穂高校も27年度から中高一貫校になる予定。その時は、ここのように全寮制だと良いなと思います。

さて、第一日目の今日は、恵庭市にある近畿大学バイオコークス研究所へ。北海道という立地を活かし450m×600mという広大な土地にあるバイオコークス研究所は、その名前の通り、バイオコークスの研究のみならず、外国産の農作物の日本への導入についても研究されています。

【バイオコークスって何?】製鉄などに欠かすことのできない固形化燃料・石炭コークスですが、二酸化炭素を大量に排出するなど問題もあります。また北京オリンピック前後から価格も高騰し、企業活動にとっても負担となってきました。「バイオコークス」とは、この石炭コークスの代わりになると期待される固形燃料です。このバイオコークスは、生物由来の資源から作られており、例えば、コーヒーやお茶の粕、もみ殻などの農産系廃棄物、流木や河川敷の草、間伐材や、おからなどの食品廃棄物など、全てのバイオマスが原料になります。よって原料はほぼ無限?更には、生物由来ですので、二酸化炭素を排出しません。詳しくは次のHPなどをどうぞ♪

 近大バイオコークスプロジェクトHP http://www.kindai.ac.jp/bio-coke/
 知恵の輪ニッポン http://yumen.chicappa.jp/coip/modules/wordpress/index.php?p=87


今日は、以前飯塚の近大産業理工学部で見せて頂いたその続き。お話をしていた頂いた井田先生によると、「連携しているJFEの実験では、ゴミの処理を行っているガス化溶融炉でも使用可能」と言うことで、「先日、市民文教委員会では茨木市の実証実験では使用できないという報告があったが?」という道祖議員の問いかけに対し、「石炭コークスと全く同じ使い方では使用できないということもあるかもしれないが、バイオコークスにあった使い方をすることで充分使用可能ではないか」と答えられました。


研究所内の実験用プラント

このようなゴミが圧縮して加熱することで、下のようなバイオコークスになります。これが石炭コークスの代用として使えるとのことです。

できあがったバイオコークス 右から三番目の色がいっぱいあるのは靴下工場からのゴミでできたバイオコークスです♪


この技術が確立すると、石炭コークスの使用料の削減が可能であり、CO2の排出量の削減が出来ます。また、灯油や重油ボイラーの置き換えが可能であり、燃料費の大幅削減も可能になるかも。

自治体においても、このような技術革新にしっかりアンテナを広げて、コスト削減等につなげていく時代です。明日は、砂川市で「協働のまちづくり推進に向けた取組について」、石狩市で「地域の拠点を目指した図書館運営について」、更には、札幌市の北海道電力で「天然ガスによる発電所について」お聞きします。