飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

市民文教委員会視察第2日め、砂川市役所・石狩市民図書館・北海道電力

昨日に引き続き、視察。今日は砂川市役所で「協働のまちづくり推進に向けた取組について」、石狩市民図書館で「地域の拠点を目指した図書館運営について」、他異動電力で「天然ガスによる発電所について」お話をお聞きしました。

砂川市は、高齢化が進み、高齢化率は33%。3人に1人が高齢者という状況です。また、民生委員の調査によると、9100世帯中、高齢者の一人世帯が1000世帯を超えています。そんな中、昨年2月末に1人暮らしの高齢者の孤独死が2件、相次いで見つかりました。

一例は自宅前で雪に埋もれていた88歳の女性、もう一例が自宅玄関で倒れていた95歳の女性です。
ともに、死後数日が経っていたと新聞報道でありますが、そう言ったこともあり、安否確認のための仕組み作りを急ぎ、12月には条例制定までこぎ着けました。

仕組みとしては、市の他、地域包括支援センター・町内会・民生委員・社会福祉協議会の5者で連携しながら安否確認するものです。

情報交換して、安否確認の必要度合いを確認し、誰がどのように確認するのかといった仕組み作りを行うというもの。

そのために、市は高齢者台帳を整備します。そしてその台帳には65歳以上の方の氏名・住所・年齢・性別の他、市・地域包括支援センター・民生委員が保有する見守り情報を掲載します。プライバシーの配慮としては、高齢者台帳を整備する際には、本人から同意を取ります。

そうして整備した台帳を元に、市の他、地域包括支援センター・町内会・民生委員・社会福祉協議会の5者で連携しながら、配食サービスや介護保険サービスを使用しているといった情報を共有し、じゃあその際に安否確認はできるからこのような点を気をつけようと行った具合に行うようです。

担当者の肩が強く言われたのが、「見守りましょうと言うだけではダメ。社会的な関わりが薄い方はだれかをしっかり探り、そこへサポートしていかなくてはならない。」と言うことです。

また、町内会加入率は、75.3%程度で、10年前の85%程度から、下がってきていましたが、町内会長宅を廻って原因の聞き取り調査を行い、転入者への案内だけでなく確認申請の際に建て主に案内するなどを行った結果、昨年、加入率が久しぶりに上昇したそうです。


続いては、石狩市民図書館。
ここは、2月に伊万里でお話を聞かせて頂いた国立国会図書館の渡邉さんが2008年から2年館長をされていたところであり、楽しみにしていた所です。

この図書館は比較的新しく平成12年の開館。図書館が欲しい!という市民運動もその後押しをしたといい、そのせいもあって市民が関わる場面が多くあるのかも知れません。
また、面積が721.86平方キロと市が広いせいもあって、本館の他4分館があります。その一つ、厚田分館は、小学校の中に分館機能をと言うことで23年12月に開館しています。頴田小中一貫校の中にある頴田図書館は、学校図書館とは別にあり狭く蔵書も少ないホント残念な図書館となっていますが。この厚田分館は、学校図書館を規模拡大して分館とし地域の方も利用OKとしたものです。この考え方の方がスマートですね。

石狩市民図書館のコンセプトは、「図書館の中にまちを作る」
カーブの壁は石狩川のうねり。青い床は冬の日本海を表しており、街灯みたいな照明なども特徴的です。
休館日は、毎週月曜・国民の祝日の翌日の他、年末年始と年3回の月末図書整理日。利用は、石狩市民でなくても誰でもOK、通勤・通学といった制限もありません。貸出冊数も制限なし。自動貸出機が4台整備されておりご自分でも貸出の処理が出来ます。食べ物はホール部分だけですが、飲み物は館内どこでも自由、椅子を多数配置され休憩スペースが多い今どきの本屋に似たスタイルですね。

また、本、雑誌、新聞、DVD等、録音図書、布絵本・エプロンシアター等の貸出の他、複製絵画も貸し出しています。
図書館と地域・行政等との連携の一貫として、写真展等各種展示会・コンサート・映画上映会の会場としての利用もOK、更には、読書会・お茶会・会議、変わった所では、遠足の休憩やウォーキング講習会などの利用もあり、札幌市の保育園が遠足の際に利用することもあるそうです。

ボランティアについても、図書館や学校図書館の資料の修理を手がける修理ボランティア、布の絵本の作成ボランティア、月2回おはなし会をしてくださるお話ボランティア、本の整理を手伝ってくださる他上映会やイベントのサポートまで活躍するフロアボランティア、ブックスタートボランティア(月1回の10ヶ月検診に併せて実施。1歳6ヶ月検診の際にフォローアップも実施)の方々がおられます。
以前は、そのボランティアの方々との交流のため「おにぎりパーティー」もされていたそうです。

また、図書館は人々の喜びを生み出す所であるという考えのもと、以下の点に気を遣っておられます。

  1. 子どもの成長を支援する
  2. 情報発信を通じて生涯学習を支援する
  3. 市民の誰もが利用できるような環境を整備する(宅配・分館活性化)
  4. サービスを支える基盤を整備する(利用者との懇談の機会を創出・市民との共同による事業展開)
  5. 利用者の期待に応える蔵書・情報源を構築する(基本サービスの質を向上する)

上記のうち、宅配は郵送費自己負担となりますが障がいのある方は無料です。ただ利用は低調なようですね。


最後は北海道電力こちらでは、石狩・小樽両市にまたがって計画されている天然ガス発電所についてお聞きいたしました。昨日のバイオコークスと同様ここもエネルギー問題を考える良い機会でした。ガスコンバインドサイクルという最新鋭の技術を導入、従来の火力発電が40%程度の効率に対して60%を超えるという日本が世界に誇る技術が使われます。詳しくは以下の北海道電力のサイトをご覧下さい。
 http://www.hepco.co.jp/ato_env_ene/energy/fire_power/ishikari_ps.html