飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

予算関連議案のご紹介♪

昨日のブログには、議運で提案された議案にどのようなものがあったかだけ紹介していました。今日は、その中で予算関連議案のみご紹介します。
数字が多くあまり面白くありませんが、これも飯塚のこと。現実を知って頂くためにも、ちょっとガマンしてお付き合い下さいm(_ _)m


まずは、【平成27年度一般会計補正予算】から。
この一般会計予算は、国の一般会計予算と同じで市役所の仕事全般に関するものです。
市の説明では、「今回の補正は、当初予算編成後に発生した事由により早急に執行すべき経費を補正するもの。」とされています。

金額については、8億4159万5千円をプラスして、全体経費として、687億6059万5千円とするものです。

内容については、マイナンバー関連のもの、小中学校の統廃合に関するもの、保育所等の建替などの補助金に関するものが、大きなものとなっています。

他に目新しいものとしては、「市の歌の制定事業費」として44万6千円、「観光集客推進事業費」として902万1千円、「筑豊ハイツ移譲先選定委員会費」として8万1千円、「私立幼稚園一時預かり事業費補助金」として362万5千円などがあります。

このあたり、要チェックですね♪ 市の歌ってなに? 筑豊ハイツどうするの? です。はい。


も一つは、【平成27年度学校給食事業特別会計補正予算】です。
この特別会計というのは、特定の事業をおこなう場合(今回は学校給食ですね)、その他特定の歳入(給食費など)をもつて特定の歳出に充て一般の歳入歳出と区分して経理する必要がある場合において、条例で設置されるものです。昔、塩川財務大臣塩じい)の「母屋でおかゆをすすっているのに離れではすき焼きを食べている。」という言葉がありましたが、その中では「母屋」が「一般会計」で、「離れ」が「特別会計」です。
もっとも、この比喩は、国のこと。一般会計が借金まみれなのに、道路や年金などの特別会計がその厳しさが全くないようなお金の使い方をしていたことを批判したもので、地方自治体ではあたらないとも言えます(笑)

その学校給食事業特別会計補正予算は、学校統廃合にかかる補正予算50万円の増額のみとなっています。こちらも市の説明は、「今回の補正は、当初予算編成後に発生した事由により早急に執行すべき経費を補正するもの。」とされています。


そして、予算関係議案の最後の一本は、専決処分である【平成27年度小型自動車競走事業特別会計補正予算】の承認議案です。
これは、昨年度のオートレースの収支が赤字になったので、その分を27年度予算から繰り入れるもの。
その赤字は26年度の単年度で3億8749万6948円、今までの赤字14億461万1298円と合わせると、累積で17億9210万8246円となっています。
この赤字額に見合う金額として、64億5400万円を27年度予算の歳入歳出にそれぞれ加えるというのが今回の補正予算です。
この補正予算に関する市の説明は、「小型自動車競走事業特別会計の平成26年度決算(赤字)に伴う繰上充用にかかる経費を計上するもの。」となっています。


今回の3本の補正予算を含めて全体を見ると、今年度の一般会計予算は687億6059万5千円と過去最高だった昨年度の702億4924万7千円に次いで大きな予算に。
また、特別会計企業会計を含めた飯塚市の全会計の予算総額は1306億5938万1千円と、こちらも昨年度の1338億6191万2千円に近い金額となっています。

市側から財政見通しが示されたのが平成24年の年末でした。その中でも厳しい財政状況が示されていましたが、あれから2年半が経ち、新庁舎に代表されるように建設費の高騰などがあり、状況は大きく変わっているのは、市の職員の方をはじめ、私たち議会も十分認識しています。

その状況を把握し必要な対策を打つためにも、今現在の財政状況を踏まえた最新の財政見通しが必要なのですが、新しい財政見通しは未だ示されません。以前から、早期に作成すべきだと主張していますが、改めて早期の作成を求めていきたいと思います。


補正予算の詳細は、以下のページに紹介してありますのでそちらをどうぞ。
27年度補正予算
 http://www.city.iizuka.lg.jp/zaise/shise/yosan/yosan/h27hosei.html


このような大きな金額を扱う自治体の仕事。それをきちんとチェックするのが議会の大きな役割です。皆様が選んだ議員がどう行動しているか、ぜひ議会をチェックして下さいね(^_^)v