飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

福祉文教委員会、終了。奨学金、保育士修学資金・生活資金関連条例可決。


今日の飯塚市議会は、私の所属する市民文教委員会の開催日。10時から夕方5時近くまでみっちり審議を行いました。議題となったものは、次の7本。ちなみに上の写真は、保育士関係の資料から。しかし、私立保育園の給与や勤務時間、これホントなんだろうか。。。

  1. 議案56号 平成29年度 飯塚市介護保険特別会計補正予算(第1号)
  2. 議案57号 飯塚市奨学資金貸付基金条例の一部を改正する条例
  3. 議案58号 飯塚市公民館条例の一部を改正する条例
  4. 議案60号 飯塚市保育士修学資金貸付金条例
  5. 議案61号 飯塚市保育士生活資金貸付金条例
  6. 議案62号 飯塚市児童センター及び児童館条例の一部を改正する条例
  7. 議案66号 指定管理者の指定(飯塚市立図書館)

午前10時に開会し、56号の介護保険補正予算はサクッと終えたのですが、次の奨学資金貸付基金条例の一部改正案と公民館条例の一部改正案で、様々な質疑が行われ、午前中のほとんどを使い切り、12時直前に。
この奨学資金貸付基金条例の一部改正案は、今まで貸与型だった奨学金を変更し、卒業後市内に一定期間定住すると返還不要となる制度とするための条例案です。
また、今回の改正で、公立高校は対象から外れることとしてあります。
変更後の貸付人員は、私立高等学校・高専が10人以内、専修学校・短期大学・大学が18人以内
貸付額は、私立高等学校・高専が月額1万5千円、専修学校・公立大・公立短大が月額3万円、私立大学・私立短大が月額4万5千円となっています。
この条例改正、実は大きい制度改正なんです。
この点は、後日紹介できればと思います。(たぶん。。。)
公民館条例の一部改正は、各地域に有る公民館を交流センターと名前を変え、社会教育法の枠外にするもの。地域の方々がよく使われる施設なだけに、その意見を反映した質疑が行われました。

お昼の休憩を挟み、午後は、保育士修学資金貸付金条例から。この条例は、卒業後、市内私立保育所等に5年間就労すると返還不要となる修学資金貸付を実施することで保育士を確保し、未利用児童解消を目指すものです。
同じ名前の違う内容の条例案が6月議会に出されたのですが、検討不足な点も多く、議会としては否決した案件です。
今回は、6月提案では月額2万円だったのを5万円に変更(県の同様の制度を利用する場合は2万円)、対象も市内在住の学生もしくは保護者が市内在住であることを条件に変更、対象となる施設も県内限定に変更、返還免除になるのも市内の保育所等に5年間勤務だったのを市内の私立保育所等に5年間勤務へ変更するなどがしての再チャレンジの議案です。
予算資料によると、5万円×6月×51人(H30採用見込:35人 H31採用見込:16人)が予算計上されています。
結果から言うと、全会一致で可決となりました。ただ、この審議の中で、市はこの修学資金と次の生活資金で保育士確保をしっかり行うこととし、保育士への独自の処遇改善など他の策は行わないことを明言。委員長としての立場もあり、発言は控えましたが、この点は、私立保育協会から8月24日付けで要望書も出ている点であり、市の姿勢に疑問を持たずにおられない場面がありました。
このような審議の中、様々な思いの中での結論となったことは皆様にお伝えしておくべきでしょう。

次に同じく待機児童対策の保育士生活資金貸付金条例案は、新卒新規採用保育士を対象として、市内私立保育所等に5年間就労すると返還不要となる生活資金貸付を実施することで保育士を確保し、未利用児童解消を目指すものです。
貸し付ける生活資金(月額)は、採用1年目は2万円、2年目は1万5千円、3年目は1万円となっています。
こちらも全会一致で可決したものの、修学資金と同じく5年間の就労が返還免除の条件であり、午前中の奨学金の条例との違いもあり、どうだかなぁとの思いの中での採決でした。
この保育士関係の2本の条例については、本会議でも可決の見込みです。そうすると、最大に利用できる方は4年生大学で月5万円×12ヶ月×4年=240万円、そして生活資金で初年度月2万円×12ヶ月=24万円、2年目は月1万5千円×12ヶ月=18万円、3年目は月1万円×12ヶ月=12万円の計54万円。双方合わせて、294万円の借り入れを飯塚市からすることが出来ます。
そして、5年間、飯塚市内の私立保育園で働けば返済不要となります。

ただ、4年目で辞めたら・・・294万円の借り入れは5年で返してもらうこととなります。およそ月5万円の返済ですね。
私自身は、返済免除の規定があるとは言え、このような少ない人数に大きな貸付をする制度よりも、いま!現場で頑張っているけど公立の保育園や他の職業と比較して低賃金の私立保育園の先生方に対してその差が少しでも埋まるように補助することが大事だと思っています。これって他の多くの自治体はやってるんですけどね。
そうは言っても、市がやらないという中では、これならやるというこの二つの制度でも始めるのも一つの選択です。
この2本までで午後もかなりな時間を使い、残る2本、62号の飯塚市児童センター及び児童館条例の一部を改正する条例、議案66号の指定管理者の指定(飯塚市立図書館)については、サクッと終え、後は報告を2件受け、5時頃の閉会となりました。ふうっってところです。。。

それでは、また!