飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

飯塚市の子どもをみんなで守る条例、次回がヤマ場へ。学校エアコンはやっぱり3年?


飯塚市の子どもをみんなで守る条例、次回がヤマ場へ。
今日の福祉文教委員会、継続審議となっていた児童虐待防止条例「飯塚市の子どもをみんなで守る条例」については、城丸議員が欠席ということもあり、予備日を使って再度審議することとなりました。

今日の審議で、質問できるのは、永末議員だけ。その永末議員は、上の写真の市より提出された児童虐待の状況に関する資料に関し、数点の質疑を行った後に、提案議員側へ1点だけ質疑をされました。

先ほどUstreamを見ながらメモしたので、おおよその質疑を紹介します。

【永末議員】この資料はどこからとった資料なのか?
子育て支援課長】要保護児童数は、現在、要保護児童連絡協議会で検討しているケース。
【永末議員】児童相談所が扱っているっているモノを出したのか?
子育て支援課長】児童相談所ではなく、市で持っているケースの数。
【永末議員】これだけ状況が深刻なんだなと分かりました。特Aなどのランクがあったが、衝撃的な事件として記憶に残っている目黒の案件はどのランクになるのか。
子育て支援課長】最重要度の特Aとなる。
【永末議員】ということは、29年度は目黒の事件と同様な状況にあるお子さんがいると言うことで、ホントに何とかしなくちゃならない状況だと思う。下の2の要保護児童の推移という中で、新規というのがあるが、これは新たに認識したということで、例えば27年度から28年度を見るときに、単純に新規ケースを足した数になっていないということは虐待の案件から外れたケースがあると言うことか。
子育て支援課長】終結したケース、転居したケースがあるので、前年のケースが全て継続しているわけではない。
【永末議員】終結というのもよく分からないが、虐待には至っていないと言う風に見なしたという事か?
子育て支援課長】虐待状態から改善されたと判断している。
軽微なケース、その他を下回ったという事で数字から外れてくるということですね。総じて、件数も人数も増えている。その内訳としても、昨今言われている心理的虐待、ネグレクトが多いのがこの資料からよく分かった。
【永末議員】 次に提案議員に聞くが、この前聞いた時に、実際に市の虐待状況をどれだけ把握しているかという問いに市の数字などをあげられていたが、今回、実際にこの資料を見る中で、今回提案の条例を制定することで減っていかなくちゃならないと思うが、その関連性をどう考えているか。
【江口】 今回提出頂いている資料においてもかなり厳しい状況が見て取れる。
私が注目したのは2表の要保護児童のランク別の推移。27,28年度には特Aはいない。対して重度Aは28に1件1人いるだけ。それが29年度になると、特Aが1件にあがり、Aが3件10人に増えている。
重度な分が増えている事を見ると、元々、その判断が正しかったのかどうかも含めどうなんだろうかと思う。
また1表の内訳を見るとネグレクトが3年とも多い傾向にある。では、このネグレクトがどういう形で現れるかというと、衣服や体が不潔なままであるとか、食事が満足に取れていなかったりという形で現れるが、今回提案した条例の中で特に支援というところ、第2章 児童虐待の予防のための子育て支援の中に
(子育て家庭に対する支援)
第14条 市は、子育て家庭に対して、相談支援、訪問支援等必要な支援を行うものとする。
2 前項の支援に際しては、栄養、衣類、住居及び教育に関して、特に配慮しなくてはならない。

と定めている。
この部分は、特にネグレクトに関して有効、力を発揮できるところだと思う。代表的なモノはこの部分だが、また虐待がこれだけ増えている状況の中でどう対処するのか、マンパワーも必要だと思っており、要対協を設定させて頂き、今よりも拡充する形でさせて頂いた。新たな代表者も加える部分と、新たに地域部会という仕掛けを努力規定ではあるが入れている。そういった中でより多くの方々がこの虐待に関して支援をしていく。みんなで子どもを守る、その仕組みが出来ていくのではないかと思っている。
【永末議員】条例が6月で提案され、私が懸念する部分はだいたい質疑することが出来た。要対協の見解も聞いたし、その中でも色んな意見がある、条例を導入してよいのではないか、もしくは問題があるのでは無いか、などの意見があることも認識できた。こういった形で児童虐待の状況も把握できた。そしてどう対応すべきかも少し見えた部分もある。こういった形で調査、継続要望していましたが、私の方で調査については一定程度納得できたので、これ以上の審議は求めなくてよいと思っている。
【奥山委員長】今日は、提出者3人と委員1名なので、他には質疑ありませんね。本日の審査はこの程度にとどめ、次回の審査は6月25日にしたいと思うが意義はないか。(異議なし)では次回は9月25日に。


次回9月25日がヤマ場となりそうです。頂いた様々な意見を私どもとしてもしっかり考え、臨みたいと思います。なにより、飯塚市の子どもを守るために。



エアコン設置はやっぱり3年らしい
また、兼本議員の一般質問に対し、「この5年の計画が3年になっている。現在、その計画を前倒しできるよう検討している」と言う趣旨の答弁がありました。また、上野議員、川上議員の一般質問にも計画の前倒しについての発言がありましたが、主管委員会の私どもは5年の計画しか知らず、3年になっていると言う発言にびっくりするばかり。実際、どうなっているのか、ということで事実確認をしたいという申し出が奥山委員よりあり、所管事務調査して、調査することに。

その中で明らかになったのは、現在の計画はあくまで30年から34年までの5年での整備計画のまま。ただし、なんとか早くやりたいという事で検討していることでした。
30年度の現在、計画に合った5施設7校にはエアコンの設置完了しています。
31年度は、当初計画にある頴田小中一貫校、穂波東小中一貫校、筑穂中、二中、庄内中に加え、32年度予定の庄内小、伊岐須小、菰田小、片島小、33年度予定の若菜小、34年度予定の大分小のあわせて13校にエアコンを設置できる環境が整えば設置したいと考え、その13校の設計委託を現在発注中、
32年度には、31年度に前倒ししたい学校を除いた、当初計画に予定していた立岩小、33年度予定の飯塚東小、飯塚小、高田小、上穂波小、34年度予定の鯰田小、小椋本、内野小,八木山小の計9校に設置できないか、協議検討中。ということだそうです。

「5年が3年になっていて、更に前倒しを」というのは、フライングで3年でできるように検討中というのが、実際のところのようです。

とはいえ、設置するのであれば、早期に設置する方がよいのは当たり前。更なる前倒しをというのは議会の総意だと思います。教育委員会、そして市長にはその努力を求めたいと思います。