飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

新型コロナ対策の次亜塩素酸水問題(その4) 噴霧は、有効性と安全性が確認されるまで再開しない  

今日は、本会議最終日。全ての議案の処理を終了し、6月議会は閉会。

道祖議員が提出していた議員報酬に関する条例改正は賛成少数で否決。

私も反対。

明日の新聞には少しは載るんだろう。

 

さて、この6月議会で私の中で一番大きくなってしまった(>_<)次亜塩素酸水の噴霧問題。

Facebookにもあげたんだけど、朝日新聞の記事がハフィントンポストにも掲載されている。

www.huffingtonpost.jp

 

この記事中にある福祉文教委員会のやりとりを受けての市議会協働環境委員会でのやりとり。昨日のブログでは、動画の紹介と「やっと普通の答えが出てきた」ということだけしか書けていなかったので、今日はその部分を紹介しよう。
まずは、エッセンスを。

【江口】
 昨日の福祉文教委員会の中でも、教委の姿勢としては、「マニュアルができたら使いたい、放課後や始業前に使いたい」という方向のようだが、市として、これが安全なのか、そして有効なのか、それをきちんと確認するまでは使うべきではないと思うが、市としての見解はいかがか。
【コロナ対策室長】
 霧化器の使用については、今、教育部・福祉部で、どういう形でやろうか、マニュアルどうしようかと検討しており、その結果を踏まえ、対策本部とかでも検討して、市の方向性を決めていきたい。
【江口】
 教育委員会や福祉部が、使う部署として検討するのはいい。しかし、安全性・有効性が確認されないと、市としてそれは許すべきではないと思う。行政アドバイザーにも確認して下さいねと言う話も伝えていた。それも含めて、やって頂いた後での再開となると思うがどうか。
【コロナ対策室長】
 対策本部については、6月30日に行政アドバイザー会議を行う予定としており、その中で次亜塩素酸水についてもテーマとすることを考えており、そう言ったことを踏まえて、最終的に対策本部の中で、取り扱いについて決めていきたい。
【江口】
 その考える時に、有効性・安全性が確認されるまで、再開すべきではないということでやるのか、それとも、確認されないんだけど、これこれこういうところが出てきたんで、もう大丈夫でしょとやるのか。副市長、さすがに有効性・安全性が確認されない中で再開できないと思うんですが、万が一にもそういうケースはあり得るのか。
【コロナ対策室長】
 安全性とかが担保できない、危険性があると言うことが確実であれば、当然市としても使用することはもちろんない。
【江口】
 「安全性が担保できない、危険性があるから使わない」と言うが、逆だと思う。「安全性が確認できた、有効であることがが確認できた。だから使う。」というべきであると考えるがどうか。
【コロナ対策室長】
 その通りです。

 

この答弁が引き出せたので、委員会での私の質疑はこれまで。
このやりとりで確認できたのは、
1 教育委員会・福祉部が検討する。 → その結果を対策本部にあげる。
2 6月30日の行政アドバイザー会議でも次亜塩素酸水について議題とする。 
3 対策本部は、行政アドバイザーの意見を踏まえて、安全性・有効性が確認できてはじめてOKを出す。
ある種、当たり前のことだと思うが、ここまで来るのに・・・。
ただ、これがきちんとやって頂けるかどうか、行政アドバイザー会議は傍聴できるんだろうか???
対策本部会議もこの行政アドバイザー会議もネット中継して欲しいくらいだ。
このやりとりを含めて、協働環境委員会での次亜塩素酸水に関する私の質疑はコチラから。
youtu.be 2020年6月23日協働環境委員会 5時間10分30秒あたりから

 

なお、上記の部分を含め、一昨日の協働環境委員会での質疑をあらかた文字に起こしたので、以下に紹介します。なお、途中の赤字は発言ではありません。私の心の声かも???

 

【江口】
 次亜塩素酸水について。採用に関して第13回の対策本部会議で決定したということだったが、どのような資料を出したのか、成分表は出されたのか、どのような議論があったのか。できたら資料を出して頂きたいのだが・・・資料は出して頂けないという。じゃあ、口頭で良いが、この点は議会運営委員会で検討して頂きたい。

【環境整備課長】
 資料は、次亜塩素酸を主成分とする水溶液の生成機のカタログ、次亜塩素酸がどういうものか、何に使えるのかという点について商品の資料を提出した。議論は、アルコール等が逼迫した状況の中で、公共施設の手指消毒も含めた消毒液、その代替確保が必要となるというところを調査して、経済産業省の要請を受けた製品評価技術基盤機構(通称NITE)が4月16日に発表された内容に、次亜塩素酸水が優先検証の対象となったという事を含めて口頭で説明した。

 

(やっぱり成分表は出していないんだね。)

 

【江口】
 その説明をしてどのような議論になったのか。

【環境整備課長】
 方向性として市が自前でこの代替消毒液の生成機を買う事が決まった。あわせて、これをつかった色々な消毒方法、例えば手指消毒であったり、スプレー消毒、スプレーの噴霧、あわせて空間除菌も色々な施設で使われていると言う事も含めて色々情報提供した。

(反対する人とか、質問する人いなかったのかな)

【江口】
先ほど、提出された資料について説明があった。提出があったのは、次亜塩素酸を主成分とする生成機のカタログ、それと次亜塩素酸水がどういうものか、何に使えるのかが書かれた商品の資料の2点と言うことで良いか。

【環境整備課長】
その通り。

(やっぱり成分表は出していないんだね。)

【江口】
次亜塩素酸水の中で、この商品を選んだのは、ネットで検索して出てきたとあったが、それでよいか。他にもあったのか。どういう経緯だったのか。

【環境整備課長】
色々な次亜塩素酸を主成分とした色々な商品がある。その中で、やはり単なる販売店がこういうふうに売ってますよとか、そういうことでなく、一体的な事業として日通商事株式会社広島支店が総元締めになるが、そちらが生成した、いわゆる事業の中で、いわゆる全国の代理店、数々ある代理店がいろいろあったので、この分については確実なものであるというふうな、自前の判断の中で、資料を取り寄せ、私どもの中で検討したものを、選ばせて?頂いた。

【江口】
確かに次亜塩素酸水で検索するといっぱい出て来る。その中で、ここを選んだ形、それは一体的な事業としてやっていると、また全国で代理店が多く、確実だと考えたと言うことなんですが、他方で不思議なのは、日通商事のホームページを見ても、どこにもこのソリューションウォーターという事業は出てこない。代理店のホームページはいっぱい出て来る。その中で日通商事広島支店がやっているよとはいっぱい書いてある。ところが、日通商事そのもののホームページに、この事業がないのは、なんだろうなと思う。
(なんかおかしくないか?)
この次亜塩素酸水は、先日来聞いているように、NITEのファクトシートで、5月後半に推奨しないと言う一部の記載があった。CDCとか中国の国家機関だったりWHOとかの指摘がある。
市としては、これはコロナ対策としてやったという理解だったと思う。ところが残念ながら、コロナに聞くかどうかは分からない、4月16日のNITEの発表は優先検証の対象となったという事だが、未だにこれは検証途中だ。
その中で、次亜塩素酸水を導入する、そしてまたなおかつ噴霧、空間除菌というところで噴霧をすることを決断したわけだが、そこについて、対策本部の中で、「おいちょっと待てよ。これは本当に大丈夫か」という議論はなかったのかどうか?

【コロナ対策室長】
4月21日の対策本部会議の中で、広義の次亜塩素酸水の導入について進めていくという形で話があり、その中で、噴霧器についても今回のソリューションウォーターでする事によって効果があると言うような話があるということで、これについても、ここで決定と言う事ではありませんでしたけども、個別で個々で検討して決裁を取って導入するなら導入するという事で対応すると言う事が12日の中で方針としてでていると言うことで、次亜塩素酸水について効果についての疑問とか、言う話は出ておりません。

(ホントに反対する人とか、質問する人いなかったんだ!びっくりだ〜)

【江口】
 私の一般質問に対する教育長の答弁の中には、この次亜塩素酸水、噴霧器の導入に関しては、「主幹課の主導の下に」と言う話があった。そのあたりはっきりしないなぁと思う。ある意味、急いで消毒用アルコールが逼迫している状況の中でなんらかの代替品を探さなくてはならない。それを急ぐ気持ちは非常に分かる。それで次亜塩素酸水を選んだ。そして生成機を買うことは4月28日の専決予算の中で出てきてた。
これはある程度の理解をしなくはないが、一方でこだわるのは噴霧についてだ。
教育長の答弁に対しても述べたが、NITEで、4月16日、最初に次亜塩素酸水の評価をはじめたのも電解式で作るものだった。それが対象を拡げて混和式、混合式、飯塚の採用したソリューションウォーターのような方法についても対象としたが、未だにやっているのは、代替の消毒液として有効かどうかだ。
一般質問の時にも言ったが、拭いたりするときに使って良いかどうか。これについては検討しているが、噴霧についてはファクトシートにあるように推奨しないよとあったり、これについてはコメントするものではない、あくまで消毒液として有効かどうかをやっているとNITEは言っている。
昨日の福祉文教委員会の中でも、教委の姿勢としては、「マニュアルができたら使いたい、放課後や始業前に使いたい」という方向のようだが、市として、これが安全なのか、そして有効なのか、それをきちんと確認するまでは使うべきではないと思うが、市としての見解はいかがか。
次亜塩素酸水を噴霧する事、霧化器で使うことについては、特に推奨しないという事があり、他方では学校再開ガイドライン厚労省の通知で何ら推奨されていないという事実があり、有効性安全性がまだ不確定という状況にある。最低でも、この噴霧については、有効性安全性が確認されるまでは、再開すべきでないというのが私の考えで、これを一般質問でも問いかけたが、そこに関する明確な答えはなかった。
昨日の福祉文教委員会でも金子議員が問いかけたが、そこに対して、確認されるまで使わないという明確な答えもない。市として、安全性有効性が確認されるまで使用をストップというままにするかどうか。

【コロナ対策室長】
 霧化器の使用については、今、教育部・福祉部で、どういう形でやろうか、マニュアルどうしようかと検討しており、その結果を踏まえ、対策本部とかでも検討して、市の方向性を決めていきたい。

(対策本部がちゃんと絡むんだね)

【江口】
 まず、第一義的は使うところなので、教育委員会や福祉部がしっかり検討するのはいいですよ。ただ、その中でも、市として「いいよ。あなた方しっかり考えたね、これいいよ」というためには、安全性・有効性が確認されないと、市としてそれは許すべきではないと思う。行政アドバイザーにも確認して下さいねと言う話も言いましたよね。それも含めて、やって頂いた後での再開となると思うがどうか。


【コロナ対策室長】
 対策本部については、6月30日に行政アドバイザー会議を行う予定としており、その中で次亜塩素酸水についてもテーマとすることを考えており、そう言ったことを踏まえて、最終的に対策本部の中で、取り扱いについて決めていきたい。


(うん、うん、それ大切)

【江口】
 その考える時に、有効性・安全性が確認されるまで、再開すべきではないということでやるのか、それとも、確認されないんだけど、これこれこういうところが出てきたんで、もう大丈夫でしょとやるのか。
 副市長、さすがに有効性・安全性が確認されない中で再開できないと思うんですが、万が一にもそういうケースはあり得るのか。

【コロナ対策室長】
 安全性とかが担保できない、危険性があると言うことが確実であれば、当然市としても使用することはもちろんない。
(反対でしょ。)

【江口】
 安全性が担保できない、危険性があるから使わない、逆だと思う。安全性が確認できた、有効であることがが確認できた。だから使う。というべきであると考えるがどうか。

【コロナ対策室長】
 その通りです。
(ほっ! そうだよね〜)

【江口】
 この点に関しては色んな議論が出てきている。大学の先生であるとかお医者さんであるとか色んなところで発言されている。そう言った分をいっぱい見た上で検討頂きたいと思う。私のブログの中にも紹介させて頂いている。是非ご覧頂ければと思う。


最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m