飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

びっくりする議会

今日、指定管理者の議決案件が4件、厚生文教委員会で取り上げられました。飯塚市文化会館(コスモスコモン)、サン・アビリティーズ飯塚、飯塚市斎場、健康の森市民プールの4施設です。指定管理者制度というのは、4つの施設を管理して頂く民間の団体=管理者を指定する制度。

飯塚市文化会館については、公募せずに、現在も管理して頂いている財団法人飯塚市教育文化振興事業団を2年間指定、サン・アビリティーズ飯塚については公募して2団体が応募し市内のNPO法人を5年間指定、飯塚市斎場については公募して4団体が応募し市内の株式会社を5年間指定、健康の森市民プールについては3団体が応募し市内の有限会社を5年間指定するそうです。

しかーし、大きな問題が!指定管理者の指定に関しては、議会の議決が必要です。これは、公の施設の管理を長期間お任せするに当たって、その選定が正しいかどうか、議会がチェックするもの。だったんですが・・・!なんと市側は、それぞれの施設に応募した各団体の事業計画書や選定経過の書類を見せない!と言い出しました。これで、議会は、市の言い分を信じて議決するかどうかを迫られました。つまり、車を買おうとする時に、営業マンがこの車が良いですよと言って、そのカタログやパンフレットを持たずに売り込むようなモノ。また、マンションに住んでいて、耐震強度が心配でも、売り主が「ここは偽造していませんから大丈夫」と言っているからと、その言葉を鵜呑みにするようなモノ。

なんと、市民プールに至っては、それぞれの団体が設定した入場料金さえ明らかにしませんでした。こんな重要な情報さえ明らかにせずに、指定の議決を求める行政って一体何!さらにあきれることに、選定経過に関する記録(例えばヒアリングの状況など)が整理されていないのです。市民プールで言うと、5年間の管理をお任せし貴重な税金から2億5千万円をどこの会社に支払うかを決めるのにですよ!

開いた口がふさがらないとはまさにこの事。

このような情報非公開が普通かというとそうでもありません。ネットで検索すると、団体がプレゼンテーションする時や、団体にヒアリングする時に、公開の場で行っている自治体もしっかりあります。

ここにも、飯塚市の情報非公開の姿勢が見えてきます。

正しい選定を行っているのなら、自信を持って公開すべき。じゃなかったら、怪しいと思われても仕方ありません。私は、こんな情報非公開の状態で指定管理者の議決に賛成することは出来ませんでした。
だけど、私以外の委員さん(道祖満委員、田中博文委員、深田芳美委員、吉田義之委員)は、賛成。
行政が正しいと言うことを全て信じて良いのでしょうか。だったら、議会の指定の議決という行為は、形だけのモノになります。まさに議会の自殺です。