昨日、5月22日(木)は本会議最終日でした。
一昨日まで議会は止まったまま、定額減税の不足額給付事業に要する経費を補正する
補正予算を含む議案は何一つ処理できていません。
このまま、何も決めずに臨時議会を終えるのは、議会としての責任放棄と言われかねないとの思いで望みましたが。。。
残念ながら、状況は変わらず、何一つ処理できないまま、臨時議会は閉会することとなりました。
まずは、今日予定していた議事日程から紹介します。
議事日程
令和7年第2回飯塚市議会臨時会
議事日程第6号
令和7年5月22日(木曜日)午前10時開議
第1 議案の提案理由説明、質疑、委員会付託
1 議案第71号 令和7年度 飯塚市一般会計補正予算(第1号)
2 議案第72号 専決処分の承認(令和6年度 飯塚市介護保険特別会計補正予算(第3号))
3 議案第73号 専決処分の承認(飯塚市税条例の一部を改正する条例)
4 議案第74号 専決処分の承認(飯塚市国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
第2 常任委員会委員長報告
1 総務委員長報告(質疑、討論、採決)
(1)議案第71号 令和7年度 飯塚市一般会計補正予算(第1号)
(2)議案第73号 専決処分の承認(飯塚市税条例の一部を改正する条例)
2 福祉文教委員長報告(質疑、討論、採決)
(1)議案第72号 専決処分の承認(令和6年度 飯塚市介護保険特別会計補正予算(第3号))
3 協働環境委員長報告(質疑、討論、採決)
(1)議案第74号 専決処分の承認(飯塚市国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
第3 議会運営委員会委員の選任
第4 常任委員会委員の選任
第5 議会選出各種委員等の選出
第6 署名議員の指名
第7 閉会
上のうち、日程第1の「議案の提案理由説明、質疑、委員会付託」まで終わりましたら、本会議を休憩し、常任委員会(総務・福祉文教・協働環境)を開催していただき、それぞれの議案を審議していただきます。そして、常任委員会が終わり、委員長報告ができたら、本会議を再開、日程第2の「常任委員長報告」とその質疑・討論・採決を行い、以下、日程第3〜7と行く予定でした。
議事日程をこの順序としたのは、議会人事については難航が予想されるため、執行部関連議案を最初に終わらせることにより、執行部の負担軽減と、議会の議決責任を果たすためであり、昨日、正副議長と議運の正副委員長、事務局協議の上、議長の権限と責任において決定したものです。
次に、昨日1日を時系列で整理してみます。
開会前
当然のことながら、議会開会日ですので、議員は続々と市役所7階の議会棟へ集まってこられます。欠席届が出ているのは、公明党の田中裕二議員お一人ですので、25人の議員が10時前には集まっておられます。
10時 開会できず
開会予定時刻の10時に議場に入られたのは次の10人でした。
江口徹、兼本芳雄、光根正宣、奥山亮一、藤間隆太、
藤堂彰、川上直喜、石川華子、小幡俊之、金子加代
対して、次の15人の方々は、市役所7階の議会棟におられるのに議場へ入ろうとされません。
深町善文、赤尾嘉則、佐藤清和、田中武春、永末雄大、
土居幸則、吉松信之、吉田健一、田中博文、鯉川信二
城丸秀髙、秀村長利、瀬戸元、坂平末雄、道祖満
今日の議事は、議場内には、私たち議員のほか、市長以下執行部の方々が議案関係の説明のため、集まっておられます。また、傍聴席にも新聞記者や市民の方々がおられますので、「定刻を過ぎていますが、定足数(14人)に満たないため、本会議が開けないこと、この後は、10時5分に口頭で出席催告をすること、それでも入られない場合は文書にて出席催告をすること、その場合には30分後である10時45分開会となること」を議長席から説明させていただきました。
10時05分 出席催告
状況が変わらないため、議場に入ろうとしない15人の議員に対し、事務局を通じて口頭による出席催告を行いました。
しかし、誰一人入ろうとされず、議場では10人の議員が待ちぼうけ状態です。このまま10時15分まで続きます。いい加減にしてくれと心の中では思いながら、
10時15分 出席催告

出席催告
15分たっても、状況は変わらないため、議場に入ろうとしない15人の議員に対し、文書による出席催告(10時45分に開会するので出席するように)を行いました。
この本会議を開いても議場に入ろうとしない状況は、19日月曜からずっと一緒。5月19日(月)、20日(火)、21日(水)と同じ顔ぶれです。
10時15分の文書による出席催告で、この15人の議員に対する出席催告はとうとう8回目となりました。
また、開会時間が10時45分となりましたので、議場で待ちぼうけだった10人の議員、執行部、新聞記者、傍聴者は少し自由の時間となりました。
10時45分 本会議開会
議場に入ろうとしなかった15人を含め、やっと議場に25人の議員が入られ、本会議を始めました。
ところが、日程第1の「議案の提案理由説明、質疑、委員会付託」 に入る直前、瀬戸議員より執行部関連議案より先に日程第3の「議会運営委員会委員の選任」と第4の「常任委員会委員の選任」を先に行うように変更するという「日程の変更」の動議が出されたため、動議の成立(2人以上の賛成者がいること)を確認し、直ちに議題として取り扱い、採決を行なった結果、「日程の変更」を行うことが、賛成多数で決定しました。なお、賛成されたのは、定刻の10時に議場に入っておられなかった15人の方々です。
日程変更が決定されたため、「議会運営委員会委員の選任」と「常任委員会委員の選任」を先に行わないといけません。それには調整が必要なため、本会議を休憩としました。
10時47分 本会議休憩
日程変更が決定されたため、「議会運営委員会委員の選任」と「常任委員会委員の選任」を先に行わないといけません。それには調整が必要なため、本会議を休憩、11時05分に代表者会議を開くこととしました。
11時05分 代表者会議
日程変更により、「議会運営委員会委員の選任」と「常任委員会委員の選任」を先にすべきと本会議で決定されたことから、この2件の調整をすべく、代表者会議を開催しました。代表者会議では、それぞれの委員の希望調査を提出されていない4会派の方々に提出を求めましたが、提出できないと言うことでしたので、代表者会議を終えました。
11時20分 議会運営委員会
代表者会議での調整ができなかったことから、正副議長調整の上、議長案を作成し、この案を本会議ではかり、起立採決とすることを決定しました。
11時40分 本会議再開 上のYoutubeでは2:12あたりから
本会議を再開し、、「議会運営委員会委員の選任」と「常任委員会委員の選任」をそれぞれはかりましたが、賛成は9名にとどまったため、双方とも否決となりました。
なお、反対されたのは、定刻の10時に議場に入っておられなかった15人の方々です。
次の「議案の提案理由説明、質疑、委員会付託」 に入ろうとしましたが、吉松議員から「休憩」の動議が出されたため、動議の成立(2人以上の賛成者がいること)を確認し、直ちに議題として取り扱い、採決を行なった結果、「休憩」とすることが、賛成多数で決定しました。なお、賛成されたのは、定刻の10時に議場に入っておられなかった15人の方々です。
休憩の理由として吉松議員が言われたのは、「議会運営委員会や常任委員会の委員の決定がないまま次の議事に進むべきではない、この後の運営について検討する必要がある」ということでした。
11時45分 本会議休憩
休憩の動議が可決したため、本会議を休憩としました。
14時30分 本会議の再開時間の案内
休憩動議に賛成された方々に、何時に再開できるか、複数回お尋ねしましたが、時間が明示されなかったため、議長として15時に開会することを決定。全議員、執行部、傍聴者に14時30分前後に周知しました。
15時00分 本会議再開 上のYoutubeでは7:25あたりから
本会議を再開し、「議案の提案理由説明、質疑、委員会付託」 に入ろうとしましたが、秀村議員から「休憩」の動議が出されたため、動議の成立(2人以上の賛成者がいること)を確認し、直ちに議題として取り扱い、採決を行なった結果、「休憩」とすることが、賛成多数で決定しました。なお、賛成されたのは、定刻の10時に議場に入っておられなかった15人の方々です。
休憩の理由として秀村議員が言われたのは、「午前中に議会運営委員会や常任委員会の委員の決定がないまま次の議事に進むべきではない、この後の運営について検討する必要があるとして休憩した。しかし、議長が議会運営委員会委員の選任と常任委員会委員の選任について調整をしておらず、調整していただきたいため、休憩を求める」ということでした。
15時01分 本会議休憩
休憩の動議が可決したため、本会議を休憩としました。
15時30分 代表者会議
議会運営委員会委員の選任と常任委員会委員の選任について調整のため、代表者会議を開催しました。
本来、本会議では、議案の提案理由説明・質疑・委員会付託を行う予定であるが、秀村議員から休憩して議長が議会運営委員会委員の選任と常任委員会委員の選任について調整を図っていただきたいと言うことで、異例ではありますが休憩となっていること、また午前中の代表者会議においても、委員の希望調査を出さないと言われていたことを述べた上で、提出されていない会派の皆様に対して提出いただけるかお聞きしましたが、提出いただけないということでしたので、代表者会議を終えました。
15時50分 本会議再開 上のYoutubeでは9:24あたりから
本会議を再開し、休憩前と同様に、議案の提案理由説明・質疑・委員会付託を行おうとしましたが、再度、秀村議員から「休憩」の動議が出されたため、動議の成立(2人以上の賛成者がいること)を確認し、直ちに議題として取り扱い、採決を行なった結果、「休憩」とすることが、賛成多数で決定しました。なお、賛成されたのは、今回も定刻の10時に議場に入っておられなかった15人の方々です。
休憩の理由として秀村議員が言われたのは、「先ほどの休憩の中で代表者会議が開かれたものの議会運営委員会委員の選任と常任委員会委員の選任について調整がなされておらず、議長に調整していただきたいため、休憩を求める」ということでした。
15時52分 本会議休憩
休憩の動議が可決したため、本会議を休憩としました。
16時00分 本会議閉会
休憩のまま、本会議の終了予定時刻である午後4時を過ぎたため、本会議は「閉会」となりました。議会用語では「自然閉会」というようです。
午後4時を過ぎ、すぐに私と兼本副議長の二人で、市長・副市長へ面会を求め、5月臨時会に提出された議案を処理できなかったことをお詫びするとともに、6月定例会での議事運営がスムーズに行くよう全力を尽くすことをお約束してきました。その後、二人で、新聞記者の方々から取材を受けた後、関係者と打ち合わせして長い1日を終えました。
以上のような経過でした。。。
本来、議会はさまざまな立場の議員が、それぞれの知見と視点に基づき、提案された議案を審議し、ジャッジしていくものです。その議会が、議案を審議しようとしない、その振る舞いは最初にも書きましたが、責任放棄と言われてもしかたないものだと考えています。
今日は、5月臨時議会の経過を振り返るとともに、今後に向け、どのように事態の収束を図るべきか、頭をぐるぐるさせています。
こうしたら良いのではないか、といったアイディアがある方、こっそり教えてください。
私のメールアドレスはこちらになります。
アイディアでなくても、今回の臨時会を見て、こう思ったと言うメールでも結構です。
みなさまのアイディア・ご意見をお待ちしています。
そして、明後日日曜日、飯塚東交流センターにてこの問題について飯塚みらい会・有和会の2会派・5人の議員による議会報告会を行います。
お時間許す方、なぜ、このような事態になったのか、聞きにおいでください。
