飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

ごみ処理場、どうする? 〜ただいま視察中〜

今更ですが、明けましておめでとうございます。

今日と明日は、ふくおか県央環境広域施設組合の視察で広島市・岩国市へお邪魔いたします。今日は朝8時出発でバスで広島へGO!

ふくおか県央環境広域施設組合とは、飯塚市嘉麻市桂川町・小竹町で作った事務組合で、ゴミ処理、し尿処理、火葬場などの運営を行っています。

この事務組合で、ゴミ処理施設を新しく建てる話が進んでおり、今回はその視察。

組合長である武井・飯塚市長、副組合長の赤間嘉麻市長、井上・桂川町長の他、組合議員13名、事務方8名の24名の大所帯での視察です。

 

休憩と食事をとりながらバスに揺られること、5時間。広島市中工場へ1時過ぎに到着です。

https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/93

www.city.hiroshima.lg.jp

広島市は市内で3つの焼却場を運営しており、平成11年に着工した中工場は埋立地に立地し、200tの焼却炉を3基持つ大型の焼却場です。市内の可燃ゴミの4割から5割を処理しているということで、焼却に際し発生する熱を施設内や隣接したプールで利用する他、発電にも利用。そのおよそ半分を中工場で利用、残る半分を売電し、昨年の売り上げは4億円ということです。


建設費は、406億円とのことですが、その他に土地の埋め立てに138億円かかった他、隣接のプールは406億円に含まれていないとのことでした。


今回飯塚などで建設するゴミ処理施設も、数百億になる見込み。ゴミ処理という必ずやらないとならない仕事ですが、他方で飯塚・嘉麻・桂川ともに財政が潤沢とは言えません。

少しでも負担が軽くなる方策はないものか、しっかり検討したいと思います。

明日は、岩国市へお邪魔して帰ります!

飯塚市議会、明日12日より各委員会が開かれます。

明日より各常任委員会が開かれます。

12日は、福祉文教委員会と経済建設委員会。

福祉文教委員会では、介護保険補正予算のほか、条例案が3本、請願が1本、審議されます。条例案は、現在の楽市保育所と平恒保育所を廃止して穂波東保育所に統合する条例案、私立学校の教職員の給与を改定する条例案、法律改正に合わせて関係規定を整備する条例案の3本です。
また、請願は、介護保険料の引き下げを求めるものです。

 

経済建設委員会では、オートレース・地方卸売市場・駐車場事業・水道事業・下水道事業の核補正予算5本のほか、条例案が2本、市道路線の認定議案1本、交通事故の損害賠償関連の議案1本が審議がされます。

 

出されている議案の詳細はコチラをご覧ください。

www.city.iizuka.lg.jp

一般質問第1日、児童クラブでの昼食提供を。〜田中武春議員〜

今日12月5日から8日までの4日間の日程で、12月議会の一般質問が行われます。
今日は、田中武春議員、吉田健一議員、赤尾嘉則議員、吉松信之議員、藤堂彰議員の5人が登壇。市長をはじめとする執行部の考えを質しました。

 

その中で、一人だけご紹介しますね。

それは、今日のお題にも書いた田中武春議員の児童クラブの昼食に関する質問。

 

切り出しは、給食の制度について。

小学校4010円、中学校4830円で、安心安全安価で栄養価の高い昼食を食べることができていると紹介。

その後に、児童クラブに2100人が通常通い、夏休みなどの長期休みではさらに200人が増えること。そして、宮若市での水難事故を引き合いに出し、子どもを児童クラブに預けることによって、安心して働くことができることを述べた上で、長期休みや土曜日などに弁当を持たせなくてはならないこと、その負担が結構重いことを述べられました。

 

次に、7月に新聞記事で、こども家庭庁の調査で22.8%の児童クラブが昼食を提供していたこと、こども家庭庁が昼食提供を保護者のニーズも高いとして、地域の実情に応じて昼食の提供を検討してほしいとしていることを取り上げられました。

参考:NHKニュース

www3.nhk.or.jp

それから飯塚の児童クラブでの昼食の現状を聞いた上で、旧穂波町では2001年から昼食提供が実施されていたこと、穂波町民からは続けてほしいという要望が強かったものの合併に伴い提供しないこととなったことを紹介、他の自治体での取り組みを質問した上で、飯塚でも導入することはできないかと武井市長に迫りました。

 

これに対し、武井市長ではなく藤江副市長が「保護者の負担軽減や安心感にも繋がるとは思うが、児童クラブ の利用者数、施設数が非常に多いので、まずは先進事例について調査・研究したい」と答弁。

この答弁を受け、田中武春議員は、「報道によれば1食あたり費用が100円という事例があったり世帯収入の格差が拡大、困窮世帯が増加していることもある。調査研究を早期に実施いただき、来年夏休みには昼食提供を実施していただきたい」と強く求められました。

youtu.be

この問題は、以前私も取り上げた問題ですが、今回、田中武春議員は、こども家庭庁の調査や他自治体の提供方法を調べた上で、私とは違う切り口で実施を迫りました。

田中武春議員、グッジョブです!!


参考:こども家庭庁『放課後児童クラブの長期休業期間等における食事提供事例集』

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/69799c33-85cb-44f6-8c70-08ed3a292ab5/ab089c13/20230401_policies_kosodateshien_houkago-jidou_23.pdf

 

明日から本会議一般質問!

明日、12月5日より12月8日の4日間は、本会議で一般質問が行われます。

 

この一般質問は、議員側の持ち時間30分(執行部の答弁時間は含みません)で、市の施策の状況や方針などについて、報告、説明を求めたり質問できる制度。
この質問を通じて、現行の政策の問題点を指摘することによって、政策を変更・中止させたり、また新規の政策を採用させるなどの目的と効果があります。また、市長や教育長等の政治姿勢を明らかにし、それに対する政治責任を明確にさせたりすることも可能です。
そんな制度なので、議会の花形とも言われ、最も注目を集める時間と言えるでしょう。
議員の腕の見せ所ですね。

 

ただ、慣例として正副議長・監査の職についている議員は一般質問はしないこととなっています(涙)

今回は、以下の15人の議員がそれぞれ自分の思いを質問に込めて登壇されます。
お時間の許す方、ぜひ傍聴ください。

 

12月5日(火)
1 田中武春
 1 児童クラブでの昼食提供について
2 吉田健一
 1 飯塚オートレース場について
 2 農業地域計画について
3 赤尾嘉則
 1 本市の第一次産業(農業・畜産業・林業)について
 2 福岡県が推進する「ワンヘルス」について
4 吉松信之
 1 企業誘致と地域の活性化について
5 藤堂彰
 1 有害鳥獣被害について
 2 新規就農について

12月6日(水)
1 金子加代
 1 交流センターの指定管理者制度導入について
 2 困難な問題を抱える女性の支援について
2 石川華子
 1 子どもの居場所について
 2 こども家庭センター「cocosumo」について
3 川上直喜
 1 武井政一市長の市政運営の姿勢と公約について
 2 安心と福祉のまちづくりについて
4 永末雄大
 1交流センターへの指定管理制度の導入について

12月7日(木)
1 道祖満
 1 飯塚市奨学資金貸付制度について
 2 嘉穂劇場再開について
 3 市民公園運動広場のトイレ整備について
2 光根正宣
 1 情報発信の強化について
3 奥山亮一
 1 視覚障がい者のための「音声コード」の利用について
 2 電子図書館の導入について
4 田中英美
1 市長選挙について
2 保健福祉総合センターについて

12月8日(金)
1 藤間隆太
 1 市役所の窓口対応について
 2 いいづかブランドについて
2 小幡俊之
 1 指定管理者制度について
 2 市有財産の売却について

 

傍聴は、とっても簡単。本会議は手続き不要でふらっと傍聴席に入れます。
またネット中継(生中継&録画中継)もありますので、何かをしながらでも結構ですので、ちょっとでもご覧いただけましたら幸いです。

 

ネット中継はコチラから
www.youtube.com

 

なお、各議員の質問の詳細については、コチラをご覧ください。

 → 令和5年第6回飯塚市議会一般質問事項一覧表

子育て支援の充実(保育料無償化)を求める請願、全会一致で可決!

今日から始まった令和5年第6回飯塚市議会定例会。

youtu.be

冒頭で、武井政一新市長からの就任挨拶を受けました。

「教育長時代は全ては子どもたちのためにだった。これから全ては市民のために全力を尽くす」と述べられました。

 

その後の審議の中で注目された『請願第2号 、請願』についてですが、福祉文教委員長の報告・質疑・討論ののち、採決では全会一致で可決。

何度か、ブログで紹介してきましたが、この請願は第2子以降の保育料の完全無償化を求めるものです。全会一致で可決ということで、請願書は採択となり、議会の意思ははっきり示されたことになります。

 

これで、ボールは市長側へ。公約に入れておられたこともあり、早ければ4月から実施できるのではないかと見ていますが、どうされるのか武井新市長の実行力が問われるところですね。

12月議会始まります!

明日、11月30日より12月15日の16日間の予定で、令和5年第6回市議会定例会が行われます。
片峯市長の逝去に伴う市長選で当選された武井政一新市長と市議会議員補欠選挙で当選された石川華子議員のいわばデビュー戦でしょうか。
新市長は、就任挨拶がありますし、一般質問等で答弁に立つ機会もあるでしょう。
また、石川議員も、一般質問をされる様子。
お二人のスタートがどのようなものか、注目ください。
 
会期中の予定は次のようになっています。
第1日 11月30日(木) 本会議・議会運営委員会(9時半〜)
 1 開会
 2 議席の指定(補欠選挙当選議員)
 3 会期の決定
 4 市長就任あいさつ
 5 常任委員会委員の選任
 6 特別委員会委員の選任
 7 行政報告
 8 委員会の中間報告、質疑並びに委員長報告、質疑、討論、採決
 9 議案の提案理由説明
 
第2日 12月1日(金) ( 考 案 日 )
第3日 12月2日(土) ( 土 曜 日 )
第4日 12月3日(日) ( 日 曜 日 )
第5日 12月4日(月) ( 考 案 日 )
第6日  12月5日(火)本会議(一般質問)
第7日 12月6日(水)本会議(一般質問)・代表者会議(本会議終了後)
第8日 12月7日(木)本会議(一般質問)・議会運営員会(本会議終了後)
第9日 12月8日(金)本会議
 1 一般質問
 2 議案に対する質疑、委員会付託
 3 飯塚地区消防組合議会議員の選挙
 4 ふくおか県央環境広域施設組合議会議員の選挙
 5 議会選出各種委員等の選出
第10日 12月9日(土) ( 土 曜 日 )
第11日 12月10日(日) ( 日 曜 日 )
第12日 12月11日(月) ( 予 備 日 )
第13日 12月12日(火) 委員会
  経済建設委員会(第1・第2) ・ 福祉文教委員会(議場)
第14日 12月13日(水) 委員会
 総務委員会(第1・第2) ・ 協働環境委員会(議場)
第15日 12月14日(木) ( 予 備 日 )
第16日 12月15日(金) 本会議
 1 委員長報告、質疑、討論、採決
  (総務、福祉文教、協働環境、経済建設、議員定数のあり方に関する調査特別)
 2 報告事項の説明、質疑(報告第26~32号)
 3 署名議員の指名
 4 閉 会
 
議長となり、一般質問ができない本会議はなんともむず痒いような気もするのですが、今回の12月議会では、12月5日から8日の4日間にわたって、15人の議員が一般質問を行います。
 
また、初日である明日の本会議では、9月議会で出された請願のうち、11月14日の福祉文教委員会で審議され全会一致で委員会を通過した『請願第2号 子育て支援の充実(保育料無償化)を求める請願』について、本会議で委員長報告ののち、質疑・討論・採決となります。
詳しくは、こちらのブログを見ていただきたいのですが、現状では、飯塚市では、国の制度にならって、0歳〜2歳児のお子さんについては最大57,500円の保育料!を支払うこととなっています。また兄弟姉妹がいる場合、第2子以降の場合は、上の子が在園中に限り、第2子は半額、第3子は無償となっています。
それに対して、国の子育て支援策では不十分と考えた自治体が、続々とさまざまな支援を始めていおり、県内では、福岡市では第二子以降が第一子の年齢や世帯所得に関係なく完全無償化となっていますし、田川市では第一子から保育料の完全無償化が実現しており、子育て世代から高く評価されています。
子育て支援が大切というならば、第二子以降からでもよいので、3歳未満児の保育料を早急に無償化してください」というのが、今回の請願で、実際に請願を出されたのは二人のお子さんを持つお母さんです。
 
年の離れた兄弟がおられるそうで、上のお子さんは、来年には小学生になるということで、そうなると下のお子さんが第2子以降ではなく、第1子と数えられるということから、制度の矛盾を感じたこと、そして他の自治体の動きを見て、請願を出されました。
 
さて、明日、市議会がどう判断するか。明日の本会議ご注目ください。そして、それを受けて、執行部がどうするか、ここも注目です。

第2子以降の保育料無償化へ一歩前進! 解説編。

一昨日のブログで、「子育て支援の充実(保育料無償化)を求める請願」が福祉文教委員会で全会一致で可決されたことをお伝えしました。

今日は、その解説?をお届けします。昨日書ききれなかった続きですね。

 

改めて。請願文書の写真をアップしています。

 

今回の請願は、「第2子以降の保育料を無償化してほしい!」というものです。

2019年10月から幼児教育・保育の無償化制度が始まりました。この制度によって、3歳以上のお子さんの保育料は国の政策で無償化に。また、同時に3歳未満のお子さんのうち、住民税非課税世帯のお子さんだけが保育料無償化となりました。

これは、国の制度として、こう決まりました。

で、整理すると、2019年10月以降、3歳以上の保育料は原則無償。

0〜2歳のお子さんのうち、非課税世帯のお子さんは、保育料無償

0〜2歳のお子さんのうち、課税世帯のお子さんは、無償化されないので、飯塚市だと最大57,500円の保育料!を支払うこととなっています。

 飯塚市の保育料はコチラから

 

ただ、「兄弟児は優遇しないとね」ということで、兄弟児への保育料の減免はあっています。

しかし・・・この保育料の計算もなんともなぁというやり方なんです(汗)

ちょっと下のページをご覧ください。

 

なかなか、わかりづらいですよね。

というか、ほとんど意味不明。

ちょいと解説すると、ここでいう、1号が幼稚園相当、2号、3号というのが、保育園相当なんです。

 

そう思いこんで読むと・・・というか、それを抜きにしても次のようになります。

兄弟が保育園に在園中の場合だけ、第2子は半額、第3子以降は無償となります。でも、上のお子さんが小学校に入った途端に、その子はいなくなったように兄弟児とは数えなくなってしまいます。

結果どうなるかというと、第2子(下の子)であっても第1子(一番上の子)となり、保育料を全額払え!となるんです。「オーマイガッ」という言葉がとか、「⚪︎ソ!」という言葉が聞こえてきそうです。


で、不思議なのが、これが1号=つまり幼稚園だったら、ちょっと違って小学校3年生までは第1子とカウントされて、第2子は半額、第3子以降は無償なんです。

 

なんでなんで!! 兄弟はいくつでも兄弟でしょ!
 

こんな不思議な今の制度ってどうなん!! 

 

で、この制度を含め、???なことの多い今の制度。

 

他方で、少子高齢化と言われる中でも、子どもを産み育てたいという方は、実は結構いるんです。統計を見てもそれは明らか。兄弟2人以上ほしいという方って多いんです。

 

でも、兄弟2人以上ほしいととは思っても、経済的な不安がありためらっている方が多いことも統計で明らかになっています。そりゃ、一人を育てるのにウン千万円以上かかると思うとためらいますよね。

 

で、そのような方々の不安を少しでも和らげらるために、各種の支援を工夫して行う自治体が増えてきています。

 

その先頭に立っているのが、兵庫県明石市かもしれません。

明石市の前市長のプレゼンの一部を紹介します。

明石市でもやっていることの一部、上の図の保育料の中の上の段、第2子以降の保育料の無償化だjけを求めたのが、今回の請願第2号です。

実際に2人目のお子さんがおられるお母さんがたった一人で出されたこの請願ですが、飯塚市議会福祉文教委員会は、その思いと政策としての有効性を考え、全会一致で可決にしました。

 

実は近隣でも田川市などは、第1子から完全無償化されていますし、福岡市は兄弟児の年齢に関係なく、第2子から無償化されています。また宮若市北九州市も第2子からの完全無償化を決定済みなんです。

 

それに加えて、今回の市長選で当選された武井さんも、市長選の公約に第2子以降の無償化を掲げられていました。

 

この流れは止めちゃダメでしょ。12月議会で議会としての意志をはっきり示すことが、武井市長が来年度の予算編成にしっかり盛り込むことにつながると思っています。

 

さて、12月議会の初日はどうなるか、そして新市長の決断はどうなるか、注目です!