飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

今回の病院の建て替えをマイホームに例えたら。建て替え四方山話「マイホーム編」

今回の病院建て替えに関して、このブログへのコメントの他、フェイスブックツイッター、直メールやお電話などでいろんなご意見を頂きます。

もちろん、私の考えに賛成の方もいれば、私の考えがわからないと言う方も。
そして、市立病院だから中途半端にならないように市が責任を持ってお金出せばいいと言う方、また特例債と言っても税金、地方も国のこともまで考えて行動すべきと言う方、など様々です。

またようわからん!というお怒りの声も頂きます。なんで、例え話にしてみました。ちょっと読んでみて下さいな。
建て替え四方山話「マイホーム編」です。

ある家族の話です。

飯塚さん家には子どもがいっぱいいます。教育ちゃん、消防ちゃん、道路ちゃん、病院ちゃん、福祉ちゃん、みんな可愛い我が子です。成人して稼いでいる子どももいればこれから大学に行く子どもも、障がいのある子どももいます。またおじいちゃんおばあちゃんも一緒に暮らしており、大家族なのです。
そんな飯塚さん家の家計簿は住宅ローンの支払いや子どもの教育費、おじいちゃんのばあちゃんの介護費用なので厳しいのです。
そして、お父さんお母さんの働く会社も不況続きで業績はダウン。どうやら、この先、給与カットや人員削減も行われそう、つまり家計は今後、もっともっと厳しくなりそうなのです。
でも、貧しい中でも楽しい我が家、家族仲良く暮らしていました。

そんな中、病院ちゃんが結婚して「これから独り立ちして頑張るよ!でもお父さんお母さん、家建てるときまだ若くてお金無かったらお金貸してね♪もちろん働いて返すからお願い!」って言ったんで、「いいよ。がんばりなさい、私たちも厳しいけどちょっとずつ仕送りしたり出来ることはするから。でもちゃんと返すんだぞ!約束だよ」って飯塚のお父さんお母さんは、病院ちゃん夫婦と約束しました。


それから、5年。病院ちゃん夫婦は古くて狭いアパートで暮らしながらそれぞれ働いてがんばっています。最初の2年は銀行からお金借りてやり繰りしている様子でしたが、それから3年はお金を借りずに頑張っているようです。どうやら貯金も少しは出来たみたい。あっ、お父さんお母さんも厳しい中ですが、可愛い我が子のために仕送りを続けているようです。

そんな病院ちゃん夫婦、狭くて古いアパートにどうもがまんできなくなり、やっぱり念願のマイホームが欲しくなりました。で、お父さんお母さんと相談。こんな家を造りたいと3LDKの家のイラストまで用意して、「3000万円で大丈夫みたい。お父さんお母さんお願い私たちまだ貯金足りないから約束してたようにお金貸して!!国のマイホーム支援制度の補助金もあるしちゃんと返せるから!」と頼まれたのです。

子ども達夫婦の収入や国の補助制度などを見ると、3000万円だったら、多少収入が減ったとしてもなんとか返せそうな様子。マイホーム建てるときは年収の4倍から5倍って言われることも銀行員の友達から聞いていたお父さんも、3000万円だったら大丈夫だと納得です。

「じゃあ、がんばれ!応援するよ!」と、頑張っている病院ちゃん夫婦に飯塚さんたちは快諾。「じゃあ、家の設計と見積もりが出来たら持ってきてね」と言いました。

それから数ヶ月して、飯塚さん夫婦の所に、病院ちゃん夫婦がまたやってきました。
そして、「お父さんお母さん、この前お願いしてたマイホームの件ね、最初3000万円っていったたけど、実際に設計してたらいろんなことあってさ、4060万になっちゃった。ゴメンね、でもいいよね。貸してくれるよね」って言うのです。

そう言われたお父さんお母さん。顔を見合わせますが、お父さんとお母さんの表情が違います。

どうやら、時々病院ちゃんから「お母さん、外壁なんだけどさぁ、こんな材質のヤツ使いたいんだよね。ちょっと高いけど汚れないし見た目も高級感抜群で良くなるのよ。いいよね。」とか、相談受けてたお母さん、その時に「あんた、ホントに返せるとね?」と聞き返したんですが、「これからお客さん増えるし大丈夫よ。」言うので、「しょうがないわね。ちゃんと返すとよ。」とどうやらOKの様子。

でも、お父さんは「えっ、ちょっと待って!3000万円じゃないの?ホントに返せるとね?」と心配でなりません。それもそのはず、病院ちゃん夫婦がお金を返せなかったらお父さんお母さんが返さないといけないのです。

また、お父さんには、「返せる」と言いながら大きな家を建てたけど、働いている会社が潰れて、結局住宅ローンを返せずにその家を売っても大きな借金を背負って、今でも借金返済をしている友達もいます。また銀行勤めの友人は、「住宅ローン組むときはホントちゃんと考えんと周りに迷惑かけるばい。払えると思って銀行に来る若い夫婦いるけど返済計画が甘いヤツ多いっちゃんね。後で困るのは本人やし、家族。まぁ広く言ったら銀行にお金預けてる人や僕らも困るんよね。だから厳しくチェックするばい。あんたも子どもが可愛かったらちゃんとチェックせないかんばい。」って、払えなかった友達のことなども例に挙げながら、お父さんに話をするのです。

「返せる、返せる。安心して」って病院ちゃん夫婦は言います。お母さんは、納得しているようですが、お父さんは納得していません。
だって、友達から聞いているのは,実際にあったこと。

なので、病院ちゃん夫婦にホントに返せるか、どうやって返すのか計画書出しなさい
って言っても、病院ちゃん夫婦は計画書を出さないのです。
おまけに、今回の設計でなぜこんなに高くなったのかの説明も、ちゃんとしてくれません。
どうやら、今度の4060万円の家は、最初の家と大きさは変わっていないようです。
とすると、材料だけが高級なものになっているのでしょうか。お父さんの頭は?マークが飛び交っています。

その?が減ればいいなと思いながら、お母さんと病院ちゃん夫婦が考えたらしい返済計画を見ると、どうやらボーナスも給料も一番良かった頃の数字がこれからずっと入ってくると考えているようです。

また、お父さんお母さんからの仕送りも今まで通り、結構な金額が見込まれています。

でも、お父さんお母さんの働く会社も業績が厳しく、給与カットの話もあります。
また、税金なども上がるみたいで、来年からは、国民健康保険税が約2割アップされたり、子どもの通う学童クラブも値上げされるようです。復興予算のためと言って所得税や住民税も上がるようです。
そんな状況で家計も厳しくなる中でも、なんとしてもある程度の仕送りはするつもりですが、これから先も充分な仕送りが出来るのか不安もあります。

そんな状況なのに、病院ちゃん夫婦が住宅ローンを払えず肩代わりするようなことになったら、教育くんの大学進学をあきらめたり、おじいちゃんおばあちゃんの介護のお金や、障がいのある子のリハビリのためのお金も減らさないといけません。老後の計画も全て変わってきます。

なので、心配なお父さん、お母さんに「ちゃんと病院ちゃん夫婦に返済計画を出させなさい。もちろん子どもが生まれたりすることや、会社の業績が厳しくなることも考えないかんやろう。」、「あと、その病院ちゃん夫婦の計画をオレの友達の銀行員がおろうが。あいつに見てもらった方が安心ばい。」、「計画が甘かったら、最初の3千万の家でガマンさせらな病院ちゃん夫婦が後で困るとばい」と言うのですが、お母さんやそのお友達はどうやらそれが気に入らないみたい。

お父さんもお母さんも、子どもが大好きで、家を建てることは良いよと言っているのですが、楽天家のお母さん、慎重派のお父さんと判断は分かれています。

さて、あなたが親だったらどうしますか?また病院ちゃんの兄弟だったら?もしくはこの家族をよく知っている友達だったら?楽天家のお母さんと同じですか?

マイホームで考えると色んな事があり得ますね。以下のHPもどうぞ♪
しっかり者の妻が豹変!? マイホーム買い物症候群とは|家を買う!妻とのケンカを乗りこえて


注)お父さん、お母さん、病院ちゃん、教育くんなどの性別には何の他意もありません。お父さん、お母さんを入れ替えて読んでいただいてもまったくOKです。そこには突っ込まないようにお願いします。