飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

邪馬台国九州説

今日は、飯塚の歴史を語る会「日有喜」(ひゆうき)の10周年記念として歴史資料館で行われた講演会に。本来10時半から「遠賀川流域の装飾古墳」石山勲さん、13時から「奴国と不弥国」藤田等さんとお二人の講演があったのだが、時間の関係で最後の高島忠平さんの講演のみを聴かせていただいた。

14時半くらいについたときは、まだ2コマ目の藤田さんの講演の最後のあたり。歴史資料館の研修室は考古学ファンでいっぱいだったので、ちょっとの間、「日有喜」(ひゆうき)の活動の展示や遠賀川流域の古墳展を見せていただいた。

「日有喜」(ひゆうき)というのは、歴史資料館であった歴史文化を案内するボランティア養成講座の参加者が結成した団体。
 川島古墳や歴史資料館の案内などの主な活動のほか、子ども向けの「おもしろ体験歴史館」も開催、更にメンバーの自己研鑽も含めて国内国外各地への研修旅行もされている様子が、展示からうかがい知ることができました。

そんな時間を少し楽しんだ後、講演会場に。最後のコマの講師は、ちょっと前まで西日本新聞聞き書きシリーズで連載されていた高島忠平さん。佐賀女子短期大学の学長を務められている高島さんは飯塚生まれの嘉穂高校卒。聞き書きシリーズでも楽しい人柄が伝わってきたが、生の高島さんも期待通りのおもしろいものでした。

「近畿説に対抗している九州説は最近絶滅危惧種といわれている。でも絶滅危惧種といわれると保護されるのでまた増えるかな」などと軽妙な語り口は新聞と一緒です。

今日の講演では、魏志倭人伝の読み込み方などを紹介されながら、総合的に考えると邪馬台国はやっぱり九州だと強調。詰めかけた考古学ファンはご満悦の様子、更に会場からの質問(もちろん考古学通のような質問でしたね。私にはなんのことやらさっぱりでしたが。。。)にも丁寧にお答えになっておられました。

最後に言われたのは、「討論のない学問は発展しない。考古学のためにも討論の場を作りたい」ということ。「討論のない学問は発展しない」という言葉が頭に残った一日でした。

日有喜(ひゆうき)の皆様の今までの活動に敬意を表するとともに感謝申し上げます。10年間お疲れ様でした。そしてこれからもがんばってください!