飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

政治の仕事。被災者受入の英断ー佐賀県武雄市。

今回の震災について何ができるのかをずっと考えている。その中でツイッターFacebookで様々な気づきを頂く。その中で、これが政治の仕事だと思うのが、佐賀県知事の古川さんの「佐賀県出身の大学生帰省して」 といった発言や、石破茂さんの「被災者をエリア外へ出すことが大切」という発言だ。焦燥(石破茂)

そして、極めつけが佐賀県武雄市。なんと被災者支援課を作り、ホームステイを含め、人口5万の武雄市で1000名の被災者を受け入れるとのこと。これこそ、政治の仕事だと思う。

被災地では、それぞれの避難所や自宅などで多くの皆様が厳しい生活を強いられている。その方々の中で、現地から移動が可能な方を全国各地の自治体が受け入れることで、現地の負担が減り、避難所に残る方々の生活も楽になる。被災者も現地を離れることで余震などの心配も減り、心の余裕も少しは生まれるのではないか。また、被災者の近親者など縁のある方々も安心することができるであろうと思う。

私も昨日お会いした方々の中に、親戚が被災しており「少しの間でも飯塚においで」と声をかけていると言う方がおられた。「遠慮しているみたいだけど、こっちに来てもらうと、私たちも安心なんだよね。それに、被災地からでたら、被災地の負担が減るんだよね。そういう意味も含めてこっちに来ると良いのにね、」と言っておられた。

今回の構想は、その延長上にある。

その、樋渡市長の発表した「武雄市タウンステイ構想」の骨子は以下の通り。
【ホームステイの受入れ】 
 ・ 最低2週間以上の受入れ
 ・ 市長、議員は率先して受入れ
【公共施設、住宅の提供】 
  ・ 市営住宅
  ・ 自治公民館
  ・ 市内の国・県・市の施設、公共的施設、その他受入れ可能な施設
【旅館、ホテルでの受入れ】 
  ・ 受入れ施設に対しては一定額を公費補助
【学校への児童生徒の受入れ】 
  ・ 市内幼保小中学校で学ぶ場を提供
【移動費用の助成】
  ・ 義援金等を活用し被災地からの移動費用を助成

行政関係者であれば、容易に想像できるのが、庁内での調整はもとより、各関係機関との連携が必要なこれだけの決断がどれだけの期間がかかるのかだ。これだけの決断が、地震からわずか数日で下されたことに賞讃をおくりたい。

また、USTREAMの記者会見にもあったが、「日本国民としてなすべきことだろう。」との言葉に心を動かされた。
記者会見の発言の中には、ボランティアについての発言も。気持ちは前のめりでよいが、行動は慎重にしないと現地ではかえって邪魔になることさえある。肝に銘じなければ。

なにより、できない理由よりできることを最大限やる。その気持ちが伝わってくる。私もそうありたいと強く思う。