昨日10時から議会運営委員会が行われ、6月11日から24日までの14日間の日程で6月議会が開かれることとなりました。その議案の中で、市民生活に直結する議案としては、ゴミ袋の値下げと水道料金の値上げが目を引きます。
市が出した議案概要には次のようにあります。
【議案第66号】
飯塚市廃棄物の減量及び処理の適正化等に関する条例の一部を改正する条例
○市民や市内事業者の経済的な負担の軽減を図るため、ごみ専用指定袋の金額の見直しを行うもの
○(主な改正内容)
・家庭系(10枚・税別)
大:700円→500円 中:400円→300円 小:200円→150円
・事業系(10枚・税別)
大:1,000円→700円 中:600円→450円
○令和4年4月1日から施行
【議案第67号】
飯塚市水道事業給水条例の一部を改正する条例
○水道事業の今後の安定給水の確保及び給水サービスの維持に向けた財政の健全化を図るため、料金改定を行うもの
○基本料金及び従量料金の改定
・平均改定率 35%
・標準モデル:メーター口径:13mm 使用水量:20m³(3~4人世帯を想定)
現行月額2,266円→改定後月額3,059円(+793円) *税込み
○口座振替割引の導入
・口座振替1回あたり110 円を減額
○令和4年1月1日から施行
新聞報道では、ごみ処理施設の再編で経費が安くなることからゴミ袋を値下げする、水道は2018年から赤字だったので値上げなどとありますが・・・詳細を見たり、今の状況を考えると疑問が残ります。
まずはゴミ袋。今回の値下げは25%〜30%もの値下げですが、ゴミ処理経費はここまで安くなる見込みはないと私は見ています。
そもそも、飯塚市がゴミ袋有料化に踏み切ったのは合併前。当時は、ゴミ処理経費の1/3をゴミ袋で負担して頂きたい、あとの2/3は税金から出しますと言う事でした。
今、ゴミ処理は桂川町・嘉麻市と一緒に行っており、一部の処理場が使わなくなるので、その分の経費が浮くことは浮きますが、25%も安くなることはないでしょう。
とすると、単に直接、市民の財布から出すのか、それとも税金から出すのか、つけ替えただけとも言えそうです。
もう一点疑問なのは、全部一律ではない値下げ率。
値下げをよ〜く見ると、一番値下げとなるのは事業用のゴミ袋大なんです。これが30%の値下げ。
対して、家庭用のゴミ袋の中と小、事業用のゴミ袋の中は、25%の値下げです。
なんで、事業用のゴミ袋の値下げが一番大きいのか。家庭用よりも事業用の方が値下げ率が大きいのはなぜなのか。
その点も、理解に苦しみます。
もう一方の水道料金。
コロナで手を洗う回数が増えるなどが想定されるとして、昨年度中には水道料金の減額をする自治体が数多くありました。
お隣嘉麻市もその一つ。
もともと飯塚市の水道料金が他と比較して安いことも知っています。また、水道事業の財政が厳しいのも分かりますが、このコロナの状況の中で一挙に35%もの値上げとなると・・・
「いつやるの?」「今でしょ!」ではなく、「今じゃないでしょ!」と、感じてしまいます。
いずれにせよ、提出された背景や担当する委員会の議論をしっかり見ながら、自分なりの結論を出したいと思います。
その他の議案や、日程等はまた後日ご案内します。