昨日届いたゆうメール、やっぱりちょいと待っていたものでした。
それは、「週刊プレイボーイ」
実は、先月中旬に取材を受けていたのが記事になったもの。
その記事というのは、「福岡市議会の議員の半数以上が「貯金ゼロ」の謎を追う!!」
それも、「年収1400万超なのに!!!」とびっくりマークがみっつも添えてある記事です♪
この記事のきっかけは、読売新聞の記事だとか。
で、市民からの投書をうけたプレイボーイさんが、調べようと言うことで、福岡へ。
ただ、議会関係者で顔出しで取材OKの方がなかなか見つからず、
私に連絡があったという次第です。
取材には、以前、日経グローカルに掲載して頂いた記事や、
政治倫理条例改正に合わせて行った議会の決議文などを紹介しながら、
あの2015年12月の政治倫理条例の改正の際に、
新聞テレビで集中砲火にあった毎年の資産報告の廃止だけでなく、
政治倫理基準の対象の拡大や審査会の調査権限の拡充などをおこなったことなど、
いろんなことをご説明。
その中で特に伝えたかったことは、なによりもこの制度が
有効でないと言うこと。
ザルなら、そのザルの目を細かくすれば良いという意見もあるけど、
結局は、報告する議員や首長が、嘘をつこうと思えば,嘘をつける仕組みだし、
警察や検察のような強制調査の権限もないので、調べたくても調べられない。
当然、条例の中に、強制調査の権限を書くわけにもいきません。
それを証明するかのような事件もありました。
https://www.sankei.com/west/news/160902/wst1609020031-n1.html
それは、現職の川崎町長が収賄の容疑で逮捕された事件。
産経新聞のウェブサイトにあるように、
逮捕された川崎町長は、「受け取ったのは、以前貸した金の返済金だった」と言っています。
川崎町は、町長や議員の資産だけでなく、配偶者の資産を含めた資産を報告させ、
政治倫理審査会で審査していました。
川崎町政治倫理条例
→ https://www.town-kawasaki.com/reiki_int/reiki_honbun/q085RG00000037.html
もちろん、貸付金、借入金についても記載が必要と言う仕組み。
当然ながら、町長が言うように、「受け取ったのは、以前貸した金の返済金だった」であれば、
そのお金は、「貸付金」として資産報告書に書かれているはずですし、
そうでなくって、収賄としてもらったお金も「○○建設からもらったお金」として
書かれているはず。
川崎町役場に行って、資産報告書を見てきましたが、
もちろん、「貸付金」も、「もらったお金」とも書かれていません。
当然ですよね♪ 悪いコトする人はそんなことは書きません。
この事件が分かったのは、資産報告の制度のおかげではなく、
警察・検察の不正の調査のお陰です。
そんな無力な、議員や首長がうそをつかないということを前提とする制度ではなく、
お金をもらった首長や議員が、行政を歪めるために、行政に働きかけることを
きちんと記録して、それを公表する。
この制度の方が、私たちは役に立つとして、決議で書き込み、
今、飯塚市では不正な口利きを記録し公表する「職員倫理条例」となりました。
このような「口利き記録公表制度を!」というのが、
私の持論。今回のプレイボーイさんの記事にも、その主張を取り上げて頂きました。
よろしければ、本屋さんやコンビニでプレイボーイをどうぞ。