飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

飯塚市の財政は火の車? 〜飯塚市財政見通し〜

ちょっと衝撃的なタイトルをつけてしまいましたが、飯塚市の財政が急激に悪化する見込みです。

7月30日から8月6日まで、市議会では常任委員会が開かれていたのですが、各委員会に報告されたのが、久しぶりにつくられた【財政見通し】

https://www.city.iizuka.lg.jp/zaise/shise/zaiseimitousi/documents/r6zaiseimitooshi.pdf

実は、この【財政見通し】がお先真っ暗なんです!
 
まずは、【財政見通し】って何?というところから紹介しますね。

簡単に言うと、今回の【財政見通し】は、令和6年から令和11年度の飯塚市の財政状況がどのようになるか推計したものです。
今後の財政状況がどうなるかが示されるこのような資料は、市政運営を考える上で非常に大切な指標となるものですが、飯塚市では毎年作成されておらず、前回作成されたのは令和3年まで遡ります。
 
 
一番見ていただきたいのは、7ページ!
ここには歳入・歳出の見込みと、収支(歳入ー歳出)の見込みが示されているのですが・・・

財政見通し 収支バランス

 

この収支バランスを見ると、昨年、今年、来年は年間で10億円台の赤字ですが、これが令和8年度には、約28億円に急上昇、以降、数字が示されている令和11年度まで3年連続30億円台の赤字となっています。
 
これを埋めるためには貯金を取り崩すしかないのですが、市の貯金にあたる財政調整基金と減債基金の残高も急降下。

財政見通し 基金残高

上記の二つの数字を合わせてグラフにしたのが次。
 

財政見通し 収支・基金残高グラフ
上の折れ線グラフは基金残高(右の目盛)で、下の棒グラフは単年度の収支(左の目盛)です。このグラフで読み取れるように、令和5年度(今年の3月末)に約169億円ある貯金も令和11年度末には18億円と右肩下がりに減って、数字は示されていませんが、令和12年度末には底をつくことが予想されます。


貯金がなくなったらどうなるかといえば、資金繰りがアウトとなり、市政運営ができなくなってしまいます。一言で言うと財政破綻。極端な話、夕張のような財政再建団体となり、いろんな公共料金が上がったり、サービスが削減されたりする可能性すらあります。


じゃあ、そうならないようにどうするか、行政と共に議会も市民もしっかり考えないとなりませんね。


議会では、7月末から8月頭に開かれた各常任委員会でも厳しい指摘が相次ぎましたが、9月議会の一般質問でも永末雄大議員(9月10日2番目)が正面から取り上げられる模様です。ご注目ください。