飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

「いいづか雛のまつり」からの「福岡音楽大学設立の会説明会」へ。

明日まで飯塚は「いいづか雛のまつり」が開催中。今日は、飯塚信用金庫本店で母のお世話になっている先生の社中がお茶を出されていると言うことでまずは信金本店へ。お茶を頂いた後に、信金本店での雛まつりの展示ブースで、信金さんに写真を撮って頂きました。


掛け声は、「はい、いいしん!」良かですね〜



その後は、東町の雛まつりの会場を見て、それから、市役所で開かれた福岡音楽大学設立の会の事業概要等説明会へ。

以下は、そのメモ。参考になれば幸いです。







出席理事 
会長(代表理事) 松尾新吾
副会長(代表理事)松尾興
業務執行理事   園田実穂
理事       渡部英二

司会   園田実穂
代表挨拶 会長(代表理事松尾新吾
音楽についてはあまり分かる男ではありませんが、今日は嬉しい。2/6に市に我々の気持ちを伝える要望書を渡したら、前向きに受け取ってもらえた。今日は、ちょっとオーバーかも知れないが、感無量に近い。
26年10月に公式に法人を立ち上げた。その、2,3年前、こちらの松尾興さんが見えて、「500万都市の福岡県にないものが一つある。音楽大学だ」、「大濠高校で音楽を教えているが、有能な学生も経済的理由で断念せざるを得ない」、「音楽のプロである自分としては、このままではいけない。」と言う思いを披瀝された。私は、音楽はあまり分からないが、その通りだと思い、調べてみたら、県内に4年生大学としての音大はなかった。それ以来、努力しようと言うことで今日に至った。
途中、色々なことで苦労しながら壁にぶつかりながら、今回、飯塚市が話を聞きましょうと言うことで、2月の要望書提出となった。その時に、市が受け止める。窓口も年度初めに作ると言って頂き、本当に嬉しかった。であれば、市民にも説明し理解して頂くプロセスが必要だと思い、今日の説明会となった。
匡悟来場の方は,音楽大学に関心をお持ちの方であろう。我々の思いを受け止めてくれると信じ、嬉しい。
今日はセレモニーではなく、関心を持っている方にご意見やご質問を出して頂き、多くの方の総意を持って、どこに比べても引けを取らない、立派な音楽大学を作りたい。そういう趣旨で、今日は進めていきたい。よろしくお願いします。

概要説明 副会長(代表理事)松尾興
 〜上の写真に詳細があります。〜


質疑応答
Q 調査研究は進んでいるのか?熊本に音楽大学あるが。
A 熊本の音大が、学生確保に苦心している理由は承知していないが、大学運営にあたっては、必要な要素がいくつかあるのではないか。
1,交通の利便性、鉄道バスの利便性
2.市民の積極的な受入体制があること
3.芸術文化団体の活動が活発で大学を支える土壌が根付いていること。
そう考えると、飯塚市は、人口規模、福岡市との距離、市民の関心度、団体活動状況、自治体の教育に関する姿勢等を考えると、むしろ、今まで音楽大学設置という話題が出なかったことが不思議なくらいではないか。
他大学との比較と言うより、必要な条件を満たしているかということを考えている。
Q 音楽大学は専門化した大学、どういう教授陣を迎えるかで成否が決まるのではないか。音楽大の比率は大学全体の3%程度。18歳人口が減っていく中、生き延びるには教授陣だろう。飯塚で音楽を学びたい学生は東京まで行っている。
A 理工学部や文系は、教授の研究内容で大学を選ぶことはないだろうが、音楽大学は違うのではないか。文科省は最近何でもあり。簡単に設置OKが出るようでもある。
A 私も高校にいるので18歳人口の減少問題は存じている。音楽は九州においては新しいチャレンジ。東京でも定員を満たすのは難しい。しかし、大濠高校では1学年220人の音楽コースのうち、30名が音楽大や音楽関係に進学したいと入学当初は言う。これは3年連続で確かめた。それが卒業する際には、2,3名程度に減る。これはなぜか。面談で聞くと、子どもは泣きながら音大に行きたいというが、授業料等1学年200万から210万、防音の部屋代を含めると4年で1600万かかる。その事から親がやめろという。今は、学生支援機構で奨学金が10万まで借りれる。それで借金を背負っても行く子どもや、裕福な家庭の子どもが音大に進学する。
それが、目の前に音大が出来て、博多駅から40分で来れる。オープンキャンパスで体験すると、目に見えて変わるのではないか。記者発表以降、多くのピアノ教室の先生方からも音大が出来るなら是非行かせたいという声などが聞かれる。
吹奏楽にしてみても、嘉穂高校の吹奏楽部、3学年合わせると6、70名おられる。
日夜音楽漬けだが、ふと気づいたら進路がない。そのような同じような吹奏楽部生が1万人程度、九州におられる。そのような方々の進路として考えられる。我々もそのようなことを考え展開しながら、ひとりでも多くの学生を集めたいと思う。
2点目の教授陣、昔我々が高校生の時、東京には良い先生がおられ、その先生に習わないと音大通らないぞと言われ、東京に通っていた。私も佐世保出身だが、月1回東京にレッスンに通っていた。しかし、今は名前の通った先生達を目指して大学を選ぶ学生だけではない。盲目のピアニスト辻伸行を育てたのも音大の附属高校の先生だった。
そのような先生が密着しながら、自分を見つめてくれて、熱意を持って指導をしてくれた結果、あのような世界的有名なピアニストとなった。今の学生の中にも同様な先生を希望している学生が多くいる。いくら私の卒業した大学を薦めても、オープンキャンパスでこの人と思った先生がおられたら頑としてその先生を選ぶ。
実は音楽畑は教員が余っている。音大の教授陣に遜色ない方々が音大に入れずにその周辺で頑張っている。全国公募をかけるとびっくりするくらい多くの方が応募するのではないか。もちろん、他方で、業績、指導力、経営に関わる関心が必要。そんなバランスの取れた教員が望ましい。
Q クラッシック系?それよりバークリーのような方向であれば良いかと思う。コスモスコモンでニューイヤーコンサートを九響でやるのだが、1500のキャパが満杯にならない。だけどブラスはさかんな地域だ。アジア、韓国台湾からの留学生を受け入れたら良いのかと思う。
A 芸術音楽、その裾野が広がらなかったのは、私どもの反省点。昔、サッカーは人気がなかった。しかし今は全く違う。有名な先生が裾野に降りてこなかったのは反省点。地域のイベントに積極的に参加して触れ合うような草の根的な運動をやらなければならないと考えている。

Q 和楽器など延べ200名ほどの生徒がいる。その中にも音楽志望の生徒がいたが、九州に受け皿がなかったのでなくなく東京芸大へ行った。和楽器コースは設立の意向は?また就職先、プロのアーティストとの連携はあるのか?
A 現段階では邦楽は考えていない。白紙だ。尺八は芸大と洗足音大しかない。学年で2名とか0名しか入学者がいないこともある。経営的には厳しいと考えている。ただ和太鼓は非常に人気があるとは認識している。
Q 学校法人の設立、校舎の確保、資金の確保等はどのような考えか。またスケジュールは?
A 基本構想は、市民意見も伺いながら市の協力を受けながら詰める。場所や費用等についても、基本構想の中で詰めていきたい。最もこの地域にマッチした大学を作れるように考えていきたい。場所は、広大な敷地は必要ではなく、むしろ多くの市民と触れ合うことの出来る場所の方が望ましい。またホール等は開放することを考えており、こちらでも利便性が大事だ。基本構想は今年いっぱいで作りたい。また設立認可が開学の1年半前までとなっており、受理してもらえるまでの事前協議が大変。
Q そのようなスケジュールであれば、2年程度しか時間がない。であれば、早期に構想を提示して頂きたい。それによっては都市計画も変わる可能性がある。どれぐらいの規模でどの辺りにというところを早期に市に示して欲しい。
A 飯塚市とさっそくスピード感を持って協議していきたい。
Q 600名の定員、経営分岐点はどの程度?
A その大学の性格による。
Q 文連会長として嬉しく思う。大学の名称に飯塚を入れて欲しい。飯塚市にも様々な才能の方がおられる。底とも連携取れるようにやって欲しい。
Q 指揮をされる方があまりおられないが、指揮のコースは?
A 指揮専門のコースは経営的にも厳しく現時点では構想にはない。運営は厳しい。しかし、指揮法の授業を行う。教員免許を必修のような形で取らせたい。教職課程の中で即戦力として活用できる指導法を実地で教えたい。
Q 入試は、推薦?実技?
A コースで違う。演奏コースは実技は必須。メディア音楽科などはそうではないだろう。



以上です♪ 難しいチャレンジですが頑張って欲しいものです。