飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

「えぐマガ」vol.510  2022年6月14日号 条例案提出しました。

今日のえぐマガをお届けします。
ちょっと気が重い条例案を今日提出しました。その件でのえぐマガを先ほど配信しましたので、ブログでも紹介します。

 



こんばんは、飯塚市議会の江口徹です。

とうとう梅雨入り。今日も傘を持っての一日となりましたね。
とはいえ、行橋市は減圧給水とのこと。
議員仲間だった工藤くんが今年の選挙で市長に就任していることもあり、早く解消されることを願うばかりです。

さて、今日のえぐマガは、6月議会に提案した定数条例の改正案について、ちょっと遅い時間ですが、まず一報をお届けします。
それではどうぞ。
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定数条例改正案、提出しました。

昨日開会した6月議会に、今日、11名の連名で議員定数の条例改正案を提出しました。
11名は次の通りです。(議席番号順)
金子加代・兼本芳雄・川上直喜・深町善文・江口徹・小幡俊之・吉松信之・福永隆一・田中博文・鯉川信二・平山悟

これは、昨年9月から今年3月まで審議をしてきた「飯塚市議会の議員の定数を定める条例の一部改正を求める請願」の採択に基づくものです。


一連の経緯を紹介します。

飯塚市議会では、改選(2019年4月の統一選挙)直後の、7月議会最終日(2019年7月4日)に、「議員が4人減ることで議員報酬などの削減につながる」という財政削減の点のみを提案理由とした「飯塚市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例」案が議員提出議案として提出されました。

私含め数人の議員が特別委員会を設置し十分な審議を行うべきと提案しましたが、これは11対16の賛成少数で否決され、本会議即決になり、結果、賛成21に対し反対6の賛成多数で可決され、議員定数を現行の28人から4人減らして24人とすることが決まりました。

この定数減に対し、昨年9月議会に、女性団体を中心に「議員定数が減ることで、女性をはじめ、初めて立候補しようとする方が立候補しにくくなることや、女性だけではなく私たち市民の多様な声を議会に届けることが難しくなることを危惧しています。」として、「議会で有識者や市民の意見を聴くなどして、議論を深めた上で、議員定数を改正前の28人に戻してください。」との趣旨の請願「cの一部改正を求める請願」が出されました。(現在は28名中女性議員は1名のみ)

そして、9月議会で議会運営委員会にこの請願は付託(本会議での審議を効率的に行うために、一旦、所管の委員会に議案等の専門的な審査や調査をゆだねること。 )され、3月まで審議をしてきました。


その審議の中では、参考人として大正大学の江藤俊昭教授や法政大学の土山希美枝教授をお呼びして議会のあり方や議員定数の考え方をお聞きしたり、他の議会での議員定数の検討の状況や、議会経費の推移や全体予算に占める割合など、様々な点を取り上げてきました。


そして、3月議会で、市民の意見はお聞きしていないものの次回の選挙(来年4月)の時期を考えると結論を出すべきとして、採決を行い、28人に戻してと言う今回の請願を賛成13に対し反対12、棄権2という僅差での賛成多数で可決しています。

ただ、請願が可決しても、定数を決めているのは「飯塚市議会の議員の定数を定める条例」という条例ですので、この条例改正をしなくては、議員定数は24人のままです。

ということから、今日、請願に賛成した議員の大半11人の連名で条例改正案を提出したという運びになります。

ここまでが、おおよその経緯です。

でもわかりにくいですよね。いったん、自分たちで決めた定数削減を、自分たちで元に戻すという、何やってるの?といわれても仕方のない議会の動きに対し、新聞各紙でも大きく取り上げられました。

私自身も、令和元年7月の定数削減の際には、特別委員会を設置し十分な審議を行うべきとの提案が否決された後は、悩んだものの定数削減に賛成しています。それが、今回の元に戻してという請願に対しても、賛成というちぐはぐな行動となりました。

判断を変えるのは、恥ずかしいものです。
とはいえ、間違った判断をしたのだから、素直に反省し、改めるべきと考え、議運での採決の際に、前回は拙速に決めすぎたとその反省を述べた上で、参考人や紹介議員の話をお聞きしたり資料を見た上で慎重に考えた結果、賛成するとの発言しました。

当然のことながら、批判も受けましたが、それは自分が撒いた種、受け止めるしかありません。


ただ、今回の提案理由の中に次のように書いています。
「なお、本条例案は、令和元年7月の条例改正が市民との対話がなされないまま行われたことを反省し提出するものであり、議会は、議会のあり方及び議員定数の考え方について、次の一般選挙後に市民の参加の下に検討を行い、その結果に基づいて必要な措置を講ずるよう努めるものとする。」

今回は、一旦、28人に戻しますが、来春の選挙の後に、市民参加でしっかり議論します。そのことを皆様にお約束し、条例案の提出の報告とします。

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条例提出後に、請願の紹介議員の金子議員と共に新聞各紙の取材を1時間近く受けました。
明日の新聞では、厳しい指摘が載るかもしれません。
ご容赦下さい。



以上です。最後までお読み頂きありがとうございました。