飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

モノに囲まれず生きる

今朝の西日本新聞1面に、ノンフィクション作家今井美沙子氏の記事があります。「50代の選択基準 モノに囲まれず生きる」と題した記事は、こう問いかけます。

人間は人生の岐路に立たされた時、何を基準にして、優先順位を決めるのであろうか。―中略ー 私たちの世代は明治生まれの両親に育てられた最後の世代ではないだろうか。戦中戦後の物不足の時代をもくもくと誠実に生き抜いてきた人々の暗し方を継承するべきではないか。私たちは、これ以上便利な物や余分なお金を求めなくても十分、幸福に暮らせるのではないのか。 ー後略ー

ほんの少しだけ紹介しましたが、この記事は本当に考えさせられます。物、お金、まさに成長を求めてきたのが20世紀、戦後の日本でした。

しかし、それでよかったのでしょうか。お金だけが幸せではありません。ある新聞に貧乏な侍もお金持ちの商人から尊敬されていたこと、どの民族を残すかと聞かれたら日本民族という答えをした人がいたという記事が載っていたと記憶しています。

また、日曜日におじゃました福祉の勉強会の中で、障がいのある方との関わりで一番大変なのは時間だというお話を聞きました。本当の楽しみとは何でしょう。何のために人は働くのでしょうか。そして21世紀は何の世紀でしょうか。

まちづくりもお金だけの視点ではダメだと思います。何のためにお金を稼ぐのか。安心安全元気な街をどう創るのかが問われています。私は子育てするなら飯塚市!と呼ばれる街を創りたい。そのために稼ぐことを考えたいと思っています。モノに囲まれずに生きる。今井さんの話でさまざまなことを考えた日でした。