飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

24年度予算特集(1)コミュニティバス、予算1億円超。ダイジョーブ???

来年度予算にも含まれている地域公共交通関連予算、いわゆるコミュニティバス関連事業の予算総額はなんと1億円オーバー。それも23年度の当初予算を超える1億294万円が組まれています。実証実験だった今年度までは、補助金がけっこうあるのですが、来年度からは、この補助金も減ってしまいます。

そして、これだけの金額を使い、3年もの実証実験を行ってきたコミュニティバス関連事業ですが、23年度の13路線の定時定路線運行のバス(1回100円)のカタチから、24年度からは、3本の定時定路線運行のバス(1回200円)と11台の予約乗合タクシー(1回300円)へと大きく変わります。

バス料金は、一律100円が、200円と変更。乗り換え券・定期券は廃止。12枚つづり1000円だった回数券は、13枚つづりへ変更。
運休日は、土・日・祝日の他、盆休み(8月13日〜15日)、年末年始(12月29日〜1月3日)と現状と同じです。
路線については、 以下のの3路線。

  1. 【頴田・飯塚線】頴田支所・頴田病院・鯰田公民館・幸袋公民館・二瀬公民館・二瀬病院・鎮西公民館・イオン穂波店・コスモスコモン前・穂波福祉総合センター等を結ぶ6便
  2. 【庄内・飯塚線】庄内保健福祉総合センター・下三緒・菰田公民館・飯塚駅前・穂波庁舎・市立病院・穂波福祉総合センター・コスモスコモン前・イオン穂波店等を結ぶ6便
  3. 【筑穂・飯塚線】筑穂支所・大分駅桂川駅済生会飯塚嘉穂病院・市立病院・穂波福祉総合センター・コスモスコモン前・イオン穂波店等を結ぶ6便

予約乗合タクシーは、10人乗り以下のジャンボタクシーを使って、予約により運行します。そして、頴田・鯰田地区、庄内地区、幸袋地区、二瀬地区、鎮西地区、飯塚東地区、穂波地区、筑穂地区の8地区内の利用者の希望する場所から同一地域内の希望場所まで乗ることが出来ます。

つまり、庄内駅の近くの自宅(庄内地区)から、近畿大学の近く(庄内地区)まで、庄内駅の近くの自宅(庄内地区)から穂波支所《穂波地区》までと言った,地区をまたがっての乗車はできません。
料金は、1人300円。また、乗合タクシーですので、同一方向に行く方と一緒に乗ることになります。
運行時間は、午前8時から午後5時まで。予約は、事前に登録した上で、利用の1週間前から1時間前までに電話予約、4件まで予約可。

以上のように、大きく変わることとなるコミュニティバスですが、果たして上手くいくのか。私には、???と思えてなりません。
本当の交通弱者は誰で、どこに住んでおられ、どのような時にどのような事で必要になるのか。そのことをしっかり考えての提案しなくてはなりませんが、そこが抜け落ちているように思います。

これじゃ、市役所が地域限定の安いタクシーを運営するかのようなもの。民間のタクシー事業者のお客様を奪うだけになるのではと心配しています。