飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

交流センター建築工事契約議案、資産公開条例改正案、ともに5vs1で可決。

今日の飯塚市議会では、総務委員会と協働環境委員会が開かれました。私がまず傍聴に入ったのは、注目の交流センター建築工事契約議案が審議される協働環境委員会。
委員会では、いくつかの質疑が出たものの、採決の結果は5vs1で賛成多数で可決。
う〜ん。。。
この工事の発注や総合評価方式に関して、地元業者から陳情が出されていますので、紹介します。


立岩交流センター建設工事の再検討及び飯塚市の入札制度に対する陳情


【要旨】
1. 立岩交流センター建設工事について、現在進められている市外業者との契約を行わず、従来の一般競争入札により、市内業者を対象として再度発注して下さい。

2. 総合評価制度の是非を含め、私たち市内業者の意見も十分に聴いて頂いた上で、入札制度について慎重かつ丁寧な検討を行って下さい。

【理由】
平成30年1月31日の市議会総務委員会において、市は、発注する建築・土木工事において、一定以上の金額については総合評価方式による入札を平成30年度から試行導入すると発表をしました。
私たち市内建築・土木業者に対しては、?ランク以上の業者を対象とした説明会が6月11日に行われましたが、実施を前提とした説明のみで、我々業者からの制度導入に対しての質問・意見に関しては回答を得られず、国・県が行っている総合評価方式をなぞっただけの飯塚市の説明内容に疑問を持ち、応募資格を持つSランク市内業者は、飯塚市に対し制度導入についての意見交換会開催を要望していました。

しかし、その後も説明会や意見交換の機会はないまま、立岩交流センター建設が公募型総合評価方式によって6月22日に告示されました。

このような経緯から、公募型総合評価方式に疑問を持ち、応募資格を持つ飯塚市内に本社を置く建設業者(以下、市内業者)は、立岩交流センター建設工事(以下、本工事)に一社も応募しませんでした。
従来であれば、公募期間に参加業者がない場合、飯塚市は市内の各業者に聞き取り調査をし、各業者の意見・質問に答えた上で、再公募を行うという事が通例でしたので、市内業者はそのように考えておりました。
しかし今回、市は市内業者に対し意見の聞き取り、質問への応対など一切せず、早々に市外の業者に対して募集を行い、業者を決定するという事態に至りました。

この一連の市の行動と対応に関し、驚きと市政への危機感を持った市内Sランク業者(計9社)代表は市庁を訪問の上、副市長および契約課長含めた4名と会談をもち、入札不参加の理由の説明および嘆願書を添えて提出をしております。
この際に市側からの今回の公募に関する説明として、『入札に参加しなかったのは、参加する意思がなかったからではないか』『今回は、もう市外業者に発注するのは決定しているので、皆さんも協力してください』『聞き取り調査については、副市長が行わないと判断した』等との回答がなされただけでした。
これに対し、市内業者からの質問へは納得のいく回答は得られず、最後に副市長から『次は飯塚市における総合評価方式の内容について、意見交換会を開きましょう』という主旨の発言があり、会談は終了となりました。
しかし、今に至るまで、飯塚市側から日時の指定はなく、現在まで副市長の発言にあった総合評価についての意見交換会は一切開かれておりません。

このような、飯塚市側の対応は、あまりにも性急かつ強引で、市政に対する不信感を抱かざるを得ません。
この事態は、本工事に対し応募資格があった市内業者のみならず、他の市内の業者にとっても看過できない事態であり、その経過を注視しています。
このまま本工事の契約がなされ、飯塚市における公募型総合評価制度実施の実績として既成事実化されてしまう様では、今後、飯塚市と市内業者の信頼関係が揺らぎかねず、今後、市内業者育成を謳っていた市政への信頼、そして災害復旧対応等の協力関係が阻害されかねないと憂慮しています。
 
このような事から、事の発端であり既に市外業者による入札が実施された立岩交流センター建設工事について、現在進められている市外業者との契約を行わず、従来の一般競争入札により、市内業者を対象として再度発注されること、また、総合評価制度の是非を含め、私たち市内業者の意見も十分に聴いて頂いた上で、入札制度について慎重かつ丁寧な検討を行って頂くよう、強く要望します。

当初の入札に市内業者が参加しなかったのはいかがかという思いはわからないではありませんが、それもやむにやまれぬ思いからだと思っています。

それよりも、市内業者の育成は、大原則。
市が自ら制定した飯塚市中小企業振興基本条例にも、「市は、工事の発注並びに物品及び役務の調達等を行うに当たっては、予算の適正な執行、透明かつ公正な競争及び契約の適正な履行を確保しつつ、(市内の)中小企業者等の受注機会の増大に努めるものとする。」とあります。

また、今回の契約は約3億5千万円の予定価格の99.04%で市外業者の落札となりました。しかし、直近の工事発注で1億円超の建築工事は全て89.9%での落札。この立岩交流センター建築工事は、特に難しい工事でもなく、もし、市内業者に競争入札で発注されたら、この金額で落札されていることは容易に想像できます。

そう考えると、3500万近く高い買い物をしたかもしれません。

発注の経緯を含めて、果たしてどうでしょうか。

また、総務委員会で審議された資産公開条例改正案もこちらに5vs1で可決。
こちらも、・・・です。