本会議最終日、私は、卸売市場に関する議案2本に反対しました。
今日は、その反対討論の原稿をアップします。言い回しでちょっと違うこともあるかと思いますが、おおよそ、この原稿に基づいて反対討論をしています。
ぜひ、ご一読下さい。
また、この議案に関する議会の録画分はコチラからどうぞ。総務委員長報告、質疑、討論、採決となります。私の討論は2番目です。
***以下討論***
議案第97号「令和元年度 飯塚市地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)」、及び議案98号「飯塚市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例」に反対の立場から討論をいたします。
まず、当初に厳しく指摘しなければならないのは、27日の本会議における質疑とそれに係る資料要求に対し、市側は再三、資料がないと答弁した点であります。
これだけの巨額の予算にも関わらず、資料がないなどあり得ません。
資料がない中で予算要求が認められるはずもありません。
議会に対する説明責任を考えると、その点だけでも否決に値すると考えます。
次に、総務委員会での審議であります。
設計と施工を一体化するDB方式(デザイン・ビルド方式)をとるために市側は、「本年度中に工事契約を締結することが交付条件の必須になります。従来の方式では本年度中に工事契約の締結ができないため、交付金を活用することが出来ない状況となります。」と述べていますが、他方で、実施設計は11月末までとも述べており、それから3ヶ月もあれば、入札・仮契約・議案提出、議決ができるのではないかと私は判断します。
また、先ほど確かめたように、この点に関する総務委員会での質疑はあっておりません。
本来、分離分割発注であれば、数社の市内業者が受注できることと思いますが、このデザインビルド方式では、市外の大手ゼネコン1社に発注となることもあり得ます。そのような危惧もあるのに、発注先に関しての議論についてもなされておりません。
40億円を超える事業、それも当初の建築費23億1193万円が37億6016万円6千円と14億4823万円6千円、6割強もの増額、面積も14,314㎡が18410㎡となり、約3割の増となっています。 これだけの変更にも関わらず、総務委員会において、この点を含めた資金計画並びに事業計画は示されておりません。
また、改選前に設置されていた経済体育施設に関する調査特別委員会では、使用料・賃料、事業者にとっては非常に大きな部分になります。
この点について、再三、指摘をし、その点に関して、市側は早期に示したいと、基本設計ができたら提示できると言うお話をされていましたが、現時点においても、示されておらず、建物はできても、採算が取れない事業者が入らないということもありえます。
逆に建物はできたんだけれど、事業者に入って頂くために使用料を抑えざるを得ない。そうするとその分は市民の負担となって跳ね返ってまいります。そういった点に対する十分な審議がなされていないと考えます。
議会の改革に先進的な取り組みを進めている福島県会津若松市がございます。会津若松市では、IT企業の誘致のため、6億円かけてオフィスビルの建設が進む土地の取得を目指しておりました。 市では最重要施策としていましたが、議会はそれに関する関連予算を一旦、否決しております。
その当時のことに関して、ある議長はこのように述べています。
「巨費を投じるものだから、成功するのかどうなのか、そういったことを考える時に、執行部側の答えが非常に窮するというか、そういう場面がたびたびあった。納得できないものはとりあえず可決しない」と述べておられます。
事業計画のない融資申し込みは断る、金融業界では当たり前であります。
私どもも、市民の皆様方から預かる税金の使い道を決定する議会として、事実ベースで議論を積み上げるべきと指摘し、本2案に対する反対討論とします。
***討論終わり***
以上が、私の反対討論です。
また、この議案が処理された後の休憩中の代表者会議で、新聞報道にあるように、市側は卸売市場が移転した後の土地について、ゆめタウンなどを運営するスーパー大手のイズミ(広島市)と交渉に入ることを報告しています。
ゆめタウンを創るには市場の土地ではちょっと狭いかなと思いますし、ゆめマートでは既に同じような店舗が市内にも多く立地しており、賑わい創出には疑問とも思います。また、大型商業施設は、地域振興にプラスにならないと述べられる学識者もおられます。また、音楽大学?という話もありました。
果たして、この土地をどうするのが良いのか?皆さんのご意見もお聞かせ下さい。