飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

「えぐマガ」vol.447  2019年12月24日号

またまた、メールマガジンの紹介です。

 

飯塚のこと、政治のことを少しでも知って頂ければとの思いで書いているえぐマガ。
配信希望の方、次のリンクから江口宛にあなたのメールアドレス をお教え下さい。
次号より配信させていただきます。
 

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議案第177号 契約の締結(飯塚市新卸売市場整備工事)の採決の様子。

 

委員長報告・質疑討論採決の様子のYouTubeは、こちらからどうぞ。

 

 
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「えぐマガ」vol.443  2019年12月4日号

 

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こんにちは、飯塚市議会の江口徹です。
名刺交換させて頂いた方やご希望頂いた方などに不定期ですが、えぐち徹のメールマガジン「えぐマガ」をお届けさせて頂いています。
 
飯塚市議会は、先週金曜日が12月議会の最終日でした。全ての議事を終え、閉会したのは午後10時あたり。
本当にいろんなことがあった12月議会でした。
今日のえぐマガは、12月議会最終日の中から市場の関することだけをお届けします。それではどうぞ!
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卸売市場、賛成多数で可決! 私の頭の中には?がいっぱい!
 
先のえぐマガでもお伝えしていた飯塚市新地方卸売市場整備工事を、約31億6千万円で、株式会社サンコービルド筑豊支店と契約する議案【議案第177号 契約の締結(飯塚市新地方卸売市場整備工事)】ですが、賛成多数(21vs6)で可決されました。
 
反対したのは、私江口徹、福永隆一、兼本芳雄、田中博文、金子加代、川上直喜の6名。
賛成したのは、坂平末雄、平山悟、瀬戸光、道祖満、佐藤清和、田中武春、田中裕二、守光博正、光根正宣、奥山亮一、秀村長利、永末雄大、深町善文、吉田健一鯉川信二、城丸秀髙、松延隆俊、吉松信之、古本俊克、小幡俊之、土居幸則の21名です。
 
委員長報告に対し、私は次のような質疑をしています。
 
Q1 仮契約の相手方である株式会社サンコービルド筑豊支店よりも、次点であった大和ハウス工業株式会社福岡支店の提案金額の方が安価なことがわかった。「 飯塚市新地方卸売市場整備事業者選定に関する報告書」では、価格の配点が175点に対し、サンコービルドは112.14点、大和ハウス工業は140.00点と大きく差がついている。
サンコービルドの提案は、契約金額である約31億5千万円なんだろうけど、大和ハウス工業の提案金額はいくらだったか委員会で確認したのか。確認してたらいくらか、お答え下さい。
A1 そのような質疑はあっていません。
 
Q2 提案金額で112.14点と140点と大きな差があるが、この点数差を埋めるだけの理由があるか確認したのか、お答え下さい。
A2 あっていません。
 
Q3 総務委員会の審査の中では、事業計画書の提出を受け、きちんと業者さんが入ってスタートができる環境が整うことを確認をしていただきたい。つくったはいいけれど業者さんが入らなかったということはないように、もしくは入ったんだけれど早期に撤退してしまったということがないように、十分に先方の意思確認をしていただきたいと述べていました。まず、以前より求めており、市も6月議会の予算増額の審議の際に早期に提出するとしていた収支計画を含む事業計画書は提出されたのか、お答え下さい。
A3 提出されていません。
 
Q4 業者が入らなかったという事がないように、また入ったとしても早期に撤退してしまったということがないように、市場関係者の意思確認をして頂きたいとのべていましたが、その意思確認はどのようにされたのか、それともされなかったのか、お答え下さい。
A4 意志確認はされていません。

Q5 委員会審議の中で、青果の卸売会社であるファーマインド新筑豊青果株式会社より、要請書が提出されています。この要請書では、今までの経過を紹介した上で、「しかしながら、卸売市場を取り巻く事業環境は、移転計画が始まった2017年当時の予測を遥かに超え、急速に厳しさを増す事態となっております。」として、いくつかの環境の変化を述べた上で、「このような急激な環境変化に直面する中で、今の市場機能の延長線上だけで想定してきた現行の基本設計では、確実に淘汰され、多額の市税を投入した市場設備そのものが、負の遺産になることは容易に想像いただけるものと思います。」と書かれています。
この「今の市場機能の延長線上だけで想定してきた現行の基本設計では、確実に淘汰され、多額の市税を投入した市場設備そのものが、負の遺産になることは容易に想像いただけるものと思います。」という点について、これはどのようなことなのか、市側の考えや、市場側の考えを確認する質疑はあったのか、お答え下さい。
A5 そのような質疑はあっていません。

Q6 要請書では、現行の基本設計では多額の市税を投入した市場設備そのものが負の遺産になることが容易に想像頂けるものと思いますと、現行の基本設計にだめ出しをした上で、会社としての打開策として4点を示されました。
その上で、「係る状況の下、現計画案で実施設計が進み、結果として今後の市場運営ができないと判断した暁には、弊社と致しましては移転市場への入場が困難となります。」と述べられています。
この部分に関して、これはどのようなことなのか、市側の考えや、市場側の考えを確認する質疑はあったのか、お答え下さい。
A7 そのような質疑はあっていません。
 

以上のような質疑の後、採決となりました。 
私は以下のような反対討論をしています。
 
***以下、討論原稿***
私は、議案第177号契約の締結(飯塚市新地方卸売市場整備工事) に反対の立場から討論をいたします。

 今回の契約の締結により、卸売市場の移転事業は、引き返せなくなるところまで来てしまいます。
しかし、先ほどの委員長報告と質疑にあったように、審査要望した1点目の「選定過程が妥当であったか確認して頂きたい」と言う点に関し、今回の議案の相手方である株式会社サンコービルド筑豊支店よりも、安価であった大和ハウス工業株式会社福岡支店の提案金額がいくらであったのかは確認されず、この金額差を埋めるだけの理由があるか確認する質疑もあっておりません。

 次に、もう一点審査要望していました「事業計画書の提出を受け、きちんと業者さんが入ってスタートができる環境が整うことを確認をしていただきたい。何より40年というふうな長期にわたって使っていただくことを前提としての使用料算定とお聞きしております。つくったはいいけれど業者さんが入らなかったということはないように、もしくは入ったんだけれど早期に撤退してしまったということがないようにしていただかなくてはなりませんので、その点について十分な先方の意思確認をしていただきたい」という点についても、収支計画を含む事業計画書は提出されておらず、市場関係者の意思確認もなされておりません。
 
 さらに、市場関係者の中でも、大きなウェイトを占める青果の卸売会社であるファーマインド新筑豊青果株式会社より、要請書が提出されており、その中には、「今の市場機能の延長線上だけで想定してきた現行の基本設計では、確実に淘汰され、多額の市税を投入した市場設備そのものが、負の遺産になることは容易に想像いただけるものと思います。」という現行の基本設計へのだめ出しや、「係る状況の下、現計画案で実施設計が進み、結果として今後の市場運営ができないと判断した暁には、弊社と致しましては移転市場への入場が困難となります。」という記述、この部分は、まさに業者が入らないかもしれないという点の表れだと私は読み取っていますが、このような卸売会社からの極めて厳しい要請書があるのに関わらず、この部分に関する質疑もあっておりません。

 6月議会での予算増額に対する反対討論でも申しましたが、「事業計画のない融資申し込みは断る」金融業界では当たり前であります。

さらに、卸売会社からは警鐘が鳴らされています。環境が大きく変わったんだ、このままではムリだ。このまま進むなら私たちは移転しないかもしれないと言われているのです。
 このまま、市場の建物を造っても、肝心の卸売会社がいなければ、市場は成り立ちません。ここは、一旦、立ち止まるべきです。
そして、改めて、大きく変わった環境の中で、どうすべきか、知恵を結集すべきではないでしょうか。

 私は心配のしすぎなのでしょうか。
 「ここまでやってきたのにいまさら」ではなく、「まだ立ち止まって考える機会があるのだから」と考えて頂きたい。そのことを申し述べ、私の反対討論といたします。
 
 
う〜ん、みんなに分かりやすく伝えたつもりなんですが・・・
分かりにくかったのでしょうか。それとも・・・
 
まあ、これも、飯塚市民の選んだ市長、そして議員の決断です。
 
墓標ができるかもしれないという私たちの心配が杞憂になれば良いのですが、さてどうなるやら。
 
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最終日には、この市場の議案だけでなく、議会基本条例も提案されました。
こちらについては、また別の機会に紹介したいと思います♪