飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

代表質問から。待機児童は2021年度に解消ってホント?

 
今日の本会議、トップバッターで会派新政飯塚を代表し、代表質問を行いました。今回の代表質問では、貧困、保育・教育等こども、行財政、国の政策の影響(消費税・幼児教育保育無償化)、経済政策、オートレースなどについて市の考えをお聞きすることとしていましたが、質問の中で、一部、おや?大丈夫か?という点があり、そこでかなりの時間を使ったので、予定はしていたものの省略した案件もあります。
 
そのおや?大丈夫かと思ったのは、待機児童対策について。
 
市に、「待機児童はいつ解消するのか」とお聞きしたら、「2021年には待機児童は解消できる見込み」とのこと。
これがホントだったら嬉しいのですが、残念ながらその点には疑問が??????????と頭から離れません。
 
市は「2021年4月時点では、市全体での受け皿として、保育園・認定こども園の定員が3599人となる予定。対して、保育認定数(保育所などを希望する子どもの数)の見込みは、2019年度の申し込み状況等から考えて3541人の見込みで、定員が58人分上回る」といいます。
 
でもね〜ですよ。
これって甘過ぎ。アマスギくんです。
 
4月は、年間を通じて保育園などを希望する方が一番少ない時期。なぜかと言えば、0歳児が少ないから。
今度の4月1日に入園を希望する子どもで考えて見ましょう。
例えば、去年の5月に生まれた月齢でいうと11ヶ月の子どもさんだと、育児休業期間も切れるし、預けて職場復帰しようというお母さんも多いでしょう。でも、同じ0歳でも、2月生まれの月齢2ヶ月の子どもは、まだ育児休業期間だし職場復帰はまだあとでいいや、となりますよね。
そんなことで、例年4月の希望者が一番少ないです。
これが、4月が5月、6月、7月、8月と月を追うことに増えていきます。
 
今年度の入園希望者(認定者数)で一番多いのは、12月の3735人!
4月の入園希望者が3393人でしたので、4月から9ヶ月で、342人増えています。
 

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この数字だけで、市の言う2021年度の定員3599人とそのまま比較しても、136人も多いこととなります。
つまり、今年の12月の入園希望者の方が、2021年度の定員予定より多いということ。
 
 
更にいうと、今度の4月1日の入園希望者は、3500人。昨年と同じ人数が増えたと仮定すると、3892人。
更に、2021年の定員との差は開く一方、約300人です。
 
 
もっともっと厳しい数字を見てみましょう。
政府は景気が良いと言いますが、これだけ生活が厳しい中、共働きも増える一方。
もちろん、入園希望者は,年々増えています。
 
4月の数字で見ても、
2016年 3117人
2017年 3248人(前年比+131人)
2018年 3393人(前年比+145人)
2019年 3500人(前年比+107人)
 
これに、今年の10月からは幼児教育・保育無償化が始まり、
3〜5歳児は所得制限なしで幼稚園・保育園などの費用が全員無償に。
さらに0〜2歳児も、住民税非課税世帯は無償となります。
 
これでまた預ける方が増えるとも言われています。
 
そうやって2020年、2021年となると???
とても、とても、これで大丈夫なんて思えません。
 
 
 
おまけに、場所の問題があったり、年齢の問題があったりして、現実では定員がそのままは入れるわけではありません。
更には、保育士不足で定員さえ預かれないという保育園もあるんです。
 
詳細はコチラの資料の3ページをご覧下さい。
市議会福祉文教委員会2月7日保育関係資料

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このような状況で、2021年に待機児童が解消されるなんて・・・
そのような甘い見込みをしていると、計画が不十分なものになり、結果、多くの待機児童を出してしまう。
そうすると、せっかく上向いている出生率合計特殊出生率2017年1.75)も台無しです。
 
そうならないよう、計画の立て直しを強く求めました。