飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

八木山バイパス無料化大作戦

ほんとできるの?との質問を頂くことが結構あります。そこで改めて説明を。

 道路公団の民営化が実現したのは皆さんご存知だと思います。猪瀬直樹さんや大宅映子さんなどが民営化の議論の際に、委員として公団と大バトルしたことを思い出した人もいるはずですね。

その道路公団民営化の際に、全国の有料道路に関して、政府の方針が示されました。その方針の一部は次のとおり。

「ネットワーク型」(*)の一般有料道路については、高速自動車国道と一体として取り扱うこととし、機構が承継する。「バイパス型」(*)の一般有料道路については、原則として、国、地方公共団体等に譲渡する(**)。
*現行の一般有料道路は、高速自動車国道と一体となって機能する路線(ネットワーク型)と、単独に機能する路線(バイパス型)に区分する。

つまり、「バイパス型」の道路は、原則として、国、地方公共団体等に譲渡することとされました。その事例として、、その一つとして滋賀県にある湖西道路という八木山バイパスと同じような有料道路だったところが、なんと、今年の8月1日から無料化されているのです!

湖西道路は、国と滋賀県が買い取って、無料開放したのです。八木山バイパスも湖西道路同様、「バイパス型」の道路です。だからこそ、無料化も実現できるのです。

 下の表は、八木山バイパスと湖西道路の比較表です。
 同じような時期に造られた2つの道路は、八木山バイパスが567億円、湖西道路は1189億円と巨大な借金(11)が抱えるばかりか、収入(4)を費用(5)が上回る赤字体質も一緒。また高速道路などとつながっていない単独の「バイパス型」ということも一緒です。

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道路名      八木山バイパス     湖西道路
開通年月        S60年2月     S61年6月
料金徴収期限   H27年2月25日 H29年6月24日
開通延長(km)     13.3km    18.0km
収入(A)         16.9億円    25.0億円
費用
 管理費         6.0億円    10.1億円
 金利         18.3億円    38.1億円
 合計(B)        24.3億円    48.2億円
収支率 B/A×100       144       193
 (100円を稼ぐのにかかる費用)
道路価額(C)      335億円     682億円
償還済額(D)     −231億円    −506億円
未償還額(C−D)    567億円   1,189億円
償還率(%)(D/C*100)   −69      ー7.4

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飯塚は、福岡・北九州という2つの100万都市と2つの空港、トヨタと日産の自動車産業拠点へ1時間で行ける県の中央に位置する他が羨む恵まれた都市です。
 八木山バイパスの無料化は、福岡への交通アクセスを飛躍的に向上させ、飯塚の住民・企業等に大きなメリットをもたらすだけでなく、空港を含めた福岡・篠栗エリアからの筑豊への観光客の増加や、筑豊への企業の進出、環境・安全性の向上なども見込まれ、工事中の飯塚庄内田川バイパスとあわせて、この恵まれた地の利を更に活かすことができます。
 定住都市・観光都市・産業都市としての飯塚・筑豊の魅力が大きくアップする八木山バイパスの無料化を実現しましょう!