飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

八木山バイパス早期無料化にあなたは賛成?反対? 議会の意見はさて。。。

昨日の本会議最終日で採択された意見書の一つに、八木山バイパスに関する意見書がある。これは、八木山バイパスについて早期無料化と4車線化の実現のために予算の確保を求めるもの。この八木山バイパスの無料化は、合併前より主張し続けこだわっている問題。市長選のマニフェストに入れただけでなく、何度となく議会でも取り上げてきた。また私以外の議員も議会で取り上げてくれるようになっている。そして、今では、今年の市長の施政方針にも入っている重要政策だ。

しかし、今まで市の動きが鈍かったこともあり、改めて後押しをしようということで、今回の3月議会に、永末雄大議員に提出者となってもらって、意見書として提出されたものだ。

このような意見書は事前に各会派から意向を確認した上で、本会議最終日に議員提出議案として提案され、委員会に付託することなく本会議の場で採決となる。

そして、昨日の本会議。この八木山バイパスに関する意見書の採決だが、なんと16vs11というちょっとひやひやな数での賛成多数での可決。

う〜ん、早く無料化すべきだという飯塚にとって大切な話と思っているのだが、何か反対しなければならない理由があったのかと思い、改めて意見書を見直したが。。。

意見書の全文は以下の通り。皆様はどうですか?

八木山バイパスの早期無料化に関する意見書

 国道201号線八木山バイパスは、並行する国道201号の難所である八木山峠における交通問題を解消するために作られ、昭和60年2月26日の暫定2車線での供用開始以来、地域住民の生活を支えるだけでなく、地域経済にとって福岡への大動脈として大切な基幹道路となってきました。
 しかし、建設を急ぐために、片道520円(普通車)という有料道路の形態を選択したことにより、地域住民や企業等にとって日常的に使うにはハードルが高い存在となっています。まさに、筑豊と福岡都市圏の間に、八木山峠だけでなく見えない壁が存在しているかのようです。
 このような八木山バイパスは、道路公団民営化の議論の中で、道路関係四公団民営化推進委員会の意見書(平成14年12月6日)では、「バイパス型」の一般有料道路として、「原則として、国、地方公共団体等へ譲渡する」とされてきましたが、道路関係四公団が民営化されて以降、かなりの年月が過ぎた現在に至っても譲渡されていません。
 その間に、平成22年6月28日には、高速道路の無料化社会実験により通行料金が無料となりましたが、平成23年6月20日の無料化社会実験の凍結により、社会実験開始前の通行料金に戻っています。
 今回の社会実験で、無料化開始から12月末までの国土交通省のまとめでは、八木山バイパスの1日平均交通量は2万5400台で無料化直前の1万500台の2.4倍と大幅に増加しており、並行する国道201号八木山峠が直前の1万2000台から6,400台にほぼ半減しているものの、合計では、直前の2万2500台から3万1800台の約9,300台増加と、無料化が地域に与える影響が大きいことを示しています。
 この八木山バイパスは、有料道路であり、料金徴収期限を迎えるか、料金徴収期限前であっても債務償還を行うと無料開放されることとなっています。
 そして残債務を見ると、平成22年度末で4億8100万円となっており、毎年10億前後の債務を返済している近年の状況から見ると、遅くても平成23年度期末には償還が終了し、無料化が見込める状況です。
 しかし、道路を管理する西日本高速道路株式会社と、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構の計画を見ると、平成24年度と平成25年度にわたって一貫して減少してきた債務が増加しており、 料金徴収期限まで、この料金徴収が続くこととなっております。
 この債務の増加は、耐震補強等によるものとされていますが、当初の計画では、この2年間の債務の増加はなく、他の有料道路の無料化事例の中には耐震補強を無料化の後にしている事例もあり、不公平と言わざるを得ません。
 他方、筑豊地区は福岡県内においても、経済的基盤が脆弱であり、その底上げが福岡県全体の活性化につながります。その筑豊地区の浮揚を考える時、福岡への大動脈である八木山バイパスの早期無料化は、大きな経済効果をもたらすことは明らかであります。
 以上の状況をご理解頂き、次の事項についてご配慮いただき、当地域の切望いたします八木山バイパスの無料化を早期に実現していただきますよう強く要望いたします。

1.八木山バイパスの早期無料化をすすめること
2.八木山バイパスの整備に関しては、関係市町村と密接な協議のもとに進めること
3.八木山バイパスを含め筑豊横断道路の整備に必要な予算の確保に尽力すること