飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

特別委員会否決、検討協議会否決、政治倫理条例可決、定数削減否決

今日で9月議会が終了しました。今日の本会議では、各委員会の委員長報告&採決などのあと、議員提出議案の採決に。意見書の他、私たちの出した議会改革のための調査特別委員会設置議案の他に、道祖・後藤・瀬戸議員が定数削減案を提出した所までは以前書きましたが、今日になって、公明党が議会改革のための検討協議会設置議案を提出、森山・田中博文・田中廣文・西・東・原田議員が政治倫理条例案を提出されました。

結論は、表題の通り。残念ながら特別委員会設置の議案は否決されました。賛成したのは、私たち未来(江口・吉田)の他、名飯クラブ(藤浦・兼本・梶原・芳野)、政和クラブ(藤本・岡部・佐藤)、公明党田中裕二・人見・柴田・八児)、日本共産党(楡井・川上)の15名。反対は、その他の方々18名。
続いて審議された公明党提出の議会改革のための検討協議会設置議案については、賛成者は、私たち未来(江口・吉田)の他、名飯クラブ(藤浦・兼本・梶原・芳野)、政和クラブ(藤本・岡部・佐藤)、公明党田中裕二・人見・柴田・八児)の13名。反対はその他20名。この議案については、日本共産党の2名の方々は、正式な協議の場でない事、市民の意見を反映できるか不安がある事などを理由に反対に回りました。
次の政治倫理条例案については、まず最初の審議方法から議論に。私たちは即決ではなく委員会審議をすべきと思いましたが、議長はじめいわゆる主流派と言われる方々は本会議即決と意見は分かれ、数の世界で本会議即決に。そして審議が始まりましたが、時間はあっという間に過ぎていきます。
森山・田中博文・田中廣文・西・東・原田議員が提案されたのは、旧市の条例をベースに50万円以上の資産は資産報告すべきとあったのを10万円以上に修正、贈与及びもてなしの報告を5万円以上を3万円以上に、就任前に取得した居住用の不動産およびそれに係る債務を報告するようにと変更したもの。
提案者の森山議員はまず作る事が大切と思われたようですが、質疑の中では、様々な点が指摘されました。新聞に書かれていたように旧市の条例は1市4町の中でも一番ゆるい条例。請負条項、妻子条項等々、オンブズの方々の考えるモデル条例案からは大きくかけ離れています。
それだけではありません。この条例はすでにある市の条例、「政治倫理の確立のための飯塚市長の資産等の公開に関する条例」とバッティングするのです。立法作業の常識として、新しい条例を整備する際には他の条例規則とバッティングしないように調整しながら条例を作ります。今回でしたら、政治倫理条例を作る中で政治倫理の確立のための飯塚市長の資産等の公開に関する条例の改正もしくは廃止を盛り込まなくてはならないのです。
こんな立法作業の常識を忘れていたことも、質疑の中で明らかにしました。
しかーーし!この政治倫理条例案は可決してしまいます。
賛成したのは、同志会(東・木下・永露・森山・安藤)、大志会(田中博文・鯉川・上野)、新政会(西・瀬戸・秀村)、新政クラブ(原田・永末・後藤)、民友クラブ(田中廣文・市場・松本・道祖)の18名。
どう考えても審議不足ですし、欠陥のあることは明白です。このような条例を通すことは、議会として権威を自らおとしめる行為と思うのですが、通ってしまう現状に、むなしくなってしまいます。

そして、最後は定数削減案。なんと賛成したのは、10名のみ。提案者・賛成者の所属するいわゆる主流派の皆さんはほとんど反対に。賛成は、提案者である道祖・瀬戸・後藤議員の他、主流派からは、市場・松本の2名のみ。他に賛成したのは、私たち未来(江口・吉田)、兼本・岡部・藤浦議員、合わせて10名が賛成。その他の方々は反対だそうです。ちなみに公明党日本共産党、梶原・安藤議員が反対討論、藤浦・後藤議員が賛成討論をされました。

通す気のない条例提案はいかがなものか。。。ここにも審議不足の影響が出ています。

そんなこんなで8時半ころやっと今日の本会議は終了。思いと反する議決は多かったものの議論が少し出てきた事だけは評価しなくてはならないと思っています。

今日の傍聴者は20名弱くらいだったでしょうか。もっともっと議会を見に来てください。そうでないと議会は緊張感のないだらけたいい加減な議会となります。議会を鍛えるのは皆さんです。よろしくお願いします。