飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

水道メーターの居住者負担は変更すべきだ!

6月20日水曜日、本会議にて一般質問を行いました。
取り上げたのは大きく3つ。水道メーターについて、空き地空き屋問題について、そして先日のえぐマガでもお伝えした明星寺の問題についてです。

今日取り上げるのは、最初の水道メーターについて。
なんのこと?とお思いの方も多いと思います。僕もびっくり、戸建てと集合住宅(マンションやアパート)の間に大きな差があったんです!

というのは、戸建て住宅の水道メーターは水道局が取り付け、8年每の交換も水道局が負担して行うのですが、集合住宅になるとこれが大家さん若しくは入居者の負担となるのです。

つまり同じ水道メーターでも負担が違うんです。

「なんで、そんなに差があるの?おかしくない?」というのが今回の質問。

水道局の理屈は、「敷地の境界当たりにメーターを付けてて、そこまでは水道局の負担です。マンションなんかは、この境界当たりのメーター(親メーターと業界では言うそうです。)は水道局が負担してます。それ以降は入居者側の設備なので当然入居者側に負担して頂きます。戸別のメーター(子メーター)も同様に入居者負担です。」と言うもの。

で、「本来だったら、最初のおおもとの親メーターでの一括での請求となるんだけど、検針する人が一括で検針できるように、子メーターを遠隔メーターにして、集中検針装置をつけてくれたら、入居者それぞれに請求書を出します。」と言うことです。

で、多くのマンションやアパートはこの飯塚市のルールに従って、遠隔メーターと集中検針装置をつけています。そして8年で検査しなさいという法律に基づいて交換しています。

でもね〜、これが安くないんだよね(T_T)。。。

今回の一般質問で概算を聞くと、集合住宅だとメーター1個あたり3万円〜3万5千円程度かかるのです。

例えば、私の住むマンション。入居から8年を超え、この前1回目のメーター交換を済ませたのですが、そのくらいかかりました。(T_T)

対して、一戸建てだと設置から交換までぜ〜〜んぶ水道局負担なので0円!水道局に話を聞くと、メーター1個あたり新品交換でも3000円から4000円、車検のような検査を受けると1個2000円前後でできるというので、大きな差があります。

これが、50年間だと・・・えらい違いです。50世帯のマンションで計算してもらうと、50年で1350万円、1戸あたりにすると約22万円の負担となります。
もちろん、管理組合の費用として入居者それぞれが払っていたり、不動産業者側が払っていたりします。

そして、こんな集合住宅が飯塚には317棟9473戸があります。同じように計算すると、なんと50年間で23億3千万円がかかっていきます。

同じ飯塚に住み、同じ水を使っても、一戸建てだとゼロ円。マンションだと22万円の負担です。

じゃあ、他の自治体はどうなの?と聞くと、県内でも取扱が違うんですね。

飯塚のように設置から交換までずっと入居者負担の自治体もありますが、福岡市や大牟田市久留米市などでは、水道局が設置して交換もしています。最初は、入居者側負担だけど、それを水道局に寄附してもらって、寄附以降は水道局負担出交換しているが、北九州市直方市など。

ずっと同じルールかというと、福岡市はH17年度にルールを変えています。たぶんそれ以前は飯塚と同じ。それ以降は全て水道局負担です。そしてその取扱の差が矛盾しないように、H17年前の建物は北九州のように寄附してもらって、それ以降は水道局負担でメーター交換をしているもようです。

「いくらルールと言っても差が大きいよね。違う取り扱いしている自治体もあるし、変更しようよ」と言うのが、今回の質問でした。

そして、水道局のボス、事業管理者に、「どうするの?」とおっかけると水道事業管理者は、「期限を切って他自治体の状況をしっかり調べた上で対処する」ということでした。

ここでのこの返事は、「ルール変更が充分ある」という返事です。

1万戸というと、2万人強がこのような集合住宅に住んでいると言うことです。
同じ飯塚に住み、同じ水を使うんなら、同じ取扱を。

そして、この50年間での入居者負担の23億円。その多くが市内業者に残るのではなく、市外の製造メーカーに流れるだけ。お金の面から考えても、ムダ。

水道事業管理者をはじめ、水道局の皆さん、しっかり検討お願いします!
(このブログは7月1日号のえぐち徹のメールマガジン『えぐマガ』で紹介したものです。ご希望の方は、江口(info@eguchi-tohru.com)宛「メルマガ希望」とメール下さい。)