飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

決算特別委員会始まりました。住宅リフォーム補助金継続になるかも?

今日から3日間の予定で、平成24年度決算特別委員会が始まりました。この決算特別委員会は、昨年度の決算について、議会で検証し、認定するべきかどうかを判断するものです。委員会では、各議員が、24年度に行われた事業について、その目的と効果は妥当か、市民からお預かりした税金が無駄に使われていないかといった視点で質問を行います。一つは、決算の認定のためですが、もう一つ大きな目的は、今後の市政に対して、提案を行う事。

一部の自治体では、この決算認定の際に、事業仕分けの手法を導入しているそうです。私たち飯塚市のような決算委員会では、各事業について質疑を行うものの、決算全体として賛否を表明しますので、例え一部の事業で「あ〜、これまずいよね」という点があっても、指摘にとどめるケースが多々あります。でも、その指摘は、決算委員会を含め、議会の意志としては表明されず、議員個人の意志としてしか表明されません。

このような状況だと、多くの議員が「そうそう、私もそう思う。おかしいよね」という案件でも、それは市側には伝わらずに、あまりプレッシャーにはならず、そのまま次年度も同じカタチで事業が行われることもままあります。そろそろ、この委員会のやり方についても考え直す時期ですね。

さて、今日の委員会で、私が発言したのは、質疑通告をしていた「文書広報費・情報公開について」、「企画費・市民交流プラザについて」、「健康づくり推進費・各種健診について」、「土木総務費・住宅リフォーム補助金について」、「道路橋りょう維持費・維持管理について」の4件と、通告外の「生活扶助について」の合計5件。

この中で注目だったのが、住宅リフォーム補助金についてです。この住宅リフォーム補助金という制度は、市民が住宅の改修工事を行なう場合に経費の一部(経費の1割・上限10万円)を補助金として交付するというもので、市内の業者に発注することが条件となります。

対象となる改修工事は、バリアフリー工事(手すりの設置工事、段差解消工事、滑り止め工事等)、省エネ工事(壁・床・天井等への断熱材の設置工事等)、耐震工事(基礎部分補強工事、筋かい構造用合板等による補強工事等)、耐久性能工事(屋根・壁の塗装改修工事、壁・床天井の改修工事等)

この事業の目的は、住環境の整備と経済対策の2点。で、要求して出して頂いた資料では、24年度では、合計249件、2億7867万5403円の工事に対して1979万1千円の補助金を交付しています。

このように経済効果としても大きな効果のある事業です。ただ、この工事が補助金がなくても発注されていたとしたら、補助金の効果はなかったということになりますので、その効果を測定するためには、発注者や揫牛舎への調査が必要です。で、「その点どうなの?」と質問したのですが、24年度は、アンケートを実施されており、その結果、発注者である市民サイドでは3割の方が「補助金があったから発注した」と言われ、受注者である業者サイドでは23%が「見積もり依頼等が増えた」そうです。

また、24年度は12月で補助金の予算額に達したため、受け付け終了、25年度も既に同様に予算額に達したため受け付け終了となっている事業であり、市民にとっても業者にとっても好評な制度でしたが、市側は、3年間の時限措置でスタートした事業であり今年度で終了予定としていました。

しかし、住環境の整備という点でも、対象としている4つの工事はすべて今後大切になってくる分野ですし、その中でもバリアフリー工事のように、ちょっとした段差でこけて寝たきりになってしまうようなことを予防する、いわば生活の中での危険を取り除く工事は特に高齢者の増えていく現在を考えると進めるべき政策と考え、以前から継続すべきと主張していました。

で、今日もその線で質疑したのですが、市側は「今年度で終了する」ではなく「検討する」と答弁。つまり、終了せずに継続する可能性が出てきたのです!!これは、大きな前進だったと思います。今日の成果かな(^_^)v

また、明日がんばります!