飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

4500坪が1500万円。

びっくりするような土地の売買がありました。それも売ったのは飯塚市。「お金がない!」って言ってたのはどこのどいつだ!ゴミ袋を値上げしないとと言ってたのは、どの口だ!

これでいいのか「ダイヤ機械跡地」

飯塚市は、ダイヤ機械より無償譲渡を受けた土地(穂波東中学校そば)の一部、14,960.96平方メートル(以下平米)(約4500坪)を1,496万960円で、売却しました。
1平米なんと1000円です!1坪にしても3300円。
それも市報に載せたり、チラシでお知らせしたりすることなく、インターネットでひっそりとお知らせしただけでの売却です。応募したのは、1社のみ。

これって何か変じゃない???
そんな疑問が議会や業者さんの間で広まっています。

議会でも一般質問や各委員会でなぜそうなったのかという質問が多く出ています。しかし、納得のいく答えは出てきていません。

今日は、この問題をちょっと詳しくお伝えします。

問題の土地は、ダイヤ機械株式会社より寄付を受けた土地です。
なぜ、ダイヤ機械が飯塚市に社有地を寄付するの?っていうのは皆の思う疑問。

これは、会社の清算(自主解散、お店の閉店と同じですね)と関係があるのです。ダイヤ機械株式会社は、三菱重工業株式会社三菱商事株式会社、三菱マテリアル株式会社の3社の共同出資により、昭和41年5月に設立された会社で、機械・輸送用機械(各種クレーン、ベルトコンベヤー、チェーンコンベヤー、産業機械、自動搬送システムなど)の設計・製作・据付、及びアフターサービス全般を取り扱う会社でした。

しかし、不況等もあり平成15年3月に会社を清算することとなりました。
その清算に伴い、土地や会社の設備等を処分する必要が出てきます。神奈川県相模原市の社有地は売却できたのですが、飯塚市の分は建物・土地が残念ながら残ったまま、そして清算開始から6年以上がたち、他の財産の処分も終わり、飯塚市の分だけが残っている状況となり、もう待てない、早期に解決を図りたいということで、飯塚市に寄付しようということになったそうです。

最初に非公式に寄付を打診されたのが、平成19年9月、そして平成20年8月21日に正式に無償譲渡の申し出が市になされて、そうしてもらったのが、土地62001.03平米、工場8673.57平米、事務所775.93平米、建物合計床面積9449.5平米です。

この土地建物を、今年の6月にホームページに掲載、応募してきた桂川町に本社を置く運送業を営む企業が応募し、決定となっています。

ただ、最初に書いたように、14960.96平方メートル(以下平米)(約4500坪)を1496万960円での売却です。1平米なんと1000円。1坪にしても3300円。

市は、売買価格については、鑑定評価等から算出した金額が8146万円。この金額から鉄骨造スレート葺き平屋建ての工場が建っているので、これから建物の解体費用7720万円を差し引き、建物の残存価格・事務費等を加えて調整した額の1496万960円を売買価格として決定しました。

しかし、他の工業団地や一般との土地などは市報に載せたり、チラシでお知らせしたりしているのに、それはなし。応募したのは1社のみ(新規雇用は2名のみ)。さらに誰かの紹介があったとも言われています。

また、建物の解体費用が7720万円と積算して差し引きしていますが、この建物は十分使えるものであり、一部は解体したものの全部は壊していません。

常識で考えて、4500坪が1500万円とは・・・職員や議員、一般の方でも「そんな値段で買えるものなら買いたかったね」という声が聞こえますし、もちろん「絶対おかしかろうもん」という声がほとんどです。

この1500万円という値段は、何かを仕組むなら、なかなか良い値段です。というのも、2千万円かつ5千平米以上の土地の売買は、議会の議決が必要になるのです。

1500万円だったら、この議会の議決も不要。誰が考えたかわかりませんが、上手く考えたものです。(もちろん皮肉です)

しかし、無償でもらった土地とはいえ、こんな叩き売りのような値段で売るなんて、あり得ません。

職員が一生懸命行革をしているのに、住民がゴミ袋や給食費など増える負担をガマンしているのに、他方ではこんなことがあっていると、あきれてやってられないということになります。

この問題は、絶対見過ごしてはなりません。様々な機会を見つけ、調べていきたいと思います。また報告します。