一昨日のブログに庁舎建設工事変更契約のことを書きました。その最後にもう一つ問題がとも。今日はその点を書きます。
というのは、この変更契約と実際の工事の進捗状況に関して問題があると私は判断しているのです。
この地盤の問題は、市議会には8月3日の総務委員会で以下のような報告がなされています。
総務課長
新庁舎建設工事につきましては、杭工事を開始し、6月24日から13カ所で試験掘を行いましたところ、事前に実施した地質調査結果では判断できなかった、掘削の難しい、亀裂の度合いが異なる岩盤が現れまして、予定の深さまで掘り進めることができない地点が半数以上を 占めました。
このため、周辺への騒音・振動、工期への影響等を考慮し、新たな掘削工法の検討を行うこ ととし、工事を一時中断しました。
全体の工期につきましては変更ありませんが、予定していた深さまでの掘削が困難なため、 杭を切断する費用、強固な岩盤を掘削する新たな重機の費用等が必要となるため、変更の仮契約を締結し、契約変更の議案を提出する予定としています。金額につきましては、現在精査しております。
報告は以上でございます。
そう、大きな金額の工事(1億5千万円以上)については、議会の議決が必要なのです。これは、議決した契約を変更するときも同様です。
この報告では、そのことを理解した上で、金額がはっきりさせて、仮契約をして議案を提出すると言っています。
ここまでは、問題ありません。
問題はその後。契約変更が必要な工事なのですが、その契約変更がなされないまま、つまり議会に契約変更を提案し可決される前に、追加費用が必要な、杭を切断したり、新たな重機を導入したりという工程がなされているのです。
簡単に言うと、お金ちょーだいって言いながら、影ではもらったものかのように使っていたんです。
こんな事がなされるんだったら議会の議決なんて要りません。
議会の議決が必要だとされているのは、大きな金額の工事だからこそ、の契約変更が必要かどうか、きちんとチェックできるようにということです。
副市長が総務委員会の議案審査の冒頭で陳謝されましたが、本来あってはならないことです。猛省を求めます。