飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

市議会臨時会、もう一つの討論。コロナ対策と議会。

木曜日閉会した、令和2年第2回飯塚市議会臨時会。体育館の議案での討論だけでなく、もう一つ、討論をしました。それは、コロナ関連の補正予算について。
今日は、その討論原稿を紹介します。

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私は、議案第54号 令和2年度 飯塚市一般会計補正予算(第3号)、61号専決処分の承認(令和2年度 飯塚市一般会計補正予算(第1号))、62号専決処分の承認(令和2年度 飯塚市一般会計補正予算(第2号))について、賛成の立場ではありますが、3点のみ意見を述べさせて頂きます。

 

まず、1点目は、補正予算の専決処分についてです。
市長が議会に提案し、議会の議決を持って決めるべき事を市長限りで決めてしまう専決処分について定めた地方自治法179条は、平成18年に改正されています。
その改正内容は、「議会を招集する暇がないと認めるとき」を「議会の議決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき」に改め、緊急性の要件を明確にしたものです。

 

議会は、様々な市民の意見を行政の執行に反映させる大切な場です。だからこそ、GWの前後を中心に、コロナ関連の独自支援の議案を審議した臨時議会は多く開かれておりますし、県議会もGWの中に開かれています。私たち飯塚市議会もGWの最中に開かれても喜んで対応させて頂いたと確信しています。
この専決処分については慎重にして頂きたいと申し述べておきます。

 

 

次に、雇用確保の点であります。
4月28日に発表された市の支援策の中に、再就職応援事業として、今回の新型コロナウイルス感染症の影響により働き場所を失った方を10名雇用するという事業がありました。これは、専決処分された議案61号の補正予算の中に含まれています。

 

これ4月24日の全員協議会でお聞きしたときに、申し訳ないですが、え~っと思ってしまったんです。さすがに少ない。少なすぎると思っています。

 

今回、提案されている補正予算第3号、議案54号の中に、同じように、コロナの影響により働き場所を失った市民や学生を雇用する緊急雇用創出事業があり、19人を予定しているということ、そして、月曜日の質疑の中で、これからも増やしていきたいと言われましたので少しは安心したのですが、もっと考え方を変えて雇用確保に取り組む必要があると考えています。
コロナで生活が厳しくなった方々は20人、30人ではありません。市の支援として発表するためにも、100人200人という規模での雇用を確保すべきと考えています。

 

幸い、県の交付金も使えます。県は、予算規模30億円程度で雇用数7,000人予定とのこと、そのうち、市町村事業が20億円なので約4,600人が市町村分だろうというのは月曜の本会議での経済部の答弁です。単純に4600人を人口割りすると100人強となります。
また、使わない市町村があるかもしれません。そうしたらその分も飯塚市で使わせて頂いてはどうですか。

 

必要としている職場も結構あると思います。例えば、児童クラブや、小中学校、保育所等に、アルバイトがなくなった学生さんを市からの派遣として働いて頂いてはいかがでしょうか。

児童クラブも保育園も通常は人手不足で悩んでおられます。
児童クラブでしたら、子ども達の学習支援もできるでしょうし、遊び相手としてもぴったりだと思います。
学校のICTの支援は、市内29校にICT研究指導員が3名だけと月曜の本会議での答弁でありました。国のGIGAスクールサポーター配置支援は4校に2人となっており、ここにも学生の活躍する場がありそうです。
困っている方々に何か、それぞれが得意なことで働いて頂こうと考えたら、もっと仕事は出てきます。

 

是非、そうやって欲しい。また、その時に、兼業をOKにして頂きたいのです。

 

例えば、スナックやライブハウス、トレーニングジムを経営している方、働いている方がおられます。そういった方々が本業がしっかり回復するまでに市役所で副業をしながら生活する。兼業がOKでしたら、そうやって生活を維持できるかもしれません。
ちなみに人口がそんなに変わらない別府市は、兼業OKで、500人の雇用確保を打ち出しています。
ぜひ、生活や事業が厳しくなった方々が、なんとか耐えられるように、強力に支えて頂きたいと思います。

 

 

3点目は、61号、補正予算1号に含まれている事業継続応援給付事業と、事業継続応援貸付事業についてです。市の事業者への応援はこの2本が主なものとなっています。

 

しかし、市独自の融資制度である事業継続応援貸付事業については、借りれるお金が法人300万円個人事業主150万円までと、国県の制度を利用する場合より低いために、あまり利用されないのではないかと心配しています。

 

他方で、事業継続応援給付事業は、国県の融資制度を利用する方に30万円の応援金をお渡しするものですが、残念ながら、今月末までに融資の申し込みをされた方に限定されています。事業者の中には、今月中の融資申し込みが厳しい方もおられるとお聞きしています。

 

事業継続応援貸付事業から、事業継続応援給付事業の方へ、予算を流用してでも、30万円の応援金の締切を延ばして頂ければと思います。

 

以上、3件、耳の痛い意見も述べさせて頂きましたが、最後に、今までの自然災害とは全く違う、何もかもが経験してなかったことばかりの中で、市民生活を懸命に支えて頂いている事に対し、市長をはじめとする行政の皆様に感謝申し上げ、私の討論とさせて頂きます。

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今回は、討論の冒頭で話しているように、「賛成なんだけど、ここ注意してくださいね。」という感じの討論です。

反対の時に、なぜ反対なのかしっかり考えていただくための討論が木曜日のブログで書いた討論ですが、そういう時だけではなく、討論を行う一例ですね。

 

 

飯塚市新体育館建設議案3本、賛成12人、反対5人で可決。コロナ中でも体育館は進める。

今週月曜日の25日から今日までの日程で開催された令和2年第2回飯塚市議会臨時会は、全ての議案の採決を終了し、さきほど11時50分前後に閉会しました。

 

最近、ずっとこだわっていた新体育館の建設工事の契約議案3本は、賛成多数で可決となりました。う〜ん。。。

 

以下は、そのあたりの議案の委員長報告と、その後の討論の様子です。今回の議案について、討論をしたのは、次の4名です。まず最初に川上議員が反対の討論(討論には他の議案も含んでいます)、次に金子議員、私、小幡議員がそれぞれ反対の討論を、その後に、永末議員が賛成の討論をしています。ぜひ、お時間のあるときにご覧下さい。

 

また、動画の下に、その際に討論を行いましたので、以下にその原稿を貼り付けておきます。

ちょっと違う言い回しをした部分もありますが、おおよそ以下の通りです。

動画を見る時間がない方は、コチラをお読み頂ければ幸いです。

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私は、議案56号 契約の締結(飯塚市新体育館等建設工事)から議案第58号 契約の締結(飯塚市新体育館等建設(給排水衛生設備)までの3本の議案に対し、反対の立場から討論致します。

大きな理由はコロナ一点であります。

 
今は、コロナとの戦いの中であります。ここ数週間、福岡県内も落ち着いた状況にあり、第1波は押さえつけたように思いましたが、飯塚市内でも、新型コロナウイルス感染症の患者さんがお一人亡くなりましたし、ここ数日は北九州での新規感染者の発生が続き、第2波ではないかとの報道もなされるようになりました。
 
このように、コロナとの戦いは、まだまだ続くものだと考えなくてはなりません。
 
その上、経済面・生活面でのコロナの影響はすさまじいの一言につきます。
学校は、3月から5月まで約3ヶ月間休みになり、4月は緊急事態宣言が出され、会社の形でさえ、大きく変わりつつあります。
 
このコロナの影響で税収も下がるでしょうし、生活保護も増えるでしょう。いつコロナが終息するかも分からないので、コロナ対策に必要なお金も増えてくるでしょう。また、コロナのまっただ中に水害や大地震などの災害が来るかもしれません。

つまり、いつお金が必要になるか分からないのが全ての方の現状認識ではないでしょうか。
そうであれば、手元にできるだけ多くのお金を持っておくべきだと考えます。
 
そのために、「体育館や市場の建設も含めて、不要不急の事業は一旦中止として下さい」との申し入れを同僚議員とさせて頂いていました。
 
行政側は、予定していた事業であるし、補助金も確保している。今、やらなければ市の負担が増える懸念があるとして、このまま進めさせて頂きたいと言われています。
 
 
しかし、数字は正直です。
市の貯金とも言われる財政調整基金は、今年度はじめに73億円ありますが、3度の補正予算の結果、今年度末の残高は30億円を切る見込みです。
これを指摘したら、財政調整基金だけではなく、減債基金も一緒に財源調整に使うし、双方あわせて64億あれば良いと言いますが、減債基金は、その名の通り、市債=市の借金返済のために貯めているものです。
 
直近の財政見通しでも、2021年度から2028年度までの8年間で82億5千万円もの赤字が見込まれています。
市の貯金である財政調整基金だけで対応するとなると2023年でもうマイナス。貯金は全部使ってしまいます。
それ以降は、地方債の返還に使うはずの減債基金を50億も使わなくてはなりません。
 
さらに、月曜日の本会議での答弁では、コロナの影響で来年度以降、10%税収減を5年間見込んでいると市は答弁しています。
しかし、その財政見通しについては、委員会では私の資料要求に対し、内部資料であり、提出できないとしています。
同じ、情報のもとに議論もできません。
 
もっと付け加えると、この財政見通しに載っていない大型公共事業も見え隠れしています。
心配でなりません。
 
また、コロナだからと言って、台風や水害、大地震などは遠慮してくれません。
平成30年度の水害の時は、財政調整基金から9億円を取り崩しています。
 
平成15年のような更に大規模な水害が起きたら・・・もっと大きな金額が必要となります。
 
また、コロナ前提での避難所の見直しのために、テントなどを購入するにもお金が必要になります。
 
もしコロナの第2波が来たら、どうなるでしょう。
今回、教育関係の予算、1人1台の端末は整備されるように予算を計上されておられますが、片一方で、もし第2波が来たと。もう一度学校を、残念ながら休業せざるを得ないとなったとき、もしそのときに1人1台の端末が入荷をしてても、それでも通信の部分がないと実際にはオンライン授業は使えません。そうするとそこの部分のやっぱりお金がかかります。
GIGAスクールサポーターやICT支援員などにも、お金はかかります。
食事が取れない、食費にさえ、困る方々が出て来るかもしれません。
今厳しい思いをしておられる方々、市民生活をしてもそうですし、事業者としての未来も閉ざされようとしておられる方がおられるときに、そこに対する支援を届いてない方々に対する支援を、まずすべきだと考えます。
 
今はコロナ有事です。そうであれば、それなりの対応をする、そちらのほうにしっかり全力を注ぐことが大切です。
委員会のと気もお話しましたが、ここにおられる議員の皆さんは、それぞれの市民の方々からいろんなご相談があっていることだと思います。その中でもやっぱり厳しい状況は理解されていることだと思います。
 
先日、東京都内のとんかつ屋のニュースが流れていました。
覚えておられるでしょう。
東京都練馬区とんかつ店で四月三十日夜、火災があり、東京五輪聖火ランナーに選ばれていた店主の男性(54)が全身やけどで死亡した。警視庁によると、現場の状況から体に油をかぶったとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、店は四月中旬から営業を縮小していた。男性は「店を閉じる。もう駄目かもしれない」と、将来を悲観する言葉を周囲に漏らしていたという。
 
 
飯塚でも不幸にしてそんな方が出られるかもしれません。実際、私に相談されてきた方は、もうやってはいけないとして、このままの状態が続いて、それこそ本当にというときになったら、市役所の前で腹を切るよと言われました。
 
 
新しい体育館を使いたい、それは皆さん方も思っておられると思うんですが、それは平時での考えではないでしょうか。
有事の今、体育館よりもコロナ対策をしっかりやって欲しい。それに万が一のことがあっては困る。
体育館は今ではない、そう思っておられる市民の方々が多いのも現実であります。
 
市が、このまま体育館建設を進めると言う判断の大きな要因は、今やらないと、せっかく確保した補助金や有利な起債が使えないかもしれないという事です。
これに対し、非常時であり、延ばせないのかという質問に対して、市は、「県や市長会を通して、問い合わせ、要望をしたが、良い返事がもらえなかった」とのことでした。しかし、地元の国会議員や県会議員を通しての要望活動についてはなされていないようです。
 
日本全国、この厳しい状況の中で、財源を生み出すために、様々な工夫をされています。
補正予算の討論の際に取り上げた別府市は、予定していた巨⼤露天ぶろ「別府版ブルーラグーン」計画や図書館整備などを⼀旦、ストップするとのことです。
また、県内でも大型の独自支援をいち早く発表した福岡市も、新年度事業でも、事業を⾒直し財源をコロナ対策に振り分けるなど⼯夫できることは沢⼭あるので全部やるとのことです。
 
この飯塚に、今の日本を代表する政治家がおられます。副総理兼財務担当大臣、この有事の際の補助金や起債のルールを変えるのに尽力して頂けるのに最適な方がおられるのです。
このようなときにこそ、地元自治体として、しっかり要望活動をすべきです。
それが実を結んだら、安心して体育館建設を延期できるだけでなく、同じような悩みを抱える日本全国の自治体にとっても、大きな成果となります。
 
東日本大震災など大きな災害の時は、ルールが変わります。合併特例債についても、期限が延長になったりしています。
今回も、その時同様、自治体が動きやすいように、補助金や起債のルールを変えて頂きたいと、飯塚市だけでなく、市長会の皆様と共に要望すれば、道は開けると私は信じています。
国が気づいてないことを、しっかり現場の自治体が声を上げる、それが国を動かす力になるのではないでしょうか。
 
 
今は有事です。⾔わば、コロナとの戦争状態。
戦争の時であれば、それなりのお⾦の使い⽅、戦い⽅があります。
新型コロナとの戦争をまず⽣き抜くこと。これが⼀番⼤事。それまで全⼒で戦う。
国にも必要なことをしっかり申し述べ、市⺠の⽣命と財産を守る。それが飯塚市の最⼤のミッションです。
 
二兎を追う者は一兎をも得ずと言います。
まずは、コロナとの戦いに全力を尽くすべきです。
 
そして、コロナが収束し、改めて、大きく変わった環境の中で、どうすべきか、知恵を結集すべきではないでしょうか。

最悪に備えるのが行政・そして議会の仕事です。
その事を申し述べ、私の反対討論といたします。

 

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以上です。

今回も討論原稿作成のため完徹です。あ〜、疲れた。。。

 

今回、体育館建設だけでなく、もう1本コロナ対策の補正予算に関して討論をしています。

その件はまた別の機会に。

 

飯塚市議会令和2年第2回臨時会開会。

今日は臨時議会の開会日。

提案された議案に関しての提案理由の説明の後、委員会付託前の質疑が行われました。

そして、明日は、私の所属する協働環境委員会。

10時開会の委員会では、昨日紹介した体育館の工事契約議案3本が審議されます。

総額35億円の契約議案を認めるかどうかが問われています。

でも、今はコロナ有事。

これから先も第2波、第3波がくるかも知れません。

まずは、そのコロナ有事を乗り越えることを最優先に。

体育館建設もステイホーム。

コロナ有事が終わるまでは、一旦凍結して、備えましょう。

明日は、そのような趣旨で質疑を重ねたいと思います。

ぜひ、ネット中継でご覧下さい。

今日は、その準備でまた寝られないかも。。。

ガンバリマス。

臨時議会始まる。 コロナ対策は? 体育館建設はどうなる?

良い天気が続きますね。
お出かけしたくなる気分ですが、昨日は、久しぶりに福岡県内に新型コロナの感染者が4名でました。今日も北九州市で3名発生とのこと。
お出かけ先は三密じゃないところをお選び下さい。

さて、飯塚市では、明日、25日より28日までの4日間の日程で令和2年飯塚市議会第2回臨時会が開かれます。
議案は、新型コロナウイルス感染症に関連しての市の独自支援や、お一人10万円の特別定額給付金等を含む補正予算や体育館建設の工事契約を中心に16本あります。
 
今回の議案にある体育館などについては、4月27日に同僚議員8名で、
市長に対する新型コロナ対策に関する緊急申し入れを行っていました。
その申し入れ書はコチラから
 
前にもお伝えしましたが、その申し入れは、
「この状況の中、新型コロナがいつ終息するかも分からない。
また、コロナの影響で税収も下がるだろうし、生活保護も増えるだろう。
それに、台風や地震がくるかも知れない。
いつ、お金が必要になるか分からないので、体育館や市場の建設も含めて、
不要不急の事業は一旦中止として下さい」と言うもの。

名前を連ねたのは、福永隆一、松延隆俊、城丸秀高、吉松信之、小幡俊之、
兼本芳雄、金子加代、そして私の8名の議員。
 
しかし、残念ながら、14日に入札され、落札者が決定しています。
 その金額はというと
  新体育館等建設工事   28億4570万0000円
  同(電気設備工事)    4億8214万9800円
  同(給排水衛生設備工事) 2億3266万1000円

合計すると、35億円強にも!
そして、空調関係の工事については、談合情報があり、入札中止となっています。
コチラの予定金額は約4億円。
 
これらを含め、総事業費46億円(これももしかしたら上がるかも・・・)もの巨額なお金が、新体育館の建設に使われようとしています。
 
市の財政を見ると、今年3月末の飯塚市の貯金ともいえる財政調整基金の残額が73億円の見込みだったのに、来年3月末の貯金(財政調整基金)残高は、30億円を切る見込みです。
 
コロナの影響はすさまじく、今後も市としての支援をしなくちゃならないでしょう。
僕らは、新体育館よりまずコロナ対策をしっかり!と思っています。
 
そんな僕らの心配は、杞憂なのでしょうか???
 
いや、心配は当然だ!と思われた方、ぜひ、知り合いの議員にお声かけ下さい。
 
そんな体育館の議案を含め各議案を審議する日程は次の通りです。
傍聴は自粛して下さいとのことですが、議場や委員会室での傍聴も可能。
またネット中継もございます。ぜひ、しっかり見て頂きたいと思います。
 
 令和2年第2回飯塚市議会臨時会会期日程(案)
5月25日(月)
本会議 10時〜
 1 開会
 2 会期の決定
 3 議案の提案理由説明・質疑・委員会付託

福祉文教委員会 本会議終了後
 議案第55号 令和2年度飯塚市学校給食事業特別会計補正予算(第1号)
 議案第60号 専決処分の承認(令和元年度飯塚市学校給食事業特別会計補正予算(第3号))
 
5月26日(火)
協働環境委員会 10時〜
 議案第56号 契約の締結(飯塚市新体育館等建設工事)
 議案第57号 契約の締結(飯塚市新体育館等建設(電気設備)工事)
 議案第58号 契約の締結(飯塚市新体育館等建設(給排水衛生設備)工事)
 議案第63号 専決処分の承認(令和2年度飯塚市国民健康保険特別会計補正予算(第1号))
 議案第66号 専決処分の承認(飯塚市国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
 議案第67号 専決処分の承認(飯塚市国民健康保険条例の一部を改正する条例)
 
5月27日(水)
総務委員会 10時〜
 議案第54号 令和2年度飯塚市一般会計補正予算(第3号)
 議案第59号 専決処分の承認(令和元年度飯塚市一般会計補正予算(第8号))
 議案第61号 専決処分の承認(令和2年度飯塚市一般会計補正予算(第1号))
 議案第62号 専決処分の承認(令和2年度飯塚市一般会計補正予算(第2号))
 議案第64号 専決処分の承認(飯塚市税条例等の一部を改正する条例)
 議案第65号 専決処分の承認(飯塚市税条例の一部を改正する条例)
 議案第68号 専決処分の承認(飯塚市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例)
 
5月28日(木)
本会議 10時〜
1 委員長報告・質疑・討論・採決(総務、福祉文教、協働環境)
2 報告事項の説明、質疑
   報告第7号 専決処分の報告(市道上の車両損傷事故に係る損害賠償の額を定めること及びこれに伴う和解)
3 署名議員の指名
4 閉会


飯塚市議会、25日から臨時議会。コロナ対策より体育館? 僕らの申し入れは無視された?!

4月27日に市長に対する新型コロナ対策に関する緊急申し入れを行っていましたが・・・

その申し入れは、「この状況の中、新型コロナがいつ終息するかも分からない。また、コロナの影響で税収も下がるだろうし、生活保護も増えるだろう。それに、台風や地震がくるかも知れない。いつ、お金が必要になるか分からないので、体育館や市場の建設も含めて、不要不急の事業は一旦中止として下さい」と言うもの。

名前を連ねたのは、福永隆一、松延隆俊、城丸秀高、吉松信之、小幡俊之、兼本芳雄、金子加代、そして私の8名の議員。下の写真は、代表して福永議員と私で、担当部長お二人に渡しているところ。

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しかし、申し入れをして以降、今に至るまでなんら市側からの返答はなし。

 

そして、今日、臨時議会が招集され、体育館の建設工事の契約議案も提出されている様子。

下の写真は、その臨時議会の召集通知です。

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いや、新聞にも入札結果が載っていましたし、知っていましたけどね。

 

 

まあ、飯塚市は、財政ばっちりなんだね。
コロナの影響のそんな心配することないんだね。

今年は、台風もお休みしてくれるし、地震も日本避けてくれるんだろう。

 

私たちの心配は余計な心配だったんだ。

 

念のため、金額を見てみよう。

 

 

   建設工事     28億4570万0000円

  電気設備工事    4億8214万9800円

  給排水衛生設備工事 2億3266万1000円

  

足すと、35億円強!

 

結構な金額です。

 

おっと、これだけではすみません。

これに空調工事が加わります。

 

 

再度、申し入れ書をお読み下さい。 

 

 

新型コロナウィルス対策の財源確保に関する緊急申し入れ書

 

 市長ならびに市職員の皆様が新型コロナウイルス感染症対策に全力を挙げて取り組まれていることに敬意を表します。

 

 4月7日の緊急事態宣言から3週間がたとうとしていますが、新型コロナウイルス感染症の拡大は日増しに厳しい状況となっており、飯塚市においても、3月24日の会社員とその妻、4月17日の学生、そして4月22日の会社員と4人の感染者が発生しています。
 早期の回復をお祈りすると共に、これ以上の発生がないように願わずにはおられません。

 

 他方で、新型コロナウイルス感染症が地域経済に与える影響はすさまじく、2月以降、地域経済は本当に大きなダメージを受けています。
 これに対応するための国の経済対策等もあるのですが、それだけでは厳しいことから、全国の自治体で、緊急経済対策を打ち出す動きが広がっており、飯塚市も、4月13日の記者会見で市長が「応援金を検討中」と発言されました。

 

 その財源について、財政調整基金を中心に考えていると市長は発言されていましたが、令和2年度の当初予算資料によると財政調整基金の令和元年度末の残高見込みは約73億円、令和2年度末の残高見込みは48億円弱となっており、市の財政が厳しい状況であることは、市側も認めているところです。

 

 この財政調整基金から、先日の市議会全員協議会で示された『新型コロナウイルス感染症 飯塚市緊急対策事業』の財源の捻出は可能でしょうが、令和2年度の当初予算は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮せずに編成されており、市議会全員協議会で必要に応じ検討すると言われた「緊急対策事業」の第2弾や、緊急事態宣言が長期化した場合に必要となるオンライン授業やテレワーク等の費用、今後大幅な減収が予想される税収、増えることが予想される生活保護、更にいつ起きるか分からない自然災害などを考えると、財源は多ければ多いほどよく、まさに十二分に確保しておく必要があると私どもは考えています。

 

 よって、私どもは、新型コロナウイルス感染症対策の財源を十二分に確保しておくために、以下の3点について強く申し入れます。

       記


1 全ての事業を洗い直し、不要不急の事業については、今回の新型コロナウイルス感染症が終息するまで、一旦中止とすること。

 

2 移転新築が予定されており、現在入札が進行中の新体育館の建設工事については、今回の新型コロナウイルス感染症が終息するまで、入札中止とすること。

 

3 移転新築が予定されており、現在着工目前となっている新卸売市場の建設工事については、今回の新型コロナウイルス感染症が終息するまで、一旦中止とすること。
==============

 

再度、皆さんに問いかけたい。

僕らの心配は、杞憂ですか???

新体育館よりコロナ対策をしっかり!と思ったらシェアを!

 

 

 

 

 

 

「えぐマガ」vol.457  2020年5月15日号

今日のブログも、メールマガジンの転載です。
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「えぐマガ」vol.457  2020年5月15日号

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こんにちは。飯塚市議会の江口徹です。
 
緊急事態宣言が福岡県も含め多くの県で解除になりました。
それを受けて、今日、飯塚市では、対策本部会議が開かれ、
学校の再開スケジュールの変更などが、決定しています。
 
今回のえぐマガは、その学校の再開スケジュールなどについて、お伝えします。
=====
飯塚市の学校再開について

 学校休業期間が短縮となります。変更後は以下の通り。
 
 5月19日(火)と5月21日(木)は分散登校。
 (クラスを二つに分けての登校、地域分けでどちらかの日に登校することとなります。)
 5月25日(月)から29日(金)までは、午前中授業。
 6月1日から通常授業(給食あり)となります。

☆留意事項
 3つの密を避ける感染症対策を行う。
 手洗いや咳エチケット及びマスク着用などの基本的な感染症対策を行う。
 家庭と連携し、毎朝の検温や風邪症状の確認を行うとともに、学校に置いても健康観察を徹底する。
 児童生徒の心のケアに配慮する。
 部活動については、児童姿勢との心身の状況に合わせ、6月1日以降再開する予定。
☆児童クラブについて
 学校再開に伴い、5月25日以降は通常運営を行う。
 
=====
図書館について
 
市立図書館全館とも、5月19日(火)に再開。

ただし、感染予防のため、利用者は図書館の利用者カードを持っている方に限定。
30分を目途に利用してくださいとのことです。
利用者カードをお持ちでない方で、飯塚市在住の方などは新規登録をお願いします。詳しくはコチラへ。
 
=====
その他の公共施設について
 
 感染防止策(三密の回避と参加者リストの作成など)をとった上で、
 市民利用型公共施設(交流センター等)の運営を再開していきます。
 貸館開始は5月25日(月)からですが、以下のような取り扱いを行います。
 1 重要性、緊急性が低い施設利用の場合は自粛要請を行います。
 2 当分の間は、市内利用者のみとします。
 3 再開する施設でも、三密の回避ができない機能・貸室は休業します。
   (例:調理実習室、トレーニング室、窓のない部屋など)
 
 なお、子育て支援センター、旧伊藤伝右衛門邸、いいづかスポーツリゾートについては個別対応となるそうです。(調査中)
 
=====
イベント等について
 大規模、不特定多数を対象としたイベント・会議の自粛要請をします。
 開催の場合は、三密の回避と参加者リストの作成を要請します。
 市主催のイベント・会議については、感染防止策(三密の回避と参加者リストの作成など)をとった上で、小規模(原則50人以下)の会議・イベントを再開していきます。
 
 
江口拝
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
江口 徹(Tohru Eguchi)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

「えぐマガ」vol.456  2020年5月7日号 コロナ対策の独自支援はどうか?

今日のブログは、メールマガジンの転載です。
以下のような 
飯塚のこと、政治のことを少しでも知って頂ければとの思いで書いているえぐち徹のメールマガジン「えぐマガ」
不定期ですが、ご希望された方などへ配信しています。
配信希望の方、次のリンクから江口宛にあなたのメールアドレス をお教え下さい。
次号より配信させていただきます。
 
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「えぐマガ」vol.456  2020年5月7日号

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こんばんは。飯塚市議会の江口徹です。
 
GW、いかがお過ごしでしたか?
ステイホームで、自宅ばかりという方も多かったことでしょうが、
これだけ良い天気だったのが、ちょっと残念。
とはいえ、コロナとの戦いの真っ最中。
しかたないよね。と自分に言い聞かせている毎日でした。
 
さて、今回のえぐマガは、そのコロナとの戦いに使う武器「飯塚市の独自支援」について、お伝えします。
=====
飯塚市の独自支援「緊急対策」始まる。
 
GWの直前、4月28日に市の緊急対策なるものが発表されました。
総事業費は約17億2千万円。その概略は次の通りです。
 
事業者関係
1−1 事業継続応援事業
 国・県の融資制度を活用した事業者に対し、30万円を交付。
 事業費:3億6千万円 

1−2 事業継続応援貸付事業
 市の融資。上限は法人300万円、個人事業主150万円。
 売上高が前年同月比で5%以上減少した市内事業者が対象で、無担保・無利子。ただし保証協会のOKが必要。
 事業費:9億8400万円 (預託金含む) 

2 生活者関係
2−1 再就職(再雇用)応援事業
 概要:解雇や雇止めにより職を失った方10人を、市や社会福祉協議会の職員等として雇用。
 事業費:1500万円
 
2−2 ひとり親家庭等応援事業
 児童扶養手当を受給しているひとり親家庭等に対し、1世帯あたり5万円を交付。
 事業費:7030万円

3 医療・保育関係者への支援
3−1 医療施設従事者に対する応援事業
 概要:市内の医療施設に勤務する者(非正規職員を含む)に対し、1人3万円を交付。
 事業費:2億5500万円

3−2 保育施設従事者、児童クラブ・職員に対する応援事業
 概要:市内の保育施設、放課後児童クラブに勤務する者(非正規職員を含む)に対し、1人3万円を交付。
 事業費:3360万円

4 相談体制の充実
 個人向け生活資金相談窓口の設置(市社協と共同設置)
 事業者向け経済支援相談窓口の設置(新型コロナウイルス感染症に関する経済対策室の設置)

5 感染症収束期の事業
 新型コロナ感染症収束期を迎えた時に、次のような事業を開催予定。
 ◎飲食店再開支援セミナーの開催
 ◎プレミアム付き応援券の発行
 ◎市民の応援機運の醸成
 
以上が、市の緊急対策です。詳しくは、こちらをご覧下さい。
 https://www.city.iizuka.lg.jp/hisho/shise/gaiyo/shicho/message/coronashien.html
 
 
まあ・・・何というか。正直に言うと残念です。
 
まず、事業者への支援。
ホントに厳しい事業者の方々をいち早く支援するために、福岡市や北九州市をはじめとして、多くの自治体で家賃の支援を行っています。
これは、実際に事業者に聞いても、皆さん大歓迎。待ち望まれていた支援です。
なので、前回のえぐマガで紹介した私なりの緊急経済対策にも入れていました。
 
これが飯塚市の支援にはないんです。
 
事業継続応援事業というのがあるけど、これは、国・県の融資制度を活用した事業者に対するもの。
つまり、既に融資を受けることが決まった方々への支援。
30万円はありがたいけど、その前に数百万だったり、もっと大きなお金を借りることが決まっています。
これがあると、助かる!というのではないのです。
 
そして、事業者向けの支援のもうひとつが、事業継続応援貸付事業という市の融資。
今日現在でまだスタートしておらず、既に動いている県の融資制度があり、こちらとほとんど一緒。
一部、有利な点もありますが、上限額は県の融資の方が一回りも二回りも上。
なんといっても、始まっていなければ・・・使えません。
 
 
また輪をかけて、びっくりなのが、2の生活者への支援。
再就職(再雇用)応援事業は、コロナの影響で職を失った方を雇って支援!という制度なのですが、まさかの10人!
う〜〜〜ん。びっくりしてしまいました。
 
 
対称的に充実しているのが、ひとり親家庭等応援事業と、医療保育関係者への応援事業
介護関係がないという点を差し引いても、こちらは、他自治体に比較しても、ぴかぴかに光っているように思えます。
 
最後の収束期については・・・コメントを差し控えます。。。
 
以上、市の事業への辛口のコメントでした。
 
これで、市内の事業者・市民が救えるのか・・・
市長が上の緊急対策を打ち出したのは、28日。福岡市長が独自線を打ち出したのはそれから2週間早い14日。
他の自治体から一歩遅れたと言われても仕方ありません。
 
そして、5月4日には、緊急事態宣言の延長が決定。
学校休校も長引き、飲食店をはじめとする新型コロナの影響が大きな業種の方々の心配もまた長引いています。
それだけ、経済も痛めつけられます。
 
先日、東京都内のとんかつ屋のニュースが流れていました。
 東京都練馬区とんかつ店で四月三十日夜、火災があり、東京五輪聖火ランナーに選ばれていた店主の男性(54)が全身やけどで死亡した。警視庁によると、現場の状況から体に油をかぶったとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、店は四月中旬から営業を縮小していた。男性は「店を閉じる。もう駄目かもしれない」と、将来を悲観する言葉を周囲に漏らしていたという。
 
こんな状況にならないように、市は全力で市民を事業者を守らなくてはなりません。
 
東京都、福岡市などは、追加の対策を打ち出しています。
でも、飯塚市は・・・
今日もお昼ご飯を食べに行ったお店の方から、飯塚市しっかりせんね!と言われました。
 
もちろん、この状況の中で、市の職員の方々が懸命な努力をされていることは知っています。
遅くまで市役所の電気がついているよね〜。ありがたいねと言っておられる市民の方々もおられます。
今回の対策を、市の職員の方々が頑張って創られたことには敬意を表したいと思います。
 
ですが、せっかくの支援です。
こんな支援を待っていた!と言われるように、今からでも改善して欲しいと思います。
そんな朝令暮改なら大歓迎です。
 
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せっかくの市の独自支援、金額としては17億強と、だいぶん頑張ったとは思います。
だからこそ・・・との思いから辛口となってしまいました。
 
こんな時期だから、みんな協力してと言うご意見があるのは承知していますが、それでも、限りあるお金だからこそ、
生きた使い方をしなくてはなりません。そのためには、ダメなモノはダメとしっかり言うことが私たち議員の仕事であり、
市民の権利だと思っています。
 
皆さんのご意見やお困りごとをお教え下さい。
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江口 徹(Tohru Eguchi)
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