飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

合併協議詳細

合併協議の詳細が少しずつ見えてきました。膨大な調整項目の決定事項をデータで頂いたものを少しずつチェックしています。その中で一つ分かったのが、学校図書館のこと。その学校図書館を切り盛りする図書司書の話です。現在の1市4町には、正規職員2名,常勤嘱託16名,臨時16名,合計34名の方が、学校図書館を支えています。そのうち、飯塚市は現在、常勤嘱託が、16名、臨時3名の方がおられますが、これが全て臨時職員に変わる模様です。


調整項目「図書司書補助の配置」の決定事項には「新市においては、臨時職員の配置とする。」とだけ書かれています。


現在、飯塚市では朝の読書運動が広がっています。それを支えて頂いたのも、読み聞かせをして頂いているのも図書司書の方と聞いています。(もちろん、学校の先生方や保護者を含めた地域のボランティアの方々も支えて頂いています)


その飯塚市の常勤嘱託の方々は、試験を受けて正職員になり一般事務職の道を歩むか、いったん退職したうえで、図書司書を続けるかの道を選ぶことを迫られているそうです。
また、正規職員の2名は、庄内町とのこと。この庄内町の正規職員については、一般事務職として異動させるのでしょうか。
そして現場は、臨時職員の方々が数ヶ月で変わることとなります。大切な子どもの発達を左右する読書活動を支える現場を預かることを考えるとこれでよいのか。疑問です。


なぜ、このような調整がなされるのでしょうか。アマチュアに現場をまかせるような事を選ぶのでしょうか。数ヶ月毎に医師が変わるような病院に行きたいと思いますか。ましてや、医師免許がないかもしれないのです。


以前、私は、学校図書館公共図書館(市立図書館や町立図書館など)を専門職化して、双方を人事異動させることを提案しました。プロが支える図書館を創りましょう。


学校図書館公共図書館も、貸本屋ではありません。読書を通じて人格形成に寄与する、人々の文化を支えるものであると同時に、子どもの調査活動、大人の経済活動を支えるものでもあるのです。そして民主主義の大切な基盤でもあります。


そのことを忘れての調整は、子どもの未来、市民の未来を奪います。