飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

明星寺の産廃関連の道路問題説明会、やっぱりぐずぐず・・・

今日は、昨日に引き続き、ツナガットーハウスの作業をバタバタとこなした後、午後1時半から潤野小学校体育館で開催された明星寺の産廃採石場の関連の市道の通行制限問題に関しての説明会へ。

本来であれば、狭くて通れない道路を使って10tダンプをどんどん走らせ営業している採石場、そしてその隣に造られようとしている産業廃棄物処理施設。。。
閑静な住宅地と思い家を建てた住民。その住宅地の奥に、住宅より後で造られた採石場へ走るダンプの粉塵、騒音などに悩まされるだけでなく、子どもの通学時などの交通事故の心配も多くあった。ダンプの通行について再三苦情を言っても、ある程度経つと元通りの姿に悩んでいた地域住民。

それに追い打ちをかけるように、その採石場の隣に産廃処理施設ができようとしている。それも、無許可で営業をした経緯もある。

とてもガマンできないと立ち上がった住民は、様々な事を調べ、とうとうこの道路が10tダンプが通れない道路であることを調べ上げ、行政へ通行止めを求め、議会へ請願を出した。

そして、昨年9月市議会は、その請願を圧倒的多数で採択。しかし、市は、狭くないと言い、通行止めなどの制限をしようとしなかった。
そして、今年3月、住民の再三の催促により、住民立ち会いの下で再度、その道路幅を計測、幅が狭いことが見つかった。市は、計測ミスと転記ミスが重なったと言うが、信じられないという住民は複数いる。

幅が狭いことが判明し、ダンプの通行がなくなると思いきや、それからもダンプは通っていく。市は、業者などに(1)通知「この道路は幅が狭く通っちゃいけません。」と通知して、それから一定期間待って、今度は(2)指示命令「通っちゃいけないって言ってるでしょ。なんらかの安全な通行のための策はあるかい?」と聞いて、更に一定期間待ってはじめて、(3)措置命令「通っちゃダメって言ってるでしょ〜が!貴方の会社のこのナンバーのクルマだよ!」と言わなきゃいけない、それでやっと止まるよと説明してきた模様。

そして、最後の措置命令を出したあと、なんと業者が出した(4)通行認定「でも通して欲しいから通して!」という申請(5月29日提出)に、「いいよ〜」と翌日許可を出した!

もちろん、住民は「今までの説明と違う!」、「住民に話さず許可するなんて!」、「なんで1日で許可するんだ!」と激怒!

そして、6月3日の説明会にも納得せず、今日に至った。このような経緯の中、じゃあ、この道路をダンプが通れるのかどうか、どうするのか、市長・弁護士出席のもとで説明会が潤野小にて始まった。

最初は、市長の挨拶。しかし、その挨拶の中にも「ダンプを止めることはできない」と言う言葉が出てきた。
続いての、住民側の挨拶には、「市は今まで住民を騙し続けてきた」と、断固通行止めを求める姿勢が鮮明になる。

そして、経過説明、更に、住民側が撮った通行状況の写真が紹介された。その中には、子どもがいるのにダンプを停止させない誘導員や過積載の様子がしっかり写っている。会場からは、ため息などがもれる。

そして市の経過説明と今後の方針説明。そこで明らかになったのは、市は、住民側の了解を得ることなく大型車の通行を引き続き認める姿勢。
市が写した写真では過積載は少なくなったようだ。また徐行についても同様に改善が見られると住民との温度差は劇的なくらい。


更に、市の考え方及び今後の対応として、次の3点を挙げた。
1、道路の性質上、通行制限の権限には法的に限界があり、継続的に大型車の通行禁止をすることは、道路法上予定されておらず困難である。
2、市は道路管理者として、道路法違反の状態をできるだけ速やかに解消する責務があり、自費施工による待避所設置願い等については、これを承認する方向で検討せざるを得ない。
3、周辺住民の通行の安全確保や道路環境の改善は、市の責務である。そのため、道路管理者である市が主体的に行動し、住民と当該事業者及び市において、通行の安全確保等に向けた協議を行い、協定の締結等によりその実現に努めると共に、交差点の改良等適切な改善を図る。

つまり、「市の立場も弱いんだよね。止める事って難しいよ。それより違反の状況をなくすためにも業者が費用も出して待避所設置するって言ってるから、そうしたら違反もなくなるし、検討しようかな。市の仕事でもあるから、住民と業者と市で話し合って、どんな走り方するのか約束決めようよ。市も交差点の工事なんかするからさ」ということですね。

もちろん、地域住民は、違法を重ね、迷惑な業者はイヤ、約束守るはずがないと大反対。その議論の中で、過積載などをチェックするために「市が監視カメラをつけて」という地域の声に、行政も「はい」と答え、また「で、走って良いよと言った(4)の通行認定は一昨日6月15日までだよね。前回は私たちに相談するって言ってたのに相談せずに許可出したけど、今回はそんなことないよね」と迫られる。
そんなやりとりのあと、最後に市長が「わたしが許可しなかったら止まると思う。1週間は待てる。でもその後にどうするか一緒に話できますか。そしてその時私が来なくても良いですか」と言い、会場と「来るべきだろう」と言葉の応酬。
そうして、予定の2時間を大きくオーバーし3時間強の説明会が、終了した。


聞いた感想、言いたいことい〜っぱいあるけど、一言で表すと「なにやってんだか。」ということです。水曜日の一般質問では突っ込みます。覚悟。