飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

戦艦大和のような市役所はいらない(1)

先週金曜日に、新庁舎に関する住民説明会がコスモスコモン中ホールで開催されたので水泳教室を終えてバタバタ駆けつけた。

すると中ホールだけど、参加者はう〜ん100名前半ってとこだろうか。対して壇上には、市長始め部次長、関係課長が20名以上ずらり並んでいる。
参加者の顔ぶれをざっと見ると職員の方の姿が多い。職員がちゃんと参加するのはもちろん良いことだが、他方の一般市民の少なさが気になる。

低調ですな〜 まぁ、市役所が新しくなるだけって旧飯塚の人は思っているのだろう。

そんな中でも、3人の市民から意見質問が出た。3名とも、もっともなご意見だったが、今日はそのうちの一人の発言を取り上げたい。

その方は次のように発言した。「飯塚病院が新棟を建設中。この新棟、床面積は今日示された市役所の新庁舎とほとんど一緒だが、建設費は45億円だ。対して今回の新庁舎の総額は約80億円。高すぎないか」

対して市側は、「総額は約80億円だが、建設費は62億円。また先進事例を参考にしての金額を試算したもので決定ではない。」と答えた。

質問は、民間の厳しいコスト管理でやって欲しいというものだ。市役所の言う先進事例はあくまで他の自治体が新庁舎を建てる時のこと。このズレを感じる。

質問に出てきた飯塚病院。亡き父が麻生の社員だったこともあり、数年間、私は飯塚病院の裏手に住んでいた。そして飯塚病院が変わっていくのを見てきた。

その飯塚病院の変わり方は、株式会社麻生の会長、麻生泰氏の著書「明るい病院改革」に詳しく書いてある。http://www.nikkeibook.com/writer/53/飯塚市立図書館にもあります♪)

麻生泰氏は、この著書を今後の医療政策に役立ててもらいたい、また全国の病院経営者や医療スタッフの方々に読んでもらい自分の病院での改革に役立ててもらいたいとして書かれているが、様々な示唆いるが、その本の中に、救急救命センターの建設の際の民間の厳しい視点が出てくる。

ホントに細かな点に至るまで仕事の仕方をきっちりと見直し、その上で採算が取れるかをギリギリまで考え、ムダを削っていく様子がよく分かる。

これが、民間の厳しさだ。乾いたぞうきんを更に絞ると言われる企業もある。

その民間企業、そしてその民間で働く市民の皆様から預かる大切な税金だからこそ、民間の厳しさに匹敵する厳しさを持って何事にも当たらないといけない。

この市役所の新庁舎。市の示すスケジュールでは、今年度中に基本設計が始まる予定。基本設計を始めるということは、建物の大きさや総工費などがおおよそ決まると言うこと。

果たして、そこまで市の計画が充分に検討されているのだろうか。
次回以降も、別の視点を含めて見ていこう。(続く)

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(この記事は8月29日号のえぐち徹のメールマガジン『えぐマガ』で紹介したものです。ご希望の方は、江口(info@eguchi-tohru.com)宛「メルマガ希望」とメール下さい。)