飯塚市議会議員「えぐち徹」のつれづれ日記

飯塚市議会議員えぐち徹の足跡です。

予算委員会終了。街なか循環バス、700万円の業者ではなく1312万円の業者を選びましたが何か?

今日の飯塚市議会、平成27年度予算特別委員会が10時から開催されました。
その中で、気になった質疑が一点。それは街なか循環バスに関する藤本議員の質問でした。
街なか循環バスに関しては次の記事をどうぞ。
 飯塚市「街なか循環バス」4月から運行 市役所発着、運賃は1回100円
 → http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/145272

で、質疑の中心は、この街なか循環バスの業者選定が正しいのかという点。
この業者選定はプロポーザル方式といって、業者から私たちだったらこうするという提案をしてもらい、その提案に対して、選考委員が採点を行い、業者を選出するもの。
市によると、3社が提案を行い、うち1社を選んだそうだ。
そして、注目の質疑は次の点。

Q 聞いたところによると、選出された業者A社の提案した価格は、1312万円、B社は約700万円(730万円という発言もアリ)、C社は約900万円。これでA社が選出されたとは信じがたいのだが、間違いないか。
A 価格を含め提案は非公開としており、答弁を差し控える。
最初に紹介した西日本新聞の記事によると、提案価格の上限は1330万円。藤本議員の質問が正しいとすると、落札したA社の提案価格は上限と極めて近いものだ。対して、一番安い業者は約700万円(730万円?)であり、700万円だと53%、730万円でも56%。またもう1社の900万円でも68%という大きな金額差がある。

これを確認したいという議員の質問に対し、価格を含め提案は非公開という行政側の姿勢はいかがなものか。また、これだけの金額差があっても、A社を選ぶだけの理由があると言えるのか極めて疑問に思う。

議員の質問では、この街なか循環バスは、決まった路線・ダイヤに従って、バスを運行し、お客様を乗せる業務であり、企画提案型のプロポーザル方式がなじむのかという点もあった。
それに対し、市は、「口頭ではあるが国からの指導もあり、プロポーザル方式とした」と答弁。

しかし、参加した業者は、当然ながら、【道路運送法に基づく一般乗合旅客自動車運送事業】を営む業者。であれば、バスを運行する資格は十分満たしている。
必要な条件であれば、きちんと仕様書に記載すべきであり、それを満たした業者であっても、価格以外を重視するような業務ではないと私も思う。

1年で、600万円も高い業者を選ぶだけの理由があるなら、住民にも議会にもはっきり示してもらいたいものだ。

もっとも、この金額が正しいかどうかさえ、行政は答えないのだから話にさえならない。